時は戦国なんて序章の始まりよくありますが、戦国時代、銃、大砲などの近代兵器を外国から輸入して戦いの戦略に組み込みより遠距離からの正確で速い射撃が可能となりました。
その時代の遠距離武器といえば投擲、弓矢がありますがこれら熟練したものではないと正確に標的に当てることができません。
その点銃はそれほど訓練を受けなくても誰でも正確に標的を打ち抜くことができます。
銃を導入することでより空中戦を優位に進めることができたわけです。
じゃあもしこの時代に「戦闘機」があったら?
敵がより近代だったら?
今回紹介するレトロゲームは戦国時代の雰囲気を残し、ノリもどこか近代的なドタバタシューティングゲームです。
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・戦国エース
ジャンルシューティングゲーム プレイ人数1~2人・バンプレスト(AC版)
・タイトー(PS2版)
・ゼロディブ(Switch版)
・彩京
・1993年4月22日(AC版)
・2004年12月2日(PS2版)
・2005年12月1日(PS2版:ベスト版)
・2018年2月15日(Switch版)
・アーケード(AC)
・PlayStation2(プレイステーション2)
・NintendoSwitch(ニンテンドースイッチ)
・有(スイッチで「戦国エース for for Nintendo Switch」として配信)
・彩京シューティングお馴染み「彩京弾」込みの割にはステージも道中からボスまで短く難易度が優しい。
・和風と近代兵器が合わさったメカニックなデザインの作り込みが凄い。
・彩京シューティング名物となるキャラクター毎のエンディングの掛け合い、コンビキャラでのエンディングが楽しめる。
ストーリー
東方戦國綺譚
はるか昔、東のはての物語。
そこでは華やかな町民文化と高度な技術力、そして古の呪術が同時に矛盾なく存在し、永く太平の世を保っていた。
しかし、あるとき邪教集団「神羅教」が邪神の復活を以て世の転覆を目論み、その生け贄として将軍家の娘、月姫を誘拐した!
それぞれの思いを秘め、集結する6人のエースたち。
今ここに、驚異の空中戦が始まる!
「彩京シューティングコレクションVol.2 戦国エース&戦国ブレード」説明書より
キャラクター性を取り入れた彩京シューティングの最強シューティングの幕あけ!
本作は彩京シューティングの代名詞とも言えるシューティングゲームにキャラクター性を取り入れた最初の作品です。
「ガンバード」のように自機はまだキャラクターではなく戦闘機ですがエンディングのキャラクターの掛け合いなどバラエティーに富んだ会話はすでに現れシューティングゲームの硬派な取っつきにくい印象を払拭してくれる作品です。
世界観はタイトルからもわかる通り和風の世界観。
しかし、キャラクター設定や掛け合いのネタなどは和洋折衷でどこか混ぜこぜでまるでジャンクフードのようです。
和風を基本としてハンバーガーの具のように自由な組み合わせで楽しめるドタバタシューティングゲーム。
そんなごちゃ混ぜはキャラクターデザインにも表れています。
日本の文化をもろ受けて異国の金髪美女忍者「疾風のジェーン」。続編「戦国ブレード」では妹の「ユーニス」が登場します。
一見弁慶のような頼れる風貌だが奥に潜むあんなことやこんなことがな「ターボ坊主 天外」。
「もののけ姫」を観ているとそれ程珍しくもない人語を理解する「超天才犬 犬王丸」。
続編「戦国ブレード」で風貌まで変わるギャップ萌えな金の亡者巫女「暴れん坊巫女 こより」。
これまた続編どころか「ガンバード2」にもゲストキャラクターで参戦した人気ホモシスコン侍「閃光のアイン」。
彩京シューティング作品には一人いるキテレツ科学者「からくり屋 源内」。
そんな個性で固めたキャラクターデザインは「ガンバード」ではその遅筆っぷりを露呈された「中村博文」が担当。
本作はステージ構成は短く集中的にプレイすれば直ぐになれるよう優しめの作りになっているようです。
しかもボス戦は少し背景が薄くなるブラックアウト気味の演出で分かりますがボス戦前の危険音やボス戦専用BGMがなくボスの体力ゲージもないためちょっと強い敵だと思い倒したらクリアしてたという何とも味気ない演出は残念ですね。
次作以降はボス戦用の演出強化とこれ以降の作品は自機がキャラクター自身と演出も大きく変化します。
本作はまだ自機は戦闘機です。
キャラクターごとに特有の技があるものの自機がキャラクターではないのでそれが感じにくい部分など挑戦的ではありますがまだ課題を残した実験的で初々しい部分が残っています。
シューティングとしては通常のショット、緊急回避のボム、特色があるとすればチャージショットぐらいでしょうか。
このチャージショットの溜めの際に自機が変形するのがちょっとかっこいい…
攻略方法はシンプルで避けて打って隙あらば強力なチャージショットを打つ。
本当に基本に忠実な攻略方法ですが、本作では目新しいシステムよりもシューティングにもっと別視点の演出ができないかの模索に注力を注いだ作品です。
ステージは前作同様1~3ステージは4パターンのステージからランダムに選出され、後半の4ステージ以降は固定。
全7ステージ×2でクリアとなります。
ステージ1~3:ステージ1~3以下の4パターンからランダムで選出されます。
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1~3の中ボスは4種類の忍者が各ステージ道中に登場します。
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ステージ4
ステージ5
ステージ6
ステージ7
そしてお待ちかね!1週目をクリアするとキャラクターごとのエンディングが流れる訳ですが本作から始まった彩京シューティングの掛け合い合戦は1作目からぶっ飛んでいます。
元々キャラクター設定が個性的なためエンディングもそうせざる負えない。
例えばアインの見た目に反したおっちょこちょいっぷり!
自分の妹がさらわれたと勘違いしトンデモのない戦いを終えて家に戻ると妹の姿が!
何と妹は買い物に行っていただけ!
しかもアインはそうであったなと出かける理由まで聞いていたというではないか!
とんだおっちょこちょいだがそれでも無事生還してきてしまうのがアインの強さでありシスコンパワーというところでしょうか。
こんなキテレツなエンディングがキャラクター毎に全6個と2Pプレイ時のキャラクターごとの組み合わせでも専用のエンディングが用意されています。
こんなキテレツな演出だけだと思うなかれ!
キャラクターが濃いだけではなく元々シューティングゲームを作ってきたスタッフだけあって背景や敵の演出は一級品です。
例えば鉄砲を持った歩兵が隊列を作り前後して弾を発射する演出は正に信長の鉄砲隊!
こうした歴史背景の演出をしっかり組み込んでくるところも色物だけではなくシューティングゲームとしての完成度を保ちつつ挑戦するという姿勢が今後の進化を楽しみにさせてくれる要因でしょう。
まとめ
本作から始まった彩京シューティングの特色となる個性的なキャラクターと毎度革新的なシューティングシステムと世界観。
本作はその基礎となる作品で粗削りな部分もあるもののキャラクターや掛け合いは間違いなく後の作品の影響に色濃く出ています。
スイッチ版が出るまではアーケード版、家庭用ではPS2版の「彩京シューティングコレクションVol.2 戦国エース&戦国ブレード」でしかプレイできませんでした。
続編の「戦国ブレード」はセガサターンで発売されたのに前作が遊べないのは残念でしたしこよりやアインのキャラクターが戦国ブレードからだとピンとこないシナリオもあるのでそういう意味でも貴重な移植作品です。
シューティングとしての難易度も手軽な遊びやすさなのでシューティングが苦手な人の入門作品としてもオススメです!
それでは次もね~