コマンドー。
コマンドーと言えばコマンドーですね。
「アーノルド・シュワルツェネッガー」主演のあの「コマンドー」です。
特殊攻撃部隊・特殊奇襲隊所属の屈強な大男が火力ましましの痛快アクション映画。
「コマンダー」という指揮官がいますが、その部下たちってこと?
YouTubeがコマンダーでYouTuberがコマンドーといったニュアンスでしょうか?
今回紹介するレトロゲームはニンジャでコマンドーな火力抜群、爆風にでも隠れとけ!な縦スクロールアクションゲームです。
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・ニンジャコマンドー(NINJA COMMANDO)
ジャンル縦スクロールアクションゲーム プレイ人数1~2人・SNK(AC版)
・ADK(NG版、NGCD版)
・D4エンタープライズ(VC版)
・SNKプレイモア(PS2版:「ADK魂」に収録)
・ハムスター(PS4版、XboxOne版、NSW版(アケアカNEOGEO))
・SNKプレイモア(NEOGEO mini本体に収録(通常版/クリスマス限定版))
・ADK(AC版、NG版、NGCD版)
・SNKプレイモア(VC版、PS2版、PS4版、XboxOne版、NSW版)
・SNKプレイモア(NEOGEO mini本体に収録(通常版/クリスマス限定版))
・1992年4月30日(AC版)
・1992年5月29日(NG版)
・1994年10月15日(NGCD版)
・2008年6月24日(Wii版(Wiiバーチャルコンソール))
・2008年12月18日(PS2版:「ADK魂」に収録)
・2015年3月18日(PS3版(プレイステーションアーカイブス:「ADK魂」に収録))
・2018年9月6日(XboxOne版、NSW版、PS4版(アケアカNEOGEO))
・2018年7月24日(NG mini版(本体に収録(通常版/クリスマス限定版))
・AC(アーケード)
・NEOGEO(ネオジオ)
・NEOGEOCD(ネオジオCD)
・Wii(ウィー:Wiiバーチャルコンソ-ル)
・PlayStation2(プレイステーション2:(「ADK魂」に収録))
・PlayStation3(プレイステーション3:プレイステーションアーカイブス(「ADK魂」に収録))
・XboxOne(エックスボックスワン:(アケアカNEOGEO))
・Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ:(アケアカNEOGEO))
・PlayStation4(プレイステーション4:(アケアカNEOGEO))
・NEOGEO mini本(ネオジオミニ:(通常版/クリスマス限定版))
・有
・Wiiバーチャルコンソール
・プレイステーションアーカイブス(「ADK魂」に収録)
・アケアカNEOGEO
・NEOGEO mini本体に収録(通常版/クリスマス限定版)
・タイムマシーンで歴史の捻じ曲げを忍者たちが阻止する大冒険。
・アクションゲームならでは特殊な攻撃、ギミックをくぐり抜ける爽快感。
ストーリー
タイムマシーンで過去の時代を操作し、未来を戦場の渦に巻き込もうと企む死の商人「スパイダー」。
スパイダーの魔の手から歴史を守ることを使命に世界中の忍者が今、ここに集結する!!
「ADK魂」説明書より
今度は縦スクロールアクションで登場!ADKニンジャシリーズ!
「ADK」から隠れない忍者シリーズがまたまた登場。
今回は前作「ニンジャコンバット」から様変わり!
縦スクロールアクションに挑戦した意欲作。
ADKは忍者で全てのゲームジャンルを製作しようという勢いで忍者ゲーム「ニンジャコンバット」、「ニンジャマスターズ」などをリリース。
本作は「ジョー」、「レイア」、「リュー」を操作して死の商人「スパイダー」を倒して平和を取り戻す物語です。
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スパイダーを倒すにはタイムマシーンで各時代に飛び、仕掛けられた罠を破壊する必要があります。
前作「ニンジャコンバット」では世界観がぶっ飛んでいましたが、本作は「時をかける忍者」という特殊ではありますが、なかなか面白そうな設定。
本作はキャラクター設定もなかなか。
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コマンドーというタイトルに相応しい大男のマッチョで超火力な外人忍者「ジョー・タイガー」。
アメリカ人だが甲賀忍者の血を引くという無謀な設定。
金髪、ツインテール美少女ヒロインの「レイア・ドラゴン」。
興味本位のイギリス人がマジで日本で修行しちゃった伊賀忍者。
そして純日本人の「風魔の小太郎」のはずが中二病をこじらせ自分の名前を「リュー・イーグル」と名乗る、風魔忍者。
「ADK」忍者ゲーム史上最も忍者っぽいデザインのキャラクターです。
ステージに出ると各キャラクターは喋り出します。
ステージ開始の「いっくよー!」的なやつだけじゃなくです。
ステージ攻略中、ステージクリア後も会話が入るので終始しゃべりっぱなし。
各キャラクター台詞回しが独特で特に「レイア」の戦闘時セリフが印象的。
他のキャラクターもそうですが、のどガラガラになるだろと思うぐらい攻撃を行うたび「えいえい」、「おれおれ」舌噛み切りそう…
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「ファイアウォール」の発音はネイティブらしく「ヘイヤーウォール!ヘイヤーウォール!」なのに、なぜか「鳳凰拳(ほうおうけん)」は日本人並みの発音の良さ。
戦闘不能のセリフなんて「びじんはくめいいいい!(美人薄命)」と自分を美人というだけではなく忍者の修行時代に覚えたように四文字熟語を放つ。
死に際のセリフ「なんじゃこりゃああ」に匹敵するインパクト。
しかし、負けない程冷静に熟語を言うところがゲームですね!
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笑える演出が目につきますが、ステージ前とクリアの際にはセリフと同じ立ち絵ではなく別のグラフィックを用意しており、こだわるとこはこだわり、前作からの進化もうかがえます。
レイアも戦闘グラフィックや説明書のビジュアルこそ外国よりのバタ臭い感じですが、ストーリーのグラフィックではヒロインっぽく可愛らしくなっているのも前作にはない魅力です。
しかし、変なお色気要素もあり、みんな大好き「ストリートファイターシリーズ」の「春麗」のご褒美ヘリコプターキック「スピニングバードキック」を意識した…
お相撲さんのスピニングバードキック炸裂!
…
私のときめきを!
これじゃ「ストリートファイターシリーズ」の「スーパー頭突き」でお馴染み「エドモンド本田」がスピニングバードキックしてるみたいじゃないか!
誰特だ!
と騒ぎ出すほどの怪演出。
これがまた強いから腹立つ…
このようにおちゃめな?演出を楽しみつつステージ攻略を行っていきます。
格闘ゲーム要素を導入してしまったゲームの末路
本作は前作「ニンジャコンバット」のベルトスクロールアクションとは違い縦スクロールアクションゲームに変更。
装いを新たに戦い方も新たになりました。
攻撃は「ショット」、「バク転手裏剣」、「忍法」、「必殺技」。
「ショット」は連射することでパワーアップする攻撃。
指を犠牲にしていざ16連射!
「ゲームセンターあらし」とかに連射させたら凄そう…
「バク転手裏剣」は本作の回避行動である「バク転」に加え、ショットボタンで手裏剣を投げることができます。
「忍法」は体力を消費して繰り出すシューティングゲームのボムのような全体技。
本作は忍法を使っても無敵状態ではなく代わりに道中で巻物を3つ拾うと各キャラクターが動物に「変身」することで一定時間無敵状態となります。
問題なのが「必殺技」…
公式では「必殺技」について下記のように記載されています。
「コマンド入力によって必殺技を出すことも可能で、通常より遥かに威力が高い攻撃が行えますが、シューティングゲームで使いこなすのは至難の業です。」
ん?なんだって!?
「シューティングゲームで使いこなすのは至難の業です」
…
分かってんじゃないか!
そうなんです。
本作はシューティングゲーム要素に加えちょっとした格闘ゲームのコマンド入力要素が組み込まれています。
格闘ゲーム要素ということは…そうです…方向キーの入力があります。
そのため本作のシューティングのように180度あるいは全方位から攻撃されているなかでキー入力なんてしてごらんなさいな。
必殺技を出すのに意識を取られると、キー入力の方向には敵の攻撃が…
でこれだ。
「SNK」他人事かよ…
まあ他人事ですよね作ったの「ADK」で現在の権利が「SNK」ってだけだし。
しかし、それでも恐ろしいほど客観的だなと事務的な説明文に感心しました。
時空を超え過去と未来しろしめす時の王者スパイダーを食い止めろ!
ステージ構成は全7ステージ。
第2~5ステージは4ステージの中からランダム順で攻略。
第2~5ステージ道中には中ボスとしてマルスコーポレーション特製の「人造人間」が登場します。
ステージ1:潜入マルスコーポレーション
ステージ2:エジプト時代
ステージ3:原始時代
ステージ4:日本戦国時代
ステージ5:三国時代
ステージ6:第2次世界大戦時代
ステージ7:未来マルスコーポレーション
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縦スクロールといっても横画面なので巨大なボス戦では逃げ場を探すのが難しく、逆に道中は広い画面を活かした自由な立ち回りができます。
道中はクセのある演出が目白押しです。
例えば…
原始時代に降り立った3人は原始人を発見。
しかし、レイアがこの時代には人間はいないはずと指摘。
つまりあの人間はスパイダーの手先だ!
そこまでの推理はわかる…
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でもその手下、時代に合わせてちゃんとみんなコスプレをしているんです!
落ちている回復アイテムまで「寿司」、「肉」、「コーラ」、「バナナ」など時代に合わせて配置されています。
演出でしょうが、スパイダーはこだわりが強く、几帳面なようです。
その証拠に各ステージ中盤あたりまで3人が来るのを待って「あっちいけ!」ってやってから逃げるスパイダー可愛い!
様々なステージギミックもあり、地に足のついたシューティングアクションならではの違和感のない演出がステージを盛り上げてくれます。
空中で横から槍とか出てきたら違和感しかないですからね。
まとめ
本当に色々な表現に挑戦し自分色(ADK)を貫いてくるなぁと感じた作品。
セリフにしろキャラクター、デザイン、システムなど自分たちの頭で考えているだけじゃわからない。
ユーザの反応もわからない、だけどやってみよう、良いものに近づけていこうという手探りのようで挑戦的なタイトルを続々とリリースした「ADK」。
今は「ADK」は存在しませんが、なんだかんだでその魂は愛されています。
アーカイブスとして移植、配信が多くされているのが何よりの証拠です。
開発者的には当時もっと愛してADKの繁栄の恩恵を受けたかったかもしれませんね。
ですが、開発者が散り散りになっても業界に関わり続ける人も多くいるでしょう。
今日もどこかでその魂が受け継がれているのかもしれません。
PS2版「ADK魂」は本作以外にも「痛快GANGAN行進曲」、「ニンジャマスターズ」、「ニンジャコンバット」、「ティンクルスタースプライツ」が収録されています。
現在「ADK魂」はプレミア化してしまっていますが、プレイステーションストアでは安価で購入することができますのでオススメですよ!
それでは次もね~