【デストロイオールヒューマンズ!】まさかの関西弁ローカライズ!宇宙人になり地球で大暴れ!

「デストロイオールヒューマンズ!」キャラクター3

宇宙人。

それは遥か昔、日本でも戦がある時代から発見の報告があるほど世界的に有名な未確認生命体。

UFOの報告は欧米に多く、一時期海外では爆発的にUFOブームが巻き起こりました。

私もそれほど詳しいわけではありませんが、超常現象などは好きなのでこの手の本や番組、映画をチェックしています。

宇宙外生命体は一体どんな姿、どんな文明を持っているのか。

様々な憶測が飛び交いますが、地球人から見たUFOだけでもその文明の科学レベルの高さを想像させます。

実はもう世界の重要人物、機密機関にはコンタクトを取っているがひた隠しにしているという都市伝説的陰謀論も想像力をかきたてられるため、何だかわからないワクワク感がありますよね。

今回紹介するレトロゲームは開発元が欧米発の地球へ降り立つ宇宙人視点のアクションゲーム。

その日本語版です。ローカライズされる際表現や内容が変更されることもありますが、本作はちょっと変わったアレンジをして日本発売となりました。

「デストロイオールヒューマンズ!」表紙「デストロイオールヒューマンズ!」裏表紙
タイトルデストロイオールヒューマンズ!(Destroy All Humans!)
販売元セガ
開発元Pandemic Studios
発売日2005年6月21日(欧米版)

2007年2月22日(日本語版)

ジャンルサードパーソン・シューティングゲーム
フォーマットPlayStation2(プレイステーション2)
プレイ人数1人
アーカイブス
本作のセールスポイント

・ある意味でいばらの道だがローカライズの選択肢の幅を広げた作品。

・宇宙人視点でのオープンワールドゲームが楽しめる。

・宇宙人が使いそうなUFOなど様々な特殊兵装と特殊能力によるスニーキングな攻略も楽しめる。

ストーリー

豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だったころ・・・からざっと400年後の1947年。

アメリカのとある軍事基地に異星人の円盤が墜落したところからこの物語は始まる。

それから10年後。

銀河の彼方にある惑星「フュロン」では、遺伝子研究の第一人者「オルソポックス博士」(通称ポックス)が地球で行方不明になった「クリプト136」のことを心配して夜も眠れない日々を送っていた。

ちなみにクリプト136とはポックス博士が作り上げたクローン「クリプトスポリジウム型」の136番目の生命体のことである。

彼は量産したクローンを銀河中に派遣して「エンドルフィン」という化学物質を集めさせていたのだ。

「エンドルフィン」とは未開惑星の原住生物が作り出す脳内麻薬の一種で、銀河系では「一握りの天然エンドルフィンは同量の黄金に匹敵する」とまで言われるほど珍重されており、高値で取引されていた。

貧乏科学者であるポックスにしてみれば、クローンたちが集めてくるエンドルフィンは生計を立てるための命綱。

それだけにクリプト136の音信不通は重要な問題なのであった。

「よっしゃ!そんならワイが地球へ行って136兄ちゃん探し出したる!」

幼いがゆえにフュロン星で留守番に甘んじていた「クリプト137」は、ここぞとばかりに地球行きを志願する。

地球には野蛮で残酷な「ニンゲン」という恐ろしい原住生物がいるらしい。

果たしてクリプト137は無事に兄を助け出すことができるであろうか?

「デストロイオールヒューマンズ!」説明書より

 

宇宙人はこうして宇宙を侵略者しているのか(空想)!などの想像体験ができる笑劇アクション!

皆さん宇宙人と言えばどんな姿を想像するでしょう。

最もポピュラーなのは文明の発達を示す大きく肥大した頭、発達した文明により自身の運動能力を極力削った細い身体。

そして瞳孔のないツルツルの瞳。

「デストロイオールヒューマンズ!」キャラクター1

本作主人公の宇宙人「クリプト137」はそんな皆さんの想像に最もポピュラーなお姿をしています。

まさにに上記で想像した通りの姿をしています。

欧米の宇宙人の想像と言えばやはりこれですよねっていうベターな感じですね。

身長が低いのもなんかリアル…

二足歩行なのは本作がアクションゲームだからですかね。

クラゲみたいな宇宙人もいますけどやはりアクション向きじゃないですもんね。

「デストロイオールヒューマンズ!」キャラクター2

本編「ポックス博士」から基本一話完結のミッションを受け、それを攻略していくことになります。

ボックス博士の母艦からミッションを選び、UFOに乗り込み作戦を開始します。

このUFOは状況により上空を飛び回る兵器としても利用することが可能です。

「デストロイオールヒューマンズ!」UFO

町を熱で焼き尽くす「熱線砲」。

UFOならばこれがなくちゃ!天に連れて行かれるとはこのこと!

人や物を空中に浮かばせ攻撃できる「牽引ビーム」。

衝撃波で物を吹き飛ばす「ソニックブーム」。

最終兵器と言わんばかりの全ての量子を破壊し尽くす「量子分解砲」。

これらを使い空中から襲うのはとても爽快感があります。

空中ではそんな無双状態に見えますが基本は地上ミッション。

宇宙人だからアクションは苦手と侮るなかれ!

クリプト137も宇宙人ならではの武器と特殊能力を所持しています。

まずは武器として「ザッパー」、「イチジクビーム」、「分解レーザー」、「イオンランチャー」があります。

「デストロイオールヒューマンズ!」バトル1

ザッパー」は電撃を放つ武器。

「デストロイオールヒューマンズ!」抽出2

果物ような名前の「イチジクビーム」。クリプトたちの生計を立てるための言わばお金の働きをする「エンドルフィン」を人間から抽出できる武器。

分解レーザー」はUFOの「量子分解砲」のような強力な武器。

イオンランチャー」はチャージショットでチャージ時間により発射距離が変化し、着弾すると爆発します。

 

そして特殊能力、これは「ジェットパック」、「変身」、「脳波スキャン」、「サイコキネシス」、「エンドルフィン抽出」、「催眠術

「デストロイオールヒューマンズ!」ジェットパック

ジェットパック」は特殊兵装のようなもので空中を移動することができます。

「デストロイオールヒューマンズ!」心理スキャン

変身」は照準を合わせ変身したい相手に変身することができます。

人間社会によく宇宙人が紛れ込んでいるかもという見本みたいな能力ですね。

これを使うと人間に見つかっても敵として認識されません。

合わせて「脳波スキャン」のように相手の考えがわかる特殊能力は変身と合わせて人間社会の情報収集をする際に非常に有用です。

「デストロイオールヒューマンズ!」催眠術

また「催眠術」を使い人間を他の標的の注意を引きつけたりなど陽動としても使用できます。

このようにスニーキング的要素もあるのがこのゲームの特徴です。

ドンパチもよし、人間社会に溶け込み野望を叶えるもよし。

オープンワールド的自由度が高いゲームとなっています。

「デストロイオールヒューマンズ!」サイコキネシス 「デストロイオールヒューマンズ!」抽出1

またUFOの「牽引ビーム」のように「サイコキネシス」で物を持ち上げて移動や攻撃を行ったり、倒した相手からエンドルフィンを抽出することができます。

このように様々な能力で人間社会に混乱を巻き起こして無双しているように見えますが油断は禁物。

「デストロイオールヒューマンズ!」バトル2

クリプト137はバリアを張っていますがバリアの耐久力が切れて消滅すると一撃で死んでしまいます。

このようにクリプト137自身は紙っぺらの耐久力なので上記の能力で極力戦闘を避けるテクニックはゲーム攻略においてとても重要な要素になっています。

ちなみにクリプト137の番号はポックス博士のクローンであるクリプト生存順の番号であり、クリプト137が死亡すると新たにクローンを作り出撃させる設定なのですが、死んでもクリプト137です。

えっ…クリプト138じゃないの…

…つっ、つまりノーコンティニューでクリアすればクリプト137でクリアだから真のクリアってことで!

 

そしてエンドルフィンを集めることもゲーム攻略に大きく影響し、集めた量によってミッションが開放されたり博士のもとで武器や能力をアップデートする際に通貨として使用できます。

アップデートすることで武器の装弾数、威力、またアップデート前だと抽出が難しい「生きた相手からのエンドルフィン抽出」がしやすくなります。

攻略ヒントはポックス博士がこれまた関西弁で大阪のお節介おばちゃんみたいに割とドンドンアドバンスをくれるので難易度はともかく導入としては非常に遊びやすい作品です。

海外版からのアレンジが秀悦だがローカライズの意味を考えてしまう作品

「デストロイオールヒューマンズ!」会話2

本作ストーリー?というか演出を見ていると?と思う場面が日本人なら必ず訪れます。

その最たるものが『ポックス博士やクリプト137の口調』です。

なぜか関西弁でしゃべるのです!

ローカライズって時点でおかしいですよね?

関西弁は日本にしかありません。

地方ごとの外国語のなまりならわかりますがなぜ関西弁?

その理由は本作がローカライズされるにあたって『規制』されたのが大きな要因です。

日本語版が発売されるにあたってゲーム内の残虐表現や過激か発言が問題となったようです。

しかし、それではゲーム性や世界観を損なってしまう。

そこでアレンジされた一つが関西弁の主人公ということです。

本作はブラックユーモアな発言が多く含まれており、それがストーリーの魅力でもあります。

そこで関西弁であおるように喋らせることで日本ユーザーにもその皮肉的ブラックジョーク発言を感じてもらおうという、苦肉の策でありながらユーザーに楽しんでもらうような工夫がされています。

さらに声優陣が非常に豪華でパッケージの裏表紙同様、まるで洋画の吹き替え版のようなキャスト陣です。

そしてストーリータイトルなどもパロディを使った面白いものにすることでジョーク感を全面に押し出しています。

このようにまるで上司の理不尽な要求にしっかりと答えようと力を発揮したようなローカライズです。

しかし、どう頑張って工夫しようとゲーム性や内容改変は制作者の意図したものではないので改変を決めた時点でその作品は『絶対に100%になること』はありません。

それが洋ゲーをローカライズするにあたり毎回、本当に残念で仕方ありません。

ですが、本作はそれでも楽しく遊べる内容になっているので、やはり翻訳しながら洋ゲーをすることができないユーザーにとってはありがたいし、嬉しいことです。

その後本作は4作まで出ているほど人気作になりますが、日本では最初以降、現在ローカライズはありません。

こういう続編がでない可能性があるから更に残念になりますね。

まとめ

ゲームのローカライズには三つ選択肢があると考えています。

一つは『表現規制を一切しない国ごとの翻訳版』。

もう一つは『国内の倫理に基づき表現を規制、または簡素(マイルド)に改変した表現にした翻訳版

最後は『規制(残虐表現やグロ、性的表現、倫理的に)は徹底的に削除する

この三つだと私は感じています。

本作は二つ目に当てはまり「日本だから改変された」ものです。

一番中途半端になりユーザーも規制がどこまであるのかわからない。

ゲーム性は魅力的なため手は出したい。しかし、地雷臭もする。

いっそのこと「残虐表現は全て規制し削除されています」のほうがいい、しかし、それじゃ商売にならない。

そんな心理合戦のような読み合いで発売を待ち「製品保証が信用できない」ゲームとなってしまいます。

作品の制作者の意図もなく、ユーザーの事情知らずのところで改変される。

自分は誰の息がかかったゲームをしているんだろうと思う時があります。

本作はそんな板ばさみの中でゲームを日本人の好みの味としてアレンジされた面白いローカライズです。

それでは次もね~

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