【スター・ウォーズ ジャンゴ・フェット】PS2の映像美で語られる息子ボバ・フェット誕生の秘密

スターウォーズもエピソード7からの新3部作シリーズが始まりさらに「ローグワン」、「ハン・ソロ」などスピンオフと様々な派生展開を見せる。

元々脇役が人気となり派生作品ができるほどスターウォーズシリーズのキャラクターは魅力があります。

その中で特に人気なのが「ジャンゴ・フェット」、「ボバ・フェット」です。

人気の理由はその無骨なデザインとフォースとライトセーバーを持たずにジェダイと対等に渡り合う姿は「トルーパー」など一般兵士は弱く描かれている中で彼らの活躍と孤高の生きざまです。

「ジャンゴ・フェット」といえばスターウォーズシリーズで銀河で伝説の「銀河一の賞金稼ぎ」として名をはせている。

元は映画旧三部作の息子「ボバ・フェット」の父親として新三部作に登場しました。

装甲は「マンダロア装甲」と呼ばれる銀河で戦闘能力が非常に高い傭兵集団のものを身に纏う。

武器は「ブラスター・ピストル」、「カミーノ・セーバーダート(毒矢)」、「ジェットパック」とそれに搭載する「ミサイル」、「火炎放射器」、「振動ブレード」、「ワイヤー」と戦闘のプロの名に相応しい武器の使え分けを行い他を圧倒する。

ジャンゴ、ボバ共にダークサイド側と対等の交渉を行えるほどの信頼と実力を有しており、あの「オビワン」ですら苦戦し取り逃がすほどの実力者です。

今回紹介するレトロゲームは「ジャンゴ・フェット」を主人公とし「エピソード2:クローン戦争の前日談」として語られるスピンオフのアクションゲーム作品。

タイトル販売元開発元発売日フォーマットアーカイブス

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・スター・ウォーズ ジャンゴ・フェット

ジャンル3Dアクションゲーム

プレイ人数1人

・エレクトロニック・アーツ(株)

・エレクトロニック・アーツ(株)

・2003年6月19日

・2004年9月16日(ベスト版)

・PlayStation2(プレイステーション2)

・無

本作のセールスポイント

・スターウォーズシリーズの名脇役「ジャンゴ・フェット」の新規シナリオのスピンオフ作品。

・「ジャンゴ・フェット」の魅力の一つである様々な暗殺道具を使ったアクションが楽しめる。

・賞金稼ぎとしての働きを本編であまり見れなかっただけに本作の賞金首を捕まえる要素は本業を従事する本来の「ジャンゴ・フェット」の作品と言える。

本作はジャンゴ・フェットを操作し「スターウォーズエピソード2 クローン戦争」前の物語を追体験できる本編にはないスピンオフストーリーです。

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クローン戦争ではあっけなくジェダイのエース「メイス・ウィンドウ」に敗れてしまったのでジャンゴ・フェットに焦点を当てたストーリーはファンとしても嬉しい限りです。

ジャンゴ・フェットがやられた際にジャンゴ・フェットの頭を子供のころのボバ・フェットが抱えジェダイへの復讐を誓う姿は一人の男の決意としてグッとくるシーンでありスターウォーズファンの心に残る最後となりました。

ストーリー

遠い昔、はるか彼方の銀河系で―。

 

銀河共和国は窮地にあった。

ナブーの戦いの余波で、

今や銀河系全体を無秩序と腐敗が覆いつくしていたのだ。

この混乱に乗じたのが、

バンド・ゴラと呼ばれる謎に包まれた邪悪なオカルト集団である。

バンド・ゴラの容赦ない攻撃によって、

銀河系の産業は壊滅状態に追い込まれていた。

ダース・シディアスはこの情勢を、

彼の大いなる計画にとって重大な脅威であると認識。

状況を打破するべく、シディアスは新たなる弟子を召喚した。

弟子の名はダース・ティラナス。

かつて”ドゥークー伯爵”と名乗り、ジェダイ・マスターとして、一時代を築いた男である。

シスの暗黒卿ダース・シディアスが弟子に命じた任務は2つ。

まずは、バンド・ゴラを全滅させること、そして強力なクローン兵士を生み出すための理想的なサンプルを採集することだ。

ティラナスはこの2つを一度に遂行するため、バンド・ゴラの首領の首に、その生死を問わず法外な賞金を掛けた。

もし、このならず者の首を獲るほどの凄腕の賞金稼ぎが現れたら、クローン兵のホストとして申し分ないはずだ。

冷酷非情な賞金稼ぎジャンゴ・フェットにとって、これはまたとない仕事だった。

待っているのは莫大な賞金。もしくは死だ。

そして狩りが始まったー。

スターウォーズ ジャンゴ・フェット説明書より

映画では語られなかったジャンゴ・フェットの素顔と銀河へ与える影響

ボバ・フェットはエピソード1~2のジャンゴ・フェットの登場により出生の秘密など孤高ゆえの謎に包まれた部分を紐解く物語がありました。

しかし、ジャンゴ・フェットはボバ・フェットの秘密を物語るキャラクターとして登場したためジャンゴ・フェット自身の秘密や生きざま、物語に与える影響を描かれることは少ない。

本作はスターウォーズファンであれば補完しておきたいテーマであり、ジャンゴ・フェットファンであれば押さえておきたい貴重な資料とも言えます。

ジャンゴ・フェットとボバ・フェットの違いといえばジャンゴがオリジナルでトルーパーとは違い極限まで純粋なクローンがジャンゴです。

メタルギア」作品なども元々クローンである「スネーク」たちが争い戦う物語でのちに過去作品としてオリジナルである「ビッグボス」の物語が語られますが、こういう展開って中二心をくすぐられませんか?

弟子と師匠の関係もそうですが元祖ってどんなに強いの?

だって元祖ですよ?弟子は色んな技を教わりますけど元祖って自分の流派を編み出した人ですよ!

なんかかっこいい!

ボバ・フェットは純粋なクローンであることはオリジナル作品でも周知の事実ですが、その出生の秘密は本編であまり語られていません。

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更にジャンゴを取り巻く人間関係も明かされ孤高のジャンゴの割にはコミュニケーションとってます。

元々交渉も上手なのでコミュ障ではないのですが…

これが語られるだけでもスターウォーズファンならプレイする価値ありです!

一般兵ごときじゃ敵知らず!ユニークな専用武器で伝説の賞金稼ぎへとのし上がれ!

スターウォーズのキーキャラクターの「ジェダイ」、「ダークサイド」や「レジェンド兵士」が一同に使用可能な「スターウォーズバトルフロントシリーズ」はその世界観を丸ごと体験でき、使用可能キャラクターも多種多様でスターウォーズゲーム好きであれば必ず一度は触れるであろう作品。

世界観」、「自由度」、「ボリューム」、「再現度」、「没入感」、「やり込み」とどれをとっても隙がない作品です。

ですが、あえてバトルフロントシリーズの弱点を挙げるとすれば「レジェンドキャラの使用制限がある」ことです。

ジェダイやダークサイド、ジャンゴ・フェットも含めたレジェンド戦士はその強さゆえに常時使用することができない。

ましてやライトセーバーを操るジェダイやダークサイドであればピックアップされ使用可能な作品は多く存在するが、レジェンド級といえどただの賞金稼ぎ、さらに言えば「ハン・ソロ」のように主人公級でもない。なんなら愛すべき最弱兵士ジャンゴ・フェットのクローンたちである「トルーパー」視点での活躍を描くゲームのほうが多く存在するぐらいである。

まさに「中途半端に人気なキャラ」なのである。

ジェダイのように派手にライトセーバーやフォースを操れるわけでもない。

トルーパーのように貧弱ゆえの手に汗握るゲーム性も期待はできない。

だからと言って弱くし過ぎるとジャンゴ・フェットとして出す意味がなくなる。

しかし、ルーカスアーツはファンの願いを叶えてくれた。

ゲーム性を損なわないようもちろんある程度はやられるようになっているが「トルーパー」とは違い、ジャンゴ・フェットの扱う重火器やフック、ジェットパックなど一兵士には扱えない様々なアクションを取り入れることでジャンゴ・フェットが活躍するゲームとして成立させている

オープニングはルーカスフィルムのロゴをボバ・フェットが飾るという遊び心がいきなり垣間見える。

スタート段階でジャンゴはあの多種多様な装備は持っていない。

トレードマークとも言えるジェットパックすらない状態の開始となる。

しかし、暗殺のプロならではのアクションを取り揃えている。

本作は一本道のゲームではなくスターウォーズならではの惑星や基地に潜入する楽しみとして攻略方法を複数用意されています

潜入アクションもジャンゴほどの暗殺のプロだからこそのアクションが用意されています。

例えば地下の狭い通路をミッションインポッシブルばりの潜入を行い行き止まりの鉄扉を「カッティングトーチ」で焼き切ることで新たな道を切り開くことができる。

またワイヤーで出っ張りにつかまり高所からの潜入や新たな発見で左右高低とステージ全体を余すことなく楽しむことができます。

ジェットパックを手に入れたらもうジャンゴのターン!

足場なんて関係ない。ジャンゴの攻撃が360度、四方八方から敵を襲う。

遠距離はもちろん近接、中距離、空中、誘導、追尾ミサイル、火炎、猛毒、捕獲など隙がない。

敵であればとんでもないが自分で操れるのであればその爽快感は計り知れない。

スナイパーライフル」で遠距離からの暗殺、「ダートキャスター」で敵を毒で苦しめ、「火炎放射器」で相手を混乱させ、トレードマークである2丁の「ウェスター34 デュアル・デロリアン合金製ブラスター」で仕留める。

体力の高い敵には「ジェットパックミサイル」の高火力で応戦。素早く、逃げ惑う敵には「クラスター・ミサイル」が追尾して逃がさない。

一度目をつけられたらどんなことがあっても逃げられないジャンゴを操りフォースの安定でも銀河の秩序・支配でもない、「ただ己のために戦え!」。

やはり本業にやりがいがある

ダークサイドを巻き込んだ戦いを描いているが何か忘れていませんか?

そうジャンゴ・フェット職業「賞金稼ぎ」です!

本作意外と歯応えがあるやり込みが「賞金首の捕獲」です。

各ミッションには、賞金がかかった敵が登場します。

賞金首は通常であれば見分けがつかない。

しかしそこはプロの賞金稼ぎ。

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ジャンゴ・フェットのヘルメットに搭載されたIDスキャナー機能を使用すれば賞金首を特定することができます。

賞金首は生け捕り、死亡でも賞金の有無が変わってくるためプレイヤーの「賞金稼ぎ」としての腕が試されます。

これが意外に本編以上に難しいかもしれない。

映画本編ではジェダイやダークサイドの方が強く、賞金稼ぎだからザコなどバンバン狩ってきたような感じですが、これはゲームなのでジャンゴの器を借りたプレイヤーが操縦している。失敗すればプレイヤーがポンコツです。

敵やボスは勝手に向こうから襲ってきて倒すだけなので楽ではないが攻略方法は非常に単純。

しかし賞金首はまず賞金首を特定して賞金条件にある通りただ倒せばよいというものではなく捕獲も必要なため捕獲の機会をうかがっていると逃げられたり逆にやられたりしてしまう。

よく色々な作品の悪役は使い道があるから殺すな生け捕りにしろと言うがそれが一番難しい!

それをこのゲームでまざまざと思い知らされましたし思い知らされてください。

意外とむきになって燃えてきますよ!

まとめ

やり込み要素も満載なゲーム内容であったが映像も当時ハイエンドゲーム機であったPS2だからこそ映画さながらのムービーシーン、アクションを表現しており、非常に相性が良く、これからはスターウォーズも含め、実写原作のゲームが化けるぞと心踊らされたものです。

PS3、PS4とリリースされた現在、「バットマン」や「スパイダーマン」など次々と実写ヒーローを映像さながらのキャラクターを自由に操作できる時代がきました。

もちろんスターウォーズも新しいバトルフロントシリーズが出てそれはもう狂気したものです。

ですが、時代は課金時代。なんだか映像は凄くなったが原作を育て、表現する愛は開発者にはあったとしても開発会社に愛がないようで人気作に首突っ込んだみたいなゲームができてしまっているのも残念なところです。

私はファンなので会社や開発者の苦労もしりませんが、それは原作スタッフではない彼らも同じでしょう。

そのため本人(原作スタッフ)の不在の間に勝手にファンに失望し勝手に開発会社に失望する変なスパイラルが出来ている。

ルーカスフィルムはディズニーに買収される前は非常にゲーム制作にも関心があり、積極的に取り組んでいただけあり、それが愛としてゲームに乗り移った名作も数多く存在する。

本作もその一つでありジャンゴへの愛が私も含め原作者とファンの間で共有された大切な一本になった。

エレクトロニック・アーツ 2003年6月19日

それでは次もね~

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