【新・豪血寺一族-煩悩解放-】悪霊退散…しません!親族同士のガチバトル格闘ゲーム

親子喧嘩勃発。

親子同士で喧嘩なんて生きてりゃ何回はあると思います。

ゲームに例えると親子喧嘩格闘ゲームといえば「鉄拳シリーズ」が有名ですね。

今回紹介するレトロゲームは登場キャラクターが血縁だらけの親族を巻き込んだ格闘ゲームです。

タイトル販売元開発元発売日フォーマットアーカイブス

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・新豪血寺一族 煩悩解放

ジャンル対戦格闘アクションゲーム

プレイ人数1~2人

・エキサイト

・ノイズファクトリー

・2006年5月25日

・PlayStation2(プレイステーション2)

・無

本作のセールスポイント

・「変身システム」が復活。

・血縁関係デスマッチや各キャラクターの個性豊かなエンディングは必見。

・動画界で伝説となったPVが収録されている。

開催!望みが叶う格闘マッチ!

本作は「新豪血寺一族 闘婚 -Matrimelee-」のアレンジ移植で物語上は続編に当たります。

前作では某国の王位継承者の結婚相手を探すのが目的となっていましたが、本作では「プリンセス・シシー」が主催する大会で優勝者には王位継承権以外の願い事を叶えてくれるというもの。

登場キャラクター

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豪血寺一族と言えば、その個性的血縁キャラクターという、一個余計に付与された属性のせいでイロモノ扱いされますが、格闘ゲームとしても斬新なアイデアに詰まった作品であり、シリーズ化されています。

本作のエンディング後の願い事も各キャラクターごとにぶっ飛んだ内容になっており、注目のポイントです。

前作では「レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ」のキャラクターも登場しましたが版権の都合上、残念ながら本作では削除されています。

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代わりかはわかりませんが本作オリジナルキャラクターとして「ボビー・オロゴン」が登場します。

しかし、本作の発売時期にボビーが暴力事件を起こしたため発売が延期されたというケチもついてしまったゲームです。

お前ふざけんなょ~!

お蔵入りしなくて良かったですね。

お蔵入りしてしまったら後述するあの伝説も誕生しなかったのですから…

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本作はアレンジ移植ながらも前作で廃止された「変身システム」を復活しておりファンには嬉しいゲームシステム、演出内容となっています。

若返る者、成長する者、全く変身前の面影がないなど様々です。

ちなみに「弧空院 干滋」は変身ではなく変化です。

元々「グルーヴ オン ファイト 豪血寺一族3」まではアトラス開発で私の大好きなイラストレーター「村田蓮爾」がキャラクターデザインを担当しています。

闘婚から「中野友和」が担当していますが、とても近いキャラクターデザインと可愛らしいイラストで忠実に豪血寺一族の世界観を再現しています。

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世界観といえばステージBGMがほとんどボーカル曲なのも聴きどころ。

ステージ背景もちゃっかりボーカル仕様となっておりついつい背景に目がいってしまう演出、というかボーカル目立ちすぎ。

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本作の特色は新要素である「煩悩カードシステム」。

煩悩カードシステムはコレクション性とアクション性を備えた画期的なシステム。

カードには4種類存在し「収集型」、「取得発動型」、「常駐型」、「任意発動型」があります。

収集型」は名前の通りカード自体に効果はなくコレクション目的のカードとなります。

取得発動型」はカードデッキに入れることで常時発動される効果を付与できるカード。

常駐型」、「任意発動型」は対戦中に任意のボタン操作によって効果を使用することができるカード。

これらのカードはシングルモード、もしくはミッションモードをプレイすると手に入る煩悩ポイントを使用して購入することができます。

このシステムにより自分専用の戦い方を編み出すことが出来ます。

このようにコレクション要素、そして集めるだけにとどまらずそれをカスタマイズすることができるのが本作の魅力です。

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一度はクリアできなかったキャラクターでの攻略もカードを屈指することで最適解となることだってあるかも!?

彼の名は陰陽師「矢部野彦麿(やべのひこまろ)」!

正直、本作を紹介するなら9割は外せない、ほぼ9割これのために紹介しているまである。

それがかの有名な「レッツゴー! 陰陽師」である。

上記画像のステージで修行僧が踊り、陰陽師「矢部野彦麿(やべのひこまろ)」が背を向けているステージのBGM。

これが何かは上記の動画を見てくれればわかるかな?

この時空が歪みそうなPVは何かというと豪血族一族シリーズの「新豪血寺一族 闘婚 -Matrimelee-」と本作「新・豪血寺一族 -煩悩解放-」のステージBGMとして使用されている曲で、PVに関しては本作をプレイし一定条件を満たすとPVを閲覧することができるものとなっています。

製作意図は不明ですが、ネオジオでは再現できなかった3D、そして本作のグラフィックも2Dドットなので、せっかくだから3D使いたいよねなんてノリが聞こえてきそうなPS2のパワーで遊んだ結果なのかもしれません。

PVの選曲自体もニコニコ動画創生期のノリのためたちまち人気動画に。

そして伝説に…

悪霊退散♪悪霊退散♪ドーマンセーマン♪ドーマンセーマン♪

とクセになる歌詞と当時のニコニコ動画に多かった、いやもしかしたらこの曲が元になり、ユーロビート調の曲が流行ったのかもしれません。

少なくとも無加工でここまでMADみたいな動画もそうそうなく、ニコニコ動画の創生期、今なお君臨する伝説の動画となっています。

まとめ

本作は豪血一族の中でも伝説となった一作でした。

インターネットが普及しつつある中で今なら、発売当初からいじられてもよさそうなPVがまさか、数年の時を経て動画サイトで発掘されたのですから面白い時代でしたね。

それだけにインターネットの口コミ、爆発力などは桁違いだと知らしめた作品でもあります。

面白おかしいものがすぐ広がる、またそれと同時に錆となる悪目立ちすることも「炎上」という形で降りかかります。

正当に評価されるものも増えてきましたが、風評被害により評価を正しい方向へ導けないものも増えてきました。

そんな分岐点とも言える作品。

動画クリエイターの歴史の教科書があれば確実に乗るであろう作品で良い意味でもPVの方が目立ってしまった作品でした。

そうは言っても作品自体も各キャラクターエンディングやカードシステム、コレクションなど遊びごたえはあるのでゲームにも目を向けるべきオススメの作品です。

まあ陰陽師の元ネタねって認識の方が強いですが参考までに。

それでは次もね~

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