ヒーローになったらモテる。
最初の動悸がモテるためのヒーロー活動設定は意外と存在します。
ヒーローはかっこよく、悪にさらわれるのは美しいヒロイン。
ゲームの世界でもそう。
「スーパーマリオブラザーズ」の「マリオ」と「ピーチ姫」が良い例です。
しかし、次第にヒーローはヒロインを危険な目に合わせないためにヒロインを助けても付き合おうとか結婚しようとしません。
戦う男に所帯は持てないのか。
今回紹介するレトロゲームはヒーローになるもヒロインに振られるというヒーロー損しているあのスピン野郎の続編です。
クリックすると拡大します
・クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!
ジャンルアクションゲーム プレイ人数1人・ソニー・コンピュータエンタテインメント
・セガ(NSW版)
・ノーティードッグ
・1997年12月18日(PS版)
・2007年8月30日(PSP版、PS3版:プレイステーションアーカイブスで配信)
・2017年8月3日(PS4版:「クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!」に収録して発売)
・2018年8月2日(PS4版:「クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり! ボーナスエディション」に収録して発売)
・2018年10月18日(NSW版:「クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり! ボーナスエディション」に収録して発売)
・PlayStation(プレイステーション)
・PlayStation Portable(プレイステーションポータブル)
・PlayStation3(プレイステーション3)
・PlayStation4(プレイステーション4)
・Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)
・有
・PSP版、PS3版:プレイステーションアーカイブスで配信
・新アクション、乗り物の追加。
・新アクションでないと攻略できないギミックもあり前作より多彩なステージ構成となっている。
・前作で不便だったシステム周りが改修されている。
ストーリー
「ぎゃああああああ~~~~~~」
クラッシュとコルテックスの最後の一騎うちに、とうとう決着がつきました。
あわれコルテックスは、飛行船の上から落ちていきます。
「やった~い!」と喜ぶクラッシュ。
やっと、タウナと一緒に平和な日々が送れますね。
ーーところが、悪運の強いコルテックスは生きていたのです!
コルテックスが落ちたのは、地下の洞窟でした。
あたりを見ると、輝くピンクの宝石『パワーストーン』が目に入りました。
「パワーストーンではないか!これさえあれば……」
とても大きな力を秘めた『パワーストーン』。
これさえあれば、1度は失敗した世界征服の野望にも、再び手が届くのです。
ああ、コルテックスはなんと悪運が強いんでしょう!
ここは、オーストラリア南東は「タスマニア地方」の小島にある、クラッシュの家。
なにやら、女の子と特訓に励んでいるようす。
その女の子とはクラッシュの妹、ココでした。
ココは、クラッシュと同じくバンディクーですが、脳みそキンニクなクラッシュと違い、パソコンとネットワークに詳しい天才です。
「お兄ちゃん、サボっちゃダメ!あたしがパソコンで組んだメニューで特訓すれば、モテモテなんだから!」
恋人のタウナは、ピンストライプと仲良くなって都会へ行ってしまったのです。
ガックリしたクラッシュは「モテモテ・トレーニング」を始めたのですが……大丈夫でしょうか?
「新しいアクションを覚えれば、タウナさんより、もっとかわいい女の子にモテるわ!がんばって!」
そして1年後。
ここは、宇宙に浮かぶ『スペース・ステーション』。
コルテックスは、新しい参謀、エヌ・ジンと悪だくみの相談をしてます。
「……しかし、パワーストーンがあと25個ないと、パワーが足りませぬぞ。どうやって集めるおつもりですか」
「おもしろい計画思いついたぞ。アイツをダマしてはたらかせるのだよ、クラッシュを!うわははは」
コルテックスは、洗脳光線『コルテックス・ヴァルテックス』を地球全体に浴びせ、地球上のすべての生き物をドレイにする……という、とんでもない計画を進めています。
幸いなことに、まだ準備中のようですが。
「お兄ちゃ~ん!バッテリー持ってきてよぉ!バッテリーが切れちゃったの」
ココに頼まれて、浜辺から家までバッテリーを取りにいくクラッシュ。
……ところが、家に変える途中には、リンゴやリンゴばこが落ちているではありませんか。
「わー、リンゴリンゴ」クラッシュが夢中でリンゴを拾っていると、突然まばゆい光がクラッシュを包み込みました。
気がつくと、クラッシュは周りに5つのドアがある、見たこともないような小さな部屋にいました。
その中央に突然、立体映像が現れます。
「これはこれは。ワープルームにようこそ!実は……キミの力を借りたいのだ。パワーストーンという石を探してきてほしい。地球を救うために!」
かくして、コルテックスにダマされているとはいえ、クラッシュの冒険がまた始まります。
いまや特訓の甲斐あって、新しいアクションも身につけました。
これなら、どんな困難があろうとも、きっと解決できるハズ。
がんばれクラッシュ、負けるなクラッシュ。
目指せヒーロー、モテモテくん!
「クラッシュバンディクー2」説明書より
振られたヒーローは腐ってもヒーロー、ちょっとしたきっかけでヒーローに返り咲く
悲報です。
前作のヒーロークラッシュが振られました。
しかもその理由がソニーからのお達しで、前作ヒロインのタウナはセクシーすぎるという理由からリストラされました。
そして強引にもクラッシュが振られタウナに代わり本作は妹「ココ」がヒロインとなりました。
でもココ可愛い。
ケモナーにはちょっと刺激が強かったタウナ。
幼さならセクシーじゃないようです。
一方前作で倒したはずのコルテックスは運よく復活を遂げて本作でも悪事を働きます。
前作のやられ方にして助かるなんてどんな悪運が強いのでしょう。
飛行船から落ちて。
しかもこの高さから落ちて助かるんですから。
頭のでかさの通り頭蓋骨も丈夫なのでしょうか?
クリックすると拡大します
本作は前作のヒット前提なので設定やコルテックスの復活も後付け感がありますが、続編なだけあり前作からの改善点やキャラクターなどボリュームアップした点がたくさんあります。
本作は前作に続き「アクアク」が相棒として助けてくれます。
クリックすると拡大します
ステージ中には「サーフボード」、しろくまの「ポーラ」、「ジェットパック」が配置されており、さらにアクション性が高まったステージで活用できます。
そして前作「スピンアタック」、「ジャンプ」にプラスし新アクション「スライディング」「ハイハイ」、「ボディプレス」が追加されました。
「スライディング」は踏んだりスピンアタックでも倒せない敵を倒すことが出来ます。
「ハイハイ」は通常通れない狭い場所を通ることができます。
「ボディプレス」は積まれた箱を一気に潰すことができます。
これらの新アクションを使用しなければ攻略できない場所も多数登場するのでステージ構成やギミックも多彩なものとなっています。
本作の目的は各ステージでコルテックスの指示どおり「パワーストーン」を集めること。
今回はパワーストーンを集めるにあたってコルテックスの用意したステージではないのでまた違ったパワーストーンを守る古代のギミックが目白押しです。
また本作はセーブ方法が前作ではタウナプレートやダイヤを集めが必須だったのがワープルームでいつでもセーブできるようになったのも大きな変更点として遊びやすさが格段に向上しています。
誰が味方?筋肉脳のクラッシュは誰を信じて進めばいいのか?
クリックすると拡大します
本作は操られているわけではないのですが、クラッシュ自身コルテックスの嘘で指示通りにミッションをこなしていきます。
そこへコルテックスの元参謀の「ニトラス・ブリオ」から連絡が入りコルテックスの指示に従うといけないからコルテックスの乗り物を破壊するためにダイヤが必要と言われ板ばさみ状態となる。
どちらを信用すれば良いのか、はたまたどちらも信用しないか。
クリックすると拡大します
しかし、ステージを進まなければ状況は見えてこないし、脳筋のクラッシュにはどちらも集めるという選択肢しかないようです。
それにしても妹からも脳筋扱いされるクラッシュで可哀想に思いますがこの表情を見るとあ~ってなります。
クリックすると拡大します
本作は天候不良や主に雪のステージなど足場が悪いステージ構成で組まれています。
クリックすると拡大します
前作で後方から岩が追っかけてくるギミックは本作では雪ステージのイメージ通り雪玉で追いかけてくるギミックになっています。
また本作で登場する乗り物であるしろくま。
じつはパパしろくまがいます。
クリックすると拡大します
パパしろくまがいないことを確認して小熊にまたがるクラッシュ鬼畜!
その罰が当たったのかパパしろくまに追いかけられるステージもあり。
後半のステージは古代遺跡感があり、正にパワーストーンのありかと示さんばかりのトレジャー感。
パワーストーンを探している探検隊も出現するのがなんかリアル…
クリックすると拡大します
ボスはクラッシュの攻撃ではなくギミック操作によりダメージを与える構成のものもあり、謎解き感があり、トレジャー要素の本作にピッタリ。
また本作は新アクションを絡めることでまた違った攻略の進め方を模索できる仕様になっています。
それにしてもどうして外国のデザインは上半身がでかくて下半身小さいんでしょう。
デフォルメ的キャラクターを作成するときによくもちいられる手法でしょうか。
攻略難易度も上がった本作は前作より息もつかない場面が多く、ドーパミンがドバドバ出る手に汗握る展開となる。
前作よりファンのとなりやり込んだプレイヤーにも新たな挑戦が待ち受けています。
まとめ
本作の印象としては大きくステージの背景などビジュアル面で大きな変更はないものの、前作をクリアしたら本作はこれくらいのギミックいけるでしょ?と言わんばかりの似たギミックからの追加ギミックで引っかかる程度の難易度。
前作よりも引掛け要素が多くアクション性が高い。
開発費も前作より多いのですが、グラフィックに力を入れているというよりかはカラクリやギミックに力を入れているため内容の濃いステージ構成となっています。
リマスター版として本作初代、2、3が3本シリーズが入ったお得な「クラッシュバンディクー ブッとび3段もり」がPS4版、NSW版で発売されており、グラフィックも綺麗で初代の没ステージをボーナスステージとしても配信されているのでそちらもオススメです。
それでは次もね~