【メタルスラッグ4】シリーズ存続の鍵はこの作品にあり!らしさを追求した原点回帰作品

今までのシリーズを担当していた会社があるとします。

次回作では別の会社ですとなったらシリーズのファンは不安に思うでしょうし、不満に思うでしょう。

ちょうど「スターウォーズ」シリーズがそうで、エピソード1~6を手掛けた「ジョージ・ルーカス」監督から7~9が別の制作会社・監督となりました。

それまで通りのクオリティ、何よりも世界観が再現できるのか。

ルーカスフィルムらしさが出せるのか。

映像表現は今のCG技術でどうとでもなりそうですが、惑星住民やメカデザイン、演出など「らしさ」でどうしても劣ってしまうのではないか。

最後はファンに届けて判定してもらうしかありません。

今回紹介するレトロゲームはそんな開発・販売元が変更しあらたな舵を切った人気アクションシューティングです。

タイトル販売元開発元発売日フォーマットアーカイブス

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・メタルスラッグ4(METAL SLUG4)

ジャンル アクションシューティングゲーム

プレイ人数1~2人

・サン・アミューズメント

・ハムスター(PS4版、XboxOne版、NSW版)

・メガ・エンタープライズ

・ノイズファクトリー

・D4エンタープライズ(Wiiバーチャルコンソール版)

・エムツー(PSP版、PS3版)

・2002年(AC版)

・2002年6月13日(NG版)

・2004年9月22日(PS2版)

・2005年2月24日(Xbox版)

・2007年2月22日(PSP版:「メタルスラッグコンプリート」に収録して発売)

・2007年5月31日(PS2版:「メタルスラッグコンプリート」に収録して発売)

・2007年6月28日(PS3版、PSP版:「メタルスラッグコンプリート」に収録してプレイステーションアーカイブスで配信)

・2007年12月27日(Wii版:「メタルスラッグコンプリート」に収録して発売)

・2009年8月17日(PSP版 DL版:「メタルスラッグコンプリート」に収録して配信)

・2012年11月20日(Wii版:バーチャルコンソールで配信)

・2015年7月15日(PS3版:プレイステーションアーカイブスで配信)

・2015年8月19日(PS3版:「メタルスラッグコンプリート」に収録してプレイステーションアーカイブスで配信)

・2018年8月9日(NSW版:アーケードアーカイブスで配信)

・2018年8月9日(PS4版:アーケードアーカイブスで配信)

・2018年8月9日(XboxOne版:アーケードアーカイブスで配信)

・AC(アーケード)

・NEOGEO(ネオジオ)

・PlayStation2(プレイステーション2)

・PlayStation Portable(プレイステーションポータブル)

・PlayStation3(プレイステーション3)

・Wii(ウィー)

・Xbox(エクスボックス)

・PlayStation4(プレイステーション4)

・XboxOne(エクスボックスワン)

・Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)

・有

・PS3版、PSP版:「メタルスラッグコンプリート」に収録してプレイステーションアーカイブスで配信

・PSP版 DL版:「メタルスラッグコンプリート」に収録して配信

・Wii版:バーチャルコンソールで配信

・PS3版:プレイステーションアーカイブスで配信

・PS3版:「メタルスラッグコンプリート」に収録してプレイステーションアーカイブスで配信

・NSW版:アーケードアーカイブスで配信

・PS4版:アーケードアーカイブスで配信

・XboxOne版:アーケードアーカイブスで配信

本作のセールスポイント

・新規開発元にも関わらず今までになかった演出も取り入れた力作。

・新規キャラクターの追加。

・初代メタルスラッグを意識した重厚感溢れる機械の世界観を表現。

ストーリー

各国軍事システムを乗っ取るコンピュータウイルス「ホワイト・ベイビー」の誕生と発信がネット上で予告された。

これを受け、テロ組織「アマデウス」の殲滅作戦が決議され、PF隊はマルコとターマに加え、若手のトレバーとナディアを選抜。

彼らは出撃前に送られた衛星画像にモーデンの姿を発見する…。

「メタルスラッグコンプリート」説明書より

開発会社を変更して大丈夫か?大丈夫だ問題ない!

本作はシリーズ5作目ですが、初めてSNKが開発・発売ではなく別会社による開発・販売が行われました。

それだけに当然ファンからは心配の声が続出したことでしょう。

ですがやってくれました!

何をやってくれたかって?

良い意味でメタルスラッグらしさを復活させて昇華しているのです。

本作は前作までのキャラクター構成から「ターマ・ロビング」、「エリ・カサモト」を抜き、新たに「トレバー・スペイシー」、「ナディア・カッセル」が追加されました。

本作の特徴は工作員(スパイ)が工作員らしいステージやアクションをなぞっているといった印象。

大きな変化はなくともやっと設定の「らしさ」が出てきたのではないかと思う。

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シリーズを経てメカの数は減ってしまいましたが、メタルスラッグの場合はメカは適材適所に置いてあるものなので、メカではなく人間で攻略する部分が多いというだけ。

本作は全6ステージに構成が戻りいつも通りのメタルスラッグ。

極端に長いミッションというのはなく、その代わりルート分岐の要素だけは残した仕様となっています。

ミッション1

ミッションボス

 

ミッション2

ミッションボス

 

ミッション3

ミッションボス

 

ミッション4

ミッションボス

 

ミッション5

ミッションボス

 

ミッション6

ミッションボス

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前作、敵との共闘作戦や連れ去られた仲間を助けに行くという絆が試されるシーンがあるのですが、本作はこの絆の部分をミッション毎に行っています。

ミッションを終えるとプレイヤーのキャラクターがミッション疲れたと言わんばかりの息を切らしたアクションをします。

それにお疲れ!と手を伸ばすように仲間が向かえに来てくれます。

向かいに来る方法もヘリだけではなくステージにあった運送方法で迎えにきてくれます。

そして次のミッションへと運ばれる。

この細かい演出が2人プレイではなくてもチームで戦っている感が出てミッションクリアの表示とともにホッとするほっこりする場面描写となっています。

毎回登場する無敵軍曹「アレン」おじさんは本作では機械となって登場します。

本作は悪の科学者が…が前提なので何かとメカや発明品が多く登場し、それは人間のマシン化も例外ではありません。

意外と細かい部分がブラッシュアップされている新生メタルスラッグ

本作は今までの開発から変更になる際に続編としてつくるならどうすれば良いか考えたはず。

それが原点回帰のメタルスラッグ+αだと感じました。

原点回帰はやはり初代で好評だったメカメカしいデザインの兵器と荒廃した世界観でしょう。

そして+αは初代では表現しきれていなかった細かい表現を追加してよりリアルを追求することでしょう。

例えば…

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戦車を破壊した際。

これまでのシリーズは爆発していただけなのですが、ここで中で操縦している兵士に視点を当てています。

「戦車が破壊されたらそれに伴い爆発が起きることを察知して戦車から兵士は逃げだすだろう」という搭乗者の反応まで再現されています。

兵士は爆発前に戦車から逃げ出し、そのまま逃走を図ります。

この表現はこれまでのシリーズにはなかった表現です。

そして疾走感がたまらないカーアクション。

今までは列車の上や船の上など大きな乗り物の上での戦闘はありました。

しかし、こんな不安定な足場での戦闘は今までなかったのでそれだけでも手に汗握る攻防が新たに加わりました。

ザコ兵士もいつもの緑兵士一種類ではなく様々国籍、分野の兵士が登場するところもケースバイケースな演出で面白い。

そしてエレベーターなどの上下に進むステージ。

今までは左右か斜め下とかはありましたけど、上下は意外となかった。

考えてみれば潜入ミッションっぽい本来の設定では当たり前といえば当たり前。

そしてロープアクション。

これ意外と盲点だったかもしれません。

メタルスラッグの主人公たちは工作員(スパイ)なのに派手なアクションで、まるで傭兵や特攻兵でした。

本作でロープアクションが出た時初めてスパイっぽいと感じたのは本来彼らがスパイということを1~3までのシリーズで完全に忘れ去っていたからでしょう。

本作はそんな痒い所に手が届くような演出、大きな進化はなくとも本来であればこういうアクションもあるよねをちゃんと実現してくれた作品です。

まとめ

本作はメタルスラッグの設定をあらためて見直した時に感じた違和感を拭い去るような、新しくも懐かしさ+αな作品です。

設定はあくまで設定かもしれませんが、設定にとことんこだわるのも設定の魅力です。

設定したのに設定無視なら設定は必要ないですもんね。

使いまわしのグラフィックもありますが、短い開発期間を考えれば及第点には仕上がったグラフィック。

メタルスラッグの今までの良い部分切り貼りしてまとめあげたと言って良いでしょう。

使いまわしに批判的なら「スーパーマリオメーカー」など今までのパーツで新たなステージ作る系のゲームはどれも成立しません。

シリーズファンが見れば気づくでしょうが、本作だけ遊ぶ分にはむしろ凄いグラフィックには違いありません。

それでは次もね~

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