痛快。
「愉快痛快怪物くん」など痛いのに快感を得るなんて不思議ですよね。
マゾ?
いえいえ胸がスッとするような爽快感、気分の良さ、愉快なさまのことを言うようです。
そういう意味だと愉快痛快って意味被ってません?
愉快だから痛快だろうってことかな?
日本語は物凄い細分化されていて表現が多種多様ですね。
しかし、日本人は擬音や比喩などを作るのがうまいというか通じてしまう文化で、その証拠が流行語大賞の存在でしょう。
今回紹介するレトロゲームは「痛快」でかつ「ガンガン」という擬音とともに行進するように強者に立ち向かう格闘ゲームです。
クリックすると拡大します
・痛快GANGAN行進曲
ジャンル対戦型格闘ゲーム プレイ人数1~2人・SNK(AC版)
・ADK(NG版、NGCD版)
・SNKプレイモア(PS2版:「ADK魂」に収録)
・D4エンタープライズ(VC版)
・ハムスター(PS4版、XboxOne版、NSW版(アケアカNEOGEO))
・SNK(NEOGEO mini版(通常版/クリスマス限定版))
・ADK(AC版、NG版、NGCD版)
・SNKプレイモア(PS2版、VC版、PS4版、XboxOne版、NSW版、NEOGEOmini版)
・1994年7月26日(AC版)
・1994年8月26日(NG版)
・1995年1月13日(NGCD版)
・2008年12月18日(PS2版:「ADK魂」に収録)
・2011年5月10日(Wii(Wiiバーチャルコンソール))
・2015年3月18日(PS3版(プレイステーションアーカイブス))
・2018年9月13日(PS4版、XboxOne版、NSW版(アケアカNEOGEO))
・2018年7月24日(NEOGEO mini本体収録(通常版/クリスマス限定版))
・AC(アーケード)
・NEOGEO(ネオジオ)
・NEOGEOCD(ネオジオCD)
・PlayStation2(プレイステーション2:「ADK魂」収録)
・Wii(ウィー:(Wiiバーチャルコンソール))
・PlayStation3(プレイステーション3:(プレイステーションアーカイブス))
・PlayStation4(プレイステーション4:(アケアカNEOGEO))
・XboxOne(エクスボックスワン:(アケアカNEOGEO))
・Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ:(アケアカNEOGEO))
・NEOGEO mini(ネオジオミニ:(NEOGEO mini本体収録(通常版/クリスマス限定版)))
・有
・Wiiバーチャルコンソール
・プレイステーションアーカイブス(「ADK魂」に収録)
・アケアカNEOGEO
・NEOGEO mini本体収録(通常版/クリスマス限定版)
・ベルトスクロールアクションの要素を格闘ゲームに昇華させた意欲作。
・2D格闘ゲームのライン(キャラクターの立ち位置)の制限を無くしベルトスクロールアクションのように手前と奥を自由に行き来できる。
・ガンガン必殺技など爽快感のある技の数々。
ストーリー
西の剛、東の条。
「”浪花のド根性男”剛は無敵やで!」
「いや、”本牧の赤豹”条こそ最強だ!」
そんな噂を聞いて、彼らは相手の地元に乗り込むが、互いにすれ違いになってしまう。
旅のついでにと、あるときは荒野の真ん中で、またあるときは地下プロレスのリングで、かたっぱしからケンカを売りまくる。
激戦を繰り返して、二人はついに決着の場にたどり着く。
「やっと会えたで!おんどれに恨みはないけどなァ、関東一の実力を見してもらうで」
「へっ!西をシメてるだか何だか知らねぇけど、どっちが強いかハッキリさせねぇと」
かくして、空前絶後、前代未聞の熱血痛快バトルの幕が上がる。
ガンガンいこうぜ!!
「ADK魂」説明書より
2D格闘で出来る全てがここにある!
格闘ゲームは「ストリートファイターシリーズ」などフィールドの奥行きがなく左右を壁として一つのライン上で戦うもの。
「餓狼伝説シリーズ」のように奥行き、手前の2つのラインがあり、左右壁として戦うもの。
「デッドオアアライブシリーズ」であれば四角や円形を基礎とし地面に対し円形に360度移動して戦うことができます。
本作の最大の特徴はそれら格闘ゲームの要素とベルトスクロールアクションの要素を掛け合わせたことにあります。
2Dグラフィックで奥行きがライン単位ではなくベルトスクロールアクションの様に移動できる点です。
つまりベルトスクロールアクションのボスラッシュを格闘ゲームに昇華したといったところでしょうか。
そのため格闘ゲームながらもベルトスクロールアクションの要素が盛り込まれています。
手前と奥を自由に行き来できるところ。
これにより更に回避、回り込みに自由度、戦略の幅が広がりました。
そしてベルトスクロールアクションの要素といえばステージ内で手に入るアイテム!
しかし、「スマブラ」のようにバトルロワイヤル性ではない格闘ゲームでアイテムなんてね~
アイテムあります!
なんだよ~武道は正々堂々、もしくは自分の持っている術や飛び道具で勝負じゃないの~
と、スポーツマンシップに乗っ取りたいところですが、ここは抜かりありません。
クリックすると拡大します
操作キャラクターは喧嘩はなら拳でも武器でもかかってこいな「不良」は本牧の赤豹「草薙 条」、浪花のド根性男「城所 剛」。
クリックすると拡大します
パイプ椅子など拾った武器を使う格闘技のパイオニア「プロレスラー」天翔ける獅子「シン・ジーナス」、そしてその場に似つかわしくない「アイドル」天真爛漫おてんば娘「キサラ・ウェストフィールド」。
クリックすると拡大します
アメリカンドリームを夢見る「少年」褐色の弾丸「ボビー・ネルソン」、異世界から迷い込んだ「忍者」疾風怒濤暴れん坊「風魔 小太郎」。
クリックすると拡大します
破門された「格闘家」閃光の白き牙「李 海灌」、最強を求めて放浪する「流浪人」黒き暴牛「レオンハルト・ドマドール」まで様々な事情がありそうなクセのある二つ名を持つキャラクターたちが集合。
何でもありの奴らが集まるとルール無用!とにかく武器を使おうが倒した奴が最強!
武器は通常の格闘技より射程が長く非常に強力で「火炎ビン」、「有刺鉄線巻きバット」、「忍者刀」、「スコップ」があります。
でも武器を相手に取られてしまったら一方的にボコられる…
しかし、武器は非常に強力ですが、武器の有無での不利を打破するとっておきの技が存在するんです!
それが本作の必殺システム「熱血ゲージ」、「ガンガン必殺技」です!
「熱血ゲージ」は相手に攻撃を与えたり時間経過で増加していきます。
逆にガードをしているとゲージが減少してしまいます。
熱血ゲージがMAXになると「熱血状態」となり一定時間攻撃力が大幅に増加します。
まさにガンガン攻撃したすえにテンションアゲアゲで追い込みをかけるラッシュ技です。
「ガンガン必殺技」は相手の体力ゲージが残り少ない状態(体力ゲージが赤色)かつ、自身のキャラクターが熱血状態の時に発動可能となります。
そして各キャラクター固有の演出があるのも特徴です。
例えば「草薙 条」であれば相棒に相手を抑えさせ拳でラッシュをたたき込む「友情の合体熱血パンチ」。
相棒はある意味力が強く、どんな巨大な相手でも抑えつけます。
そんな相棒をよそにしっかり髪をセットしてから攻撃に向かう条。
さすがの相棒も「兄貴~早くしてくれよ~」と言わんばかりの余裕さ。
しかし、相手が体力が低い状態で放つため相手も反撃する余力がないのでしょう。
何でもありな喧嘩にはアクシデントが付き物!過激でリアルなストリート!
スポーツのように鼻血がでようと骨折しようとゲロを嘔吐しても誰も止めてくれませんし、レフェリーもいません。
そのため本作では状態異常として「ひるみ」、「骨折」、「流血」があります。
「ひるみ」はストリートファイターシリーズなどでもお馴染みの一定時間に攻撃を受けすぎると軽く脳震とうを起こした「ぴより状態」になり一定時間行動不能に。
「骨折」は絞め技を受けると骨折状態となり激痛で一定時間行動不能になりますが、「ひるみ」とは違い、攻撃を受けると状態異常が解除されます。
攻撃されたら状態異常が解除される、RPGでいう睡眠状態のようですが、睡眠はわかりますが攻撃されたら解除って超人かよ…いや…超人でも攻撃されて回復はねーよ!
「流血」は体力が少ないほど流血しやすく、防御力が低下します。
流血していると「ダウン攻撃」のダメージが倍増するので防御低下にダメージ倍増はきついので注意しましょう。
このように体力ゲージ的ダメージではなくキャラクターのパフォーマンスにも影響がある状態異常があるので、怪我をしないことも攻略する上で無視できないポイントです。
逆に相手を状態異常にかければ追い込みや逆転のチャンス!
コンボを決めてたたみかけましょう!
これら状態異常表現や追い込み方は非常に過激でアーカイブス配信もギリギリといったところでしょうか。
本作はあまり戦略性はありません。
「状態異常」や「ダウン攻撃」、「熱血ゲージ」や「ガンガン必殺技」どれも不利な状況からではなく、攻撃を与えまくり、追い詰めた末に更なる追い打ちをかけるような攻撃側有利なシステムのため一発逆転を狙いにくいのが欠点です。
しかし、奥行きや「ダイブ攻撃」、「武器」など地の利を活かして勝利に繋げる、爽快感という点は他の格闘ゲームにはなかなか見られない良いところでもあります。
まとめ
暑苦しいまでに熱血ゲームを輩出してきた「ADK」。
本作は熱いというかえげつないというか。
なんともリアルに丁寧に表現されていて私は縛られない自由な感じが好感がもてます。
人によっては嫌悪感を抱く表現なんだろうな。
でも嘘の表現ばかりになると逆に現実とのギャップで判断を誤る人が出てくるのではないか。
表現規制は豊かな創造と確かな知識を阻害することになります。
創造の世界や絵の世界ぐらいいいじゃないか!
PS2版「ADK魂」は本作以外にも「ニンジャマスターズ」、「ニンジャコンバット」、「ニンジャコマンドー」、「ティンクルスタースプライツ」が収録されています。
現在「ADK魂」はプレミア化してしまっていますが、プレイステーションストアでは安価で購入することができますのでオススメですよ!
それでは次もね~