【絶体絶命都市】人工都市に何が起きたのか!?未曾有の大災害アドベンチャーアクション

絶体絶命的状況で生物が助かる方法は?

そんなの絶体絶命になった時に考えるよ。

絶体絶命というのはそれすら考える暇を与えない恐ろしいもの。

ではどうすれば良いか。

事前の準備、訓練、現在地が生存する上良好かで生存率が上がる。

そして最後には運。

しかし、その運も絶体絶命になった時点で絶望的。

あとに残るのは希望である。

今回紹介するレトロゲームはそんな絶体絶命となった最悪状況を打破するサバイバルゲームです。

タイトル販売元開発元発売日フォーマットアーカイブス

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・絶体絶命都市

ジャンル1人

プレイ人数サバイバル・アクションアドベンチャーゲーム

・アイレムソフトウェアエンジニアリング(PS2版)

・グランゼーラ(PS3版)

・アイレムソフトウェアエンジニアリング

・2002年4月25日(PS2版)

・2004年9月16日(PS2版:PlayStation2 the Bestとして発売)

・2015年2月18日(PS3版:プレイステーションアーカイブスで配信)

・PlayStation2(プレイステーション2)

・PlayStation3(プレイステーション3)

・有

・PS3版:プレイステーションアーカイブスで配信

本作のセールスポイント

・都市が生きているかのような現実のような恐怖すら感じるリアルな演出の数々。

・サバイバルの時ほど心細いもの、パートナーとともに危機を乗り越えるアドベンチャー性。

・災害時マニュアルとしても役に立つゲーム性。

ストーリー

2001年

政府が十数年前から手がけていた一つのプロジェクトが完成した。

人工島の建造である。

それは国内の最新技術が注ぎ込まれた従来の物をはるかにしのぐ規模のものであった。

建造に採用された新工法は、従来の埋め立てに比べ深い海域での土地造成を可能とし、またコストが低く工事期間も短く済むという画期的なものであった。

そのため国内のみならず、各国の人口過密都市からも注目されていた。

政府は人工島建造技術を重要な輸出品目の一つと捉え、実用に耐えうる信頼性を世界へ向けて実証するべく、首都機能の移転を決定した。

そのためこの島は「首都島」と呼ばれるようになった。

数年後、首都島は高層ビルが立ち並ぶ、海上都市となっていた。

 

2005年6月

須藤真幸は初めて首都島にやって来た。

彼は報都新聞首都島支社に転属となった記者である。

本島にある編集部へ向かうため、空港島から電車に乗った。

長い連絡橋の上、車窓から首都島が見える。

夏らしくなった日差しにまだ少し春らしさを残す潮風。

波の上で賑やかに海鳥が舞っている。

しかし、何度目かのまばたきの後、その風景は一変していた。

【絶体絶命都市】説明書より

リアルを想定した災害アドベンチャー

度々、異色であり意欲的なテーマを世に放ってきたアイレムの今度のテーマは「災害」。

本作は場合によっては世間の賛否にさらされる災害を生き抜くテーマを題材にしたゲームです。

災害で生き抜くゲームといえば船の転覆による船内でのサバイバルアクションとして「セプテントリオン」が有名です。

本作は一つの都市という島をテーマにした壮大なサバイバルゲーム。

無人島などで行われる本格サバイバルではありませんが、無人島漂着よりはるかに身近で起こりうることだけに心に刺さるテーマです。

主要キャラクター

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主人公である記者の「須藤真幸」、重要人物であるメインキャラクターとして大学生の「相沢真理」、ジャーナリストの「陣内晃二」、高校生の「比嘉夏美」を中心として視点で物語が動いていきます。

この災害を生き残れるか、この災害はなぜ起こってしまったのかサバイバルを通して解明される謎、選択肢で分かれるマルチエンディングが待ち受けています。

 

本作ゲームシステムは様々な状況に応じて的確に行動する必要があります。

サバイバルなので一瞬の迷いや判断ミスが即死につながる環境におかれた状況に投げ出されます。

特に一番気を使わなかければならないのが「のどの渇き」です。

生存のために必要なもの、本当に本当に困窮を極めた時に必要なもの、食べ物より必要なもの。

それは「水分補給」です。

本作ではプレイヤーが歩いたり、走ったりジャンプすると次第にのどが渇き、動きが鈍ってきます。

そんな時に水分補給を行います。

水分補給は各地に点在している水飲み場を利用し水分補給を行えます。

ペットボトルを使うと自前で水を持て、道中にも自由に水分補給ができます。

またパートナーとともに行動する時にパートナーに分け与えることができます。

パートナーに水を与えると好感度が上がるのでこまめに気遣ってあげましょう。

人間は成人で水分60%で体ができている。

水分を失うことは自分を6割も失うことになるのでゲームではなくても日常、災害時には注意しましょう。

他にも生存者の確認や自分の存在を認識してもらうための「叫ぶ」。

生存者がいればこちらを呼ぶ声が聞こえるはずです。

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声の先にはパートナー候補や情報を持っている人物がいる可能性があります。

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プレイヤーの知らない情報を教えてくれて攻略の活路や県外からきた主人公にはない土地勘もあり新たな行き先のヒントも示してくれます。

パートナーを連れていると一人では攻略できない場所もあるため、パートナーの有無でも物語は大きく変わっていきます。

危険もありますがその人物と接点を持たないと見ることのできないエンディングもありますし、人として自分の命を選択するか、救助を行うかはプレイヤー次第であり、自由でもあります。

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この災害の中究極の選択肢を迫られるシーンも度々訪れるのがドラマを生み出す本作の仕掛けとなっています。

島に残り続ける余震が起こった際に転んだり滑り落ちて体力を失わないように「ふんばり」余震によるケガを回避しましょう。

ふんばりには物につかまる「しがみつき」やかがんで危険から「隠れる」ことでも安全を確保できます。

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足場が非常に不自由な場所もあり、操作ミスや物の落下で一寸先は闇。

足場や今いる場所を把握しつつ確実に進んでいきましょう。

そしてアイテム、装備品を災害現場で拝借し自らの身と困難に役立つアイテムを作成します。

アイテムは「組み立て」、「解体」を行うことができます。

一見使えなさそうなものでも組み合わせによっては立派な救助道具となります。

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アイテムは非常に役に立ちますが、役に立つものほど入手難度や危険度も高く、生き残るためにギリギリを攻める操作や攻略が必要になってきます。

水分補給→余震に備える→都市を探索しアイテムとするを繰り返し都市からの脱出、真相の解明などを目指します。

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都市は非常に細かく通常の町並みが崩れたり、いりくんだりした様が表現されています。

さらに進んでいく途中で崩れ変化していく都市の姿は不謹慎だけどとてもリアルで都市が生きているような鼓動があります。

某テレビ局に似た大きなボールが轟音を立てて崩れ去る姿はよりリアルな体験の現実を突きつけられる。

地をはえば地面が崩れ、空を仰げば都市が落下し、よっぽど建物が建っていないほうが安全だと思い知らされます。

そんな人間社会により形成されたものが自然の力で脅威にさらされるさまは圧巻でついつい口が開いたままポカーンとしてしまうほどあっけにとられてしまう程です。

まとめ

本作をプレイしているとその場の体験ではないがリアルタイムに現場を見ているような余震の鼓動と、都市の崩れを感じます。

手放しで万人に受けるゲームではないと思いますし、オススメしませんが、現代ではなにより現実に近いシミュレーションを行い訓練や体験をすることが多いでしょう。

避難訓練のように逃走経路などだけではなく、事前の知識として学ぶことも多い本作は防災マニュアルとしては十分にオススメです。

万人に進められないと言いましたが、マニュアルだけに留まらずゲームとしても丁寧に作られた作品なので後世にも伝えていきたい作品です。

アイレムソフトウェアエンジニアリング 2002年04月25日

それでは次もね~

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