学園の頂点。
それは本来、校長や理事長などいわゆる会社組織の社長が一番偉い!
というのも実態はどうか分かりませんが暴言、暴力問題などもあり、気を遣って接しているため立場的にはあまり良くないことも。
そんな大人たちを面白がり悪ガキどもが騒ぎを起こす。
若さゆえにパワーの発揮の仕方を間違えたパターンですね。
そんな時こそテレビゲーム!
テレビゲームはそれを「現実世界に持ち込むから暴力的なものは規制だ!と悪いものだ!」と揶揄されますが、逆ですよ逆!
テレビゲームで発散できる、欲求を満たせるから自制できる。
それを現実に持ち込み人の迷惑になることはテレビゲームが悪いのではない。
やって良い事と悪いことの分別を教育していないだけ。それでは満たせない程の不満を抱えているだけ。
持論ではその人はゲームが好きだったりゲームの内容に影響を受けているわけではありません。
ただ悪いことが好きなだけ。だからテレビゲームでは満たされない。
本当のゲーム好きはそんなことしている暇はありません。
さあテレビゲームをしましょう!
今回紹介するレトロゲームはそんな不安定な思春期を悪ガキとして過ごさなかった人には新鮮な学園でいたずら大暴れのアクションゲームです。
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・BULLY(ブリー)
ジャンルアクションアドベンチャーゲーム プレイ人数1人・ベセスダ・ソフトワークス(PS2版、Xbox360版)
・Rockstar Games(ロックスターゲームス)
・2008年7月24日(PS2版、Xbox360)
・PlayStation2(プレイステーション2)
・Xbox360(エックスボックス360)
・有
・学園生活に特化したオープンワールドゲーム。
・残虐表現が苦手なプレイヤーには嬉しいNO残虐仕様(暴力表現はあるよ)。
・世界観(広いマップ)などではなく細かく学園生活を表現することで世界観を広く演出している。
目指すはスクールカーストの頂点!地べたをはいつくばってでもテッペン取ったる!
スクールカーストの頂点。
正直私の世代?学校などに絶対権力者など存在せず、怖いと言えば生徒指導の先生ぐらいですかね。
なのでリア充や非リア充はいても派閥なんかはピンときません。
でも大人に迷惑をかけること、反応してもらうことに躍起になるのはちょっとわからないでもない。
だからと言っていい子ちゃんだった私は思うだけであまり発散もできず、我慢するだけで自分ですら分からない心がモヤモヤしていました。
そんな時こそこのゲーム!
自由度が高いことで有名な「グランドセフトオートシリーズ」の「ロックスターゲームス」が送る作品。
今回はグランドセフトオートシリーズと違い、学園、学園周辺にマップを制限されています。
その分学園の細部やNPC一人一人の役割が多く、限定的ではありますが、密度の濃いオープンワールドゲームとなっています。
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本作は全寮制の学園「ブルワース・アカデミー」とその周辺の町を舞台に、プレイヤーは15歳の問題児「ジミー・ホプキンス」となり「BULLY(いたずらっ子)」として学園中を巻き込む大騒動を起こし、学園の頂点を目指しましょう。
基本システムは「グランドセフトオートシリーズ」の復唱で、学園内を自由に「悪行」を働く…
ではなくあくまで学生の範囲内の自由度で「いたずら」を行うということ。
例えば、グランドセフトオートシリーズは殺傷武器が本作は一生徒の持つ範囲内のもので「パチンコ」、「クラッカー」、「スティングボム」、「ビー玉」、「カイカイパウダー」、「卵」、「ポテトガン」、「ボトルロケット」、「スプレー」、「輪ゴムボール」など相手を威嚇したり逃走を撒いたりするものです。
いずれも学生のいたずら武器を特化したもので漫画やアニメで登場するけど、現実にはなかなかお目にかかれないものばかりです。
また、高速な移動手段としては「スケートボード」など学生ならではのアイテムで学園生活の様々なシーンで活用していきます。
これらを使用し様々なミッションをクリアしながら能力、武器、服装、人脈を手に入れスクールカーストを制していきます。
それではどうしたら学園の頂点に立てるのでしょうか?
それは学園ではよくある様々なグループ(派閥)を取り込みどのグループからも一目置かれる存在になること。
グループには「インテリ」、「お坊ちゃま」、「体育会系」、「ロカビリー」、「風紀委員」、「女子」、「先生」、「タウニー」、「ロカビリー」が存在します。
「インテリ」と聞くとかっこいいですが、いわゆるオタクで発明をしスティングボムやカイカイパウダー、ポテトガンなどいわゆる頭脳明晰集団。
オタクだからと気を抜くと痛い目をみます。
「お坊ちゃま」は権力と財力でスクールカーストの頂点に立つことも容易な、ちょっと上から目線の集団。
「体育会系」はその名の通り力でねじ伏せる集団。
インテリなど文科系部活と仲が悪く力でねじ伏せようとスポーツマンシップに反した脳筋集団。
「風紀委員」は学園から与えられた権力を持って秩序の乱れを成敗する同じ生徒にとっては先生同様厄介な存在。
本作ではグランドセフトオートシリーズでいうところの「警察」の役を担うポジションです。
町に出ると風紀委員の代わりに警察官が主人公を取り締まります。
学園内や町の人々に危害を加えようものなら…
即刻逮捕!追い払おうにもグランドセフトオートシリーズ同様学生ながらも強靭な体力とパワーで主人公をもろともしない勢いで抑えにかかります。
悪さをして捕まりまくると雑用を強いられる先生より怖い、学園というよりかは本作最強の障害となるでしょう。
「女子」には求愛行動を示すことができます。
贈り物を送ったりなどアプローチすることで彼女にすることができます。
また頼み事を聞いてあげるともれなくキスのご褒美が!
…
まあ外国のデザインだしね…
こういう時日本の美少女デザインだと嬉しいのですが…
まあリアル路線、多種多様な人がいると思えば正解でしょうか。
あまりキスに品位というか恥じらいがないのが残念。
あまりドキドキ展開にはならなそうですね。
しかし、ハーレム状態にすることもでき、「悪ガキ=モテる」という学園生活あるあるな縮図も再現可能です。
「先生」は生徒を裁く立場ではなく授業を行う教師であることが本作の役割であります。
学園の秩序は「風紀委員」が取り締まります。
先生の役割は「授業」。
学生の本分といえば勉強。
自由奔放だけではなくしっかり授業も受けましょう。
授業は「科学」、「英語」、「美術」、「体育」、「技術」、「写真」などが内容となっています。
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授業はミニゲーム形式となっておりクリアすることで主人公の能力アップやイベントの際のボーナスポイントが増えるもの、新しいアイテムを作成できるなど攻略には欠かせない要素となっています。
やっぱり喧嘩が強いだけじゃ頂点には立てない!
知識も立派な強さの証!
そして「タウニー」。
学校に通ってない不良集団である。
「ロカビリー」はその「タウニー」と対立する不良集団。
不良の厄介なところは何にもしなくても絡んでくるところなので遠巻きにするか、警官と一緒に行動することで危険を回避することができます。
これらグループからリスペクトされる存在となり、学園生活を生き抜きましょう!
いたずらっ子でも学園生活を謳歌したい!
基本的に学生らしく授業を受けたり、生徒とのコミュニケーションを行う生活を過ごすのですが、主人公の素行や容姿にも出ているように卒業したらギャングにでもなるのかという強面主人公。
この辺のシステムや癖はロックスターゲームスであり、平穏な日常は訪れないのが通例です。
操るのはプレイヤーですが言動、思惑はキャラクターの個性に偏っています。
そのため本作はキャラクターと話しをする際に様々なアクションを起こすことができます。
「挨拶」、「謝罪」、「挑発」、「屈辱を与える」、「プレゼントを渡す」、そして「キス」なども行うことができます。
学生なのに大胆というか、逆に教師に隠れて生徒はいろんなことを考え行っていることがわかる学生らしい行動といえば行動ですね。
少し考えは屈折していたり悪口がすぎる主人公ですが、プレイヤー次第では良い人、悪い人に見せるのもテレビゲームならではですね。
後に販売元のベゼスタから発売された「エルダースクロールシリーズ」なんかの正義にも悪にもなれるシステムは近い部分がありますね。
そんな強欲な主人公であるがためにプレイヤーも遠慮なく彼を動かすことができます。
もうこうなったらいたずらっ子の極みを見せてやりましょう!
力じゃかなわない体育会系には木の上から狙撃したり。
野外でのさばる不良には鉄拳制裁!
「セインツロウ」などいたずら、おふざけが出来るオープンワールドゲームをお探しなら是非おすすめな作品です。
まあ「グランドセフトオートシリーズ」でも充分おふざけできますけどね。
しかし、なんというか殺意の無いいたずらといいますか。
世界を股にかけたとかではなく平和に内輪もめといったものに圧縮して濃いものに仕上がっています。
「グランドセフトオートシリーズ」では世界や選択肢が多すぎてストーリーというものはあまり楽しめませんでしたが、本作は学園とその周りの環境に制限することで自由度とストーリー性を兼ね備えたドラマ性があるオープンワールドゲームです。
まとめ
今回紹介した本作であり、「グランドセフトオート」であり、反社会的なゲームはいつの時代もモラルなどの兼ね合いで発売や表現の規制、社会的発信物の有意性すら問われます。
しかし、表現を規制する人こそ現実と非現実の境界を理解していないのではないか。
恐れているのです。
あまりにも現実に近いグラフィックになりつつあるテレビゲームを。
しかし、現在のところ現実とゲームを結び付けることはできても一体となることはできません。
なのでゲーム内容はあくまで「非現実」です。
それに影響を受けて行ったことは自己責任でありゲームのせいではありません。
ゲームは数多ある因果関係の一部にしかすぎません。
しかし、それだけゲームの影響力が恐ろしく思っていた我々も何とか社会に寛容に認知されるようになりました。
「eスポーツ」など主に「バトルロワイヤル」や「対戦形式」の疑似的に争うことが容認されてきています。
その昔、各国同士の争いや国の方針などを各国のチェス王者同士で対戦して決めたなんて話しもあるぐらいです。
それこそ無傷で正々堂々と争える、高め合えるゲームの可能性は
残虐表現は苦手だけどグランドセフトオートシリーズのように自由度の高いゲームをお求めなら是非おすすめしたい作品です。
また登場人物やミッションを追加した「Scholarship Edition(奨学金版)」があるので完全版でプレイして見たい人はそちらがおすすめです。
自由度=残虐性も伴うのが「オープンワールドゲーム」と呼ばれる由縁なのでこういった作品は珍しいと思います。
それでは次もね~