【わくぷよダンジョン決定盤】レトロゲームの名作連鎖!ローグライクダンジョンぷよぷよゲーム

ぷよぷよと言えば落ちものゲームだと思っていませんか?

その通りです!魔導物語のキャラクターをベースにした人気落ちものゲー「ぷよぷよシリーズ」。

で・す・がそんな派生作品も少ないぷよぷよで魔導物語とぷよぷよを掛け合わせた夢のようなゲームがあるのをご存知でしょうか。

今回のレトロゲームは「風来のシレンシリーズ」で有名な不思議のダンジョンシリーズから生まれた「ローグライクゲーム」をベースとして

ぷよぷよ・魔導物語シリーズ」のキャラクターを自動生成されたダンジョンで冒険を行うゲームです。

1998年4月2日セガサターンから発売されたが今回紹介するのは一部アレンジされた決定盤として発売されたプレイステーション版を紹介します。

タイトル販売元開発元発売日フォーマットアーカイブス

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・わくぷよダンジョン 決定盤

ジャンルローグライクゲーム

プレイ人数1人

・(株)コンパイル

・セガ・エンタープライゼス

・(株)コンパイル

・1998年4月2日(SS版)

・1999年3月18日(PS版)

・PlayStation(プレイステーション)

・SEGA SATURN(セガサターン)

・無

本作のセールスポイント

・本作はぷよぷよを題材にした唯一の「不思議のダンジョン系のローグライクゲーム」であり、魔法が攻略手段として使用できるのも魔導物語の系統を受け継ぐぷよぷよならではの特徴です。

・3人の主人公の視点で物語を進めることで魔導物語やぷよぷよシリーズの主人公「アルル」以外のキャラクター視点でのぷよぷよキャラクターたちの掛け合いが楽しめる。

ぷよぷよ・魔導物語シリーズとは

簡単に派生元のシリーズを紹介します。

ぷよぷよゲームシリーズ

テトリス人気から生まれた和製落ちものパズルゲームの代表作品。落ちものゲームにキャラクターとキャラクターごとの個性を生かした演出、連鎖を重ねる新しいパズルゲームジャンルを確立した作品。魔導物語シリーズのキャラクターが登場する派生作品だったが日本を代表する名作となる。

魔導物語シリーズ

ウィザードリィシリーズのような3Dダンジョン型ロールプレイングゲーム。コンパイルのキャラクターに個性と可愛らしさがあるのは様々な作品ジャンルを広い層に受け入れられる工夫を大事にするルーツとなっている。

現在はコンパイルの倒産によって、権利関係がセガは「ぷよぷよシリーズ」とD4エンタープライズは「魔導物語シリーズ」に分断されている。

セガサターン版からプレイステーション版の変更点

セガサターン版と比べてプレイステーション版は様々な変更点、どれもパワーアップと言って良い決定盤の名に相応しい出来となっています。

 追加要素

・オープニングムービーの追加。

・全てボス戦のダンジョン「バトルキャッスル」を追加。

・5階層毎にフロア、背景、BGMが変更されるようになった。

・新規モンスター・アイテム・罠が追加。

・難易度・特技・アイテム・状態異常などゲームバランスの調整。

・モンスターハウス追加。

・ダンジョン内に商店が出現。

ストーリー

「ふむふむ……。そろそろ新しいダンジョンを作るとするか。そうすれば、アルルとカーくんが向こうからやってくるからな」

サタンさまは、ひとりニヤニヤと笑うと、せっせと迷宮を作りはじめました。

「そうだな。この迷宮は「ぷよぷよダンジョン」と名づけよう・最近は「ぷよぷよ」が女の子にウケているという話だからな」

やがて迷宮は完成し、あとはアルルを待つだけになりました。

「ふ…。早く来い、アルルよ。そして、おおいに悩んで私の元に来るがよい!」

……しかし、何日たってもアルルはやってきません。

「おかしい……。ナゼだぁ!ナゼ来ない!」

「こんなさびれたところに、誰を呼ぼうというのだ?」

サタンさまは誰かにいきなり話しかけられ、ちょっとビックリしました。

「誰だ!?どこにいる?」

確かに近くで声がしたのですが、まわりには誰もいません。

「人を呼ぶには、テーマパークを作るといい」

「テーマパーク……?」

「そうだ。オレがちょっと手を加えてやろう」

いきなりサタン様の目の前が光ったかと思うと、「ぷよぷよダンジョン」のほかにいくつものアトラクションができあがっていました。

「アトラクションは、客を飽きさせないように、入るたびに迷路の形が変わる迷宮仕立てになっている。ついでに、お前の作った迷宮も変えておいたぞ」

「なるほど……。何度でも苦しめる……いや、楽しめるわけだな」

「そうだ。さらに、すべてのアトラクションをクリアしたツワモノには「すっごい魔法のアイテム」をやると言って宣伝しろ。できるだけ多いの客を呼ぶのだ」

それっきり、謎の声は聞こえなくなりました。

「すばらしい!そうだ、この遊園地を「わくわくぷよぷよランド」と名づけよう!……うむ、我ながらいい名前だ」

サタンさまは御満悦です。これならば、アルルもすぐにやってくることでしょう。

こうして、不思議なテーマパーク「わくわくぷよぷよランド」がオープンしました。

アルル、ルルー、シェゾの3人は、「すっごい魔法のアイテム」を探して、いくつものアトラクションに挑戦することになるのです。

わくぷよダンジョン決定盤説明書より

サタンさま寂しいんだな魔法陣グルグルのレイドみたいに中途半端に悪もんで通している奴は根はいい奴のパターンだな。しかし謎の声のブランディングが凄いな。「客を飽きさせない」、「アトラクションクリアでご褒美有と宣伝」ってお客様ファーストの考えでなんだがほっこりする。このストーリーだけで安心して遊べる、子供にも遊ばせられる感じがします。

本作の目的

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入るたびに変化する各ダンジョン(本作のアトラクション)を最終階層まで攻略しボスを撃破していくことが目的です。

他のローグライクとの差別化が特徴

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本作は主人公として操作できるキャラを「アルル・ナジャ」、「シェゾ・ウィギィィ」、「ルルー」の3人から選択できる(シェゾの名前うめき声みたいだな)。

それぞれ違う特性、特技があり、一緒にダンジョンに同行するキャラクターも異なる。

「アルル」はシリーズお馴染みカーくんこと「カーバンクル」。「シェゾ」は味方キャラはいないがその分他の主人公よりステータスが優れている。「ルルー」は「ミノタウロス」が同行する。

また魔導物語シリーズの派生というだけあるステータスにMPが存在する。このMPで魔法や特技、アイテムの鑑定や合成を行う。本作では非常に攻略の鍵となるステータスである。

他のローグライクジャンルと違うところ

本作は不思議のダンジョンシリーズに見られるダンジョンのクリアやゲームオーバー後のレベルリセットがないそのため地道にプレイすればそれなりにクリアすることが可能な難易度である。

また体力減少の空腹死亡システムは無く、ステータスの低下のみなためアイテムと特技やパートナーを駆使して攻略することも可能である。

主人公キャラクター同士のアイテム共有もできそれぞれのキャラの弱点を補いながらダンジョン攻略が可能。

しかし、賛否両論も多くレベルが上がりきってしまうとやり込み要素に欠けるという意見もある。ローグライクジャンルの楽しみとして自身のレベルやスキルではなくあくまでアイテムの組み合わせや立ち回りで攻略することにジャンル意義を見出しているユーザーも多いということである。しかしぷよぷよのポップなキャラクター達、良質なBGM、雰囲気はぷよぷよファンであればたまらない出来となっている。

その分ダンジョンのボリュームは多く3人の主人公分の攻略をする場合はそれなりに時間を要する。

しかし、PS版にはそのボリュームがあだとなるバグがあり突如フリーズすることがあり、ローグライクプレイヤーにとっては悲惨なものがある。プレイする際はそれを踏まえてプレイすることをおすすめします。メモリーのバックアップは取っておきましょう!!

キャラクターの掛け合いが魅力の本作の楽しみ方

このざっくりした説明好き。ウィッチなんかは「見た目と名前からわかるとおり、ホウキをもった魔法使いの女の子」って

説明に個性ゼロ!

それでも人気の秘訣はキャラクターの設定やデザインの良さなんだよなぁ。

ぞう大魔王も「歩くと地響きがするらしい。」…

でしょうね!!

サキュバスの「男を食い物にする女の悪魔」…

だからそのまんまじゃん!

こんなWikipediaのテンプレのような説明だが魅力的なキャラクター達の数々。

ローグライクジャンルは繰り返しダンジョンに潜る特性からストーリーやキャラの関係性などが薄かったりするのだが、ぷよぷよ・魔導物語シリーズと確立されたキャラクターたちがいるだけあってキャラクターたちの掛け合いも楽しめるようになっている。

淡白になりがちなローグライクの欠点を一蹴させるゲーム性

オープニングムービーが追加された本作ではきれいな3Dのアトラクションビジュアルとともに各登場人物が続々と登場する構成で主人公キャラのイラストは髪がなびき瞬きもする。

この時代はまだ私自身も幼かったためこの頃からイラストを動かす技術を駆使してアニメーション効果を使用していたんですね!凄い!

最初こそレベル成長固定システムなのでそれなりに敵も強く油断するとすぐやられてしまう。そこはトライアンドエラーで挑戦に挑戦を重ねて階層攻略していけます。

フィールドのモンスターが可愛い!ぷよだぷよ!

ボス戦でもなんとなくアトラクションのノリのせいかなんともゆるい会話!

ボス戦前にスケルトンTはお茶をふるまってくれ、体力・MPを全回復してくれた…と思いきやあんたがボスか~い!っていうグダグダだが憎めない会話の数々。

会話に緊張感はないがそれなりに歯ごたえのあるバトルです。

歯応えは味方の妨害にもあります。味方キャラクターはモンスターからの攻撃の壁役になってくれる反面各キャラクターの特技に巻き込まれてHP0になってしまいます。

アトラクションクリアした後に次のアトラクションの入場共通券という遊園地感溢れるクリア報酬。

スターライトステージってアイマスファンだったら反応するんだろうな。

クリア後のスコア。序盤のダンジョンで大したモンスターも出てこないのにインキュバスのこのスコア凄い!どうやってこのスコアを…

スケルトンTお前はここのボスやろが!!なんでスコアあんねん!時短交代制か?ホワイト企業だな。

説明書の変な豆知識

ルルーの味方ミノタウロスはアイテムで草とりんごは「食べられる」、カレーは「食べられない」と草食系アピール。

本作の魅力である掛け合いはキャラ人気・ビジュアルとともに表情豊かな掛け合いが展開されるのが要素として大きく、ローグライクの欠点であった淡白な部分を補いジャンルの新しい形として確立している。「世界樹と不思議のダンジョン」や「ポケモン不思議のダンジョン」などその後のキャラクターの個性を生かした類似作品が出ているがぷよぷよの作品はその後アーカイブス等もされていないので非常に残念でならない。

コンパイルの倒産によって、権利関係が「セガ」と「D4エンタープライズ」に分断されている状態にありアーカイブス配信は絶望的なためプレイは容易ではない。

そのため中古でプレミア価格となっています。

またコンパイルハートが旧コンパイルの営業権を得た後、2013年発売の「聖魔導物語」本作を元に制作しているとされるが、キャラクターゲーム性は異なるため代わりになるとは言い難い。

それでもこの作品が世に出たこと事態が貴重なのでぷよぷよの派生作品として貴重な作品です。

まとめ

根本的なローグライクとしてのゲーム性から外れたシステムがあるためゲームファンの間では賛否両論があるが、ローグライクに興味があるけど敷居が高い!地道にでもクリアしてみたい!ぷよぷよ・魔導シリーズが好きだ!!という方にはぜひおすすめです

初心者でも苦労する攻略ポイントは多く、ゲームファンからの評価も厳しい一面もあるが、ゲームとしてそんなこと考えなければとても楽しいゲームです。キャラは可愛いしBGM・雰囲気良しゲームシステム自体はあまりにも酷いというには程遠いため、プレイしていれば楽しくなってきます。それだけ、本作で扱ったキャラクターや作品の魅力自体は生き生きとしている証拠です。

ローグライクはその物語題材やシステムが非常に硬派なものが多いため本作はローグライクジャンル初心者や可愛いキャラクター達とダンジョンでぬくぬく冒険して癒されたい人にとっておすすめの作品となっています。

ぜひプレイしてみて下さい!

それでは、次もね〜

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