【ロックマンX8】素晴らしい改善と共に不死鳥のごとくXの系譜は受け継がれた

人間は物事の更なる発展を願う時その名称として何かを装飾したくなるらしい。

プレイステーションであれば進化するごとにナンバリングを「1~4」。

任天堂の機種であれば一家に一台ファミリーでコンピュータで「ファミリーコンピュータ」それが凄くなると「スーパーファミコン」。

そんな進化や強化を意味する際にレベルが上がっていったり「スーパー」、「ハイパー」、「ウルトラ」と名称を大きく見せいかにそれが凄い物かの想像をかきたてる。

今回紹介するレトロゲームもその一つ。

彼らはかつて一世を風靡したあのヒーローに更なる力と称号を与えた。

その名も「X」、「ロックマンX」と。

タイトル販売元開発元発売日フォーマットアーカイブス

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・ロックマンX8

ジャンルアクションゲーム

プレイ人数1人

・カプコン

・カプコン

・2005年3月10日(PS2版 ・Windows版)

・2015年12月16日(GA版)

・2018年7月26日(PS4版、NSW版、XboxOne版、PC版:【ロックマンx アニバーサリー コレクション2】に収録)

PlayStation2(プレイステーション2)

Windows

PlayStation4(プレイステーション4:【ロックマンx アニバーサリー コレクション2】に収録)

Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ:【ロックマンx アニバーサリー コレクション2】に収録)

Xbox One(エックスボックスワン:【ロックマンx アニバーサリー コレクション2】に収録)

PC(Steam:【ロックマンx アニバーサリー コレクション2】に収録)

・有(プレイステーションストア)

本作のセールスポイント

・3Dを活かした演出と2D視点の原点回帰したロックマンの融合作品。

・キャラクターの固有スキルを活かしきるステージ構成とゲームバランス。

・共闘が熱い「ダブルヒーローシステム」で仲間と素早い連携でスピード感溢れる爽快アクション。

ストーリー

21XX年

人類とレプリロイドの度重なる騒乱により、地球の荒廃は止まらずついに人類は生存の道を”宇宙”へと求めた。

衛星ムーンへの移住は、軌道エレベータ”ヤコブ”の完成により本格的に始動し、多数の”新世代型レプリロイド”が基地建設のためにムーンへと送られていった。

だがDNAを元に誰にでも変身できる新世代型レプリロイドはその性能と引き換えに、危険なDNAをコピーしていたのだった。

滅んだはずの、”シグマ”のDNAを…

そして勃発するレプリロイドの反乱。

エックスは事態の究明のため、ゼロやアクセルと共に宇宙へと向かう。

ロックマンX8説明書より

攻略するのがすんげー楽しい気持ちいいとこだけを取りました!

現時点(2018年現在)でXシリーズの正統な最新作にして最終作。

ロックマンの無印は最新作の「ロックマン11」が発売されるもののXシリーズについての動きはなかなか見られない。

Xシリーズの不振続きから一変今まで失敗は失敗。しかし、失敗の中でも良いところを抽出して良さを引き出す。

失敗を生かして成功を生み出す。正にクリエイターの鏡とも言える本作の改良・出来栄え。

スピード感はX7とは打って変わってベルトコンベア内蔵とも錯覚するような滑らかな横方向への動き。

その行き着く先にブレーキ無しでコンボを決める多彩な攻撃が病みつきとなり、ボス戦では仲間と繰り出す必殺技!

クールながらも熱い展開を用意してくれる。ロックマンの真骨頂!

本作の特徴的なシステムとして「クラッキング」、「ダブルヒーローシステム」

・クラッキング

クラッキングとは攻撃を跳ね返すリフレクトを発生させる敵に対してそのリフレクトを破壊することのできる要素です。

スピード感の余韻を切らさずクラッキングが決まった時は快感です!

 

・ダブルヒーローシステム

ダブルヒーローと聞いて違和感。

ロックマンってキャラクターチェンジはあるけど基本的に孤独じゃない?

そう…ロックマンは最初こそ小さなヒーローで孤独にワイリーの陰謀に立ち向かっていた。

そんなロックマンも回を重ねるごとに新たな仲間との友情や相棒の登場など「ロックマンの意思」に賛同するヒーローが続々と集まってくる。

そんなロックマンだからこそ本作で実現できた「ダブルヒーローシステム」。

本作はステージセレクト時に「エックス」、「ゼロ」、「アクセル」の中から2人セレクトして攻略を行うことができます。

セレクトした二人はチェンジしながら使用できることはもちろんのことダブルヒーローの強力な必殺技「ダブルアタック」を使用することができます。

ダブルアタックは画面全体の敵に大ダメージを与えることができます。この必殺技はボスに非常に有効でボスにとどめをさす時にダブルアタックが決まれば「エクストラフィニッシュ」として判定されハンターランクの評価に影響を及ぼします。

 

・レスキューチェンジ

レスキューチェンジは操作キャラクターが身動きが取れない攻撃を受けている際に待機中のキャラクターが救出しプレイヤーチェンジを行うことができます。

格ゲー要素に多いこの救出要素をアクションゲームに取り入れることで捕まったり身動き取れない時は一連の動作が終わるまで強制待機という場合によってはダレてしまう要素をこのシステムではスピードの流れを切らさないピンチの時こそチャンスに変わる希望的爽快感を実現しています。

地味ではありますが痒い所に手が届くシステム構成がユーザビリティの満足度を大きく上げている要素が本作には多くあります。

3人のイレギュラーハンターの固有技を使い分け人類を救え

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本作の主人公であるシリーズお馴染みの「エックス」、「ゼロ」、X7から参戦した「アクセル」を使い分け攻略を行います。

エックス」はこれといって固有スキルはないがそのかわりロックマンシリーズお馴染み様々なスキル取得や切り替えられる「アーマー」と言われる特殊パーツが用意されています。

シリーズの度に装いを新たにカッコイイアーマーパーツが用意されておりパーツごとに見た目が変わっていくのも楽しみ要素の一つであり、パーツの探索とパワーアップすることでの攻略や新たな道の開拓など「攻略することの面白さ」が十二分に詰まったロックマンシリーズの面白さの原点とも言える要素です。

汎用性が高いバランスキャラクター。

ゼロ」は近接攻撃を主力とした攻撃力特化のキャラクター。固有スキルとして「二段ジャンプ」が可能。

ゼロ専用武器が強化できるなど攻撃特化型のキャラクター。

アクセル」は空中で動きを静止して8方向自由に動ける「ホバリング」と敵の攻撃を回避できる「ローリング」が固有スキルとなっています。

正にスピードと回避を兼ね備えたXシリーズに相応しいキャラクターとなっています。

縦横無尽に画面を駆ける操作感はプレイしていてとても楽しく新世代のロックマンを象徴するキャラクターだなと感じました。

この3人を使い分けステージ攻略、ボス戦を戦います。エックスという万能キャラクターがいるもののやはり一つに秀でたゼロやアクセルがいることによりピンポイントやプレイスタイルの変更、キャラクター縛りのやり込みプレイなどの戦力外となるキャラクターがいないのでまんべんなくキャラクターを使用したくなる点もポイントが高いですね。

またステージに点在するライドアーマーと呼ばれる兵器に搭乗することで特殊な攻略を行うことができます。

兵器による攻略もロックマンのメカメカしさを引き立ててくれる重要な要素の一つ!ヒーローにはカッコイイ乗り物がつきものですね!

操作キャラクターは以上ですがそんなイレギュラーハンターたちを助けてくれる頼りのナビゲータ「エイリア」、「パレット」、「レイヤー」。

彼女たちがステージ攻略をサポートしてくれます。

エイリア」は物語のベースとなるボスのまでの攻略をサポート。本作全体のヒントをプレイヤーにくれる頼もしいナビゲータです。

パレット」はステージの隠しルートを発見してくれます。その先にパワーアップアイテムがあるかも…やり込みやステージ攻略に行き詰った時、キャラクター強化をはかりたいときに心強いナビゲータです。

レイヤー」は敵の弱点を分析してくれます。ピンポイントではありますがボス戦などには非常に有用で頼りになるナビゲータです。

なかったことにされたX7からの不死鳥のような復活

「ロックマンX7」はX正統続編初の3Dロックマンということで趣向変えて挑戦的なタイトルをリリースしたが古参またシリーズファンにも大不評。

アーカイブス配信でもX7だけ配信されないという何とも報われない作品。

具体的にはシリーズ初の3Dということで奥行を活かした多彩なアクションを演出する予定でした…

しかし、ロックマンシリーズ、ひいてはXシリーズにおいて一番のセールスポイントは何か…

それは「スピード感」です。

X7はモデリングや移動速度、武器の演出など全てがもっさりしており爽快感がありません。

また奥行を活かした広いステージ構成にも関わらず移動が遅く、ロックマンシリーズの画面を円を描いたり、横一線するスピード感溢れるアクションが損ない非常にストレスとなります。

ロックマンファンなら尚更まるで自分の動体視力が向上したのではないかと思うぐらいキャラクターの動きがゆっくり見えることでしょう。

欠点をあげだしたらキリがないですが一番ロックマンとして死んでしまった部分は個人的に「ロックマンの良さの損失」。

仮に「ロックマンらしさ」だけでも生きていればというX7。

しかし、その失敗はこれまでの人気シリーズの良さを再認識できる良い機会でした。

あのまま行けばロックマンが何をしても良いというある種の固定概念ができてしまうところだった。

ロックマンのような人気シリーズでも失敗する。

そんな失敗を受けて「やはりロックマンはこれだろう!」と確信させたのが本作「ロックマンX8」です。

まとめ

現時点(2018年)でXシリーズ最後のナンバリングであり現時点で最高峰の進化を見せたロックマンゲーム。

今後の展開が示唆させるも次世代ハードでのリリースがない中でファンは過去シリーズを何度も振り返る時間が大いにあり、その度にロックマンの良さと膨れ上がる続編への期待が高まります。

PS2の原盤だけでなくアーカイブスや「ロックマンx アニバーサリー コレクション」でロックマンXに触れる機会、触れれるが増えてきた中もう一度面白さを再認識、もしくは新たなファンに向けて送る最終作。Xシリーズを通してプレイしたプレイヤーにとって最高の体験と展開がまっている本作はXシリーズとしての綺麗な完結編であって欲しいと同時に本作のクオリティから続編への期待感もしてしまうある意味プレイヤー泣かせな「ロックマン」というコンテンツ。

しかし、ロックマンシリーズはその人気ゆえに様々な作品が世に出ているため正直続編を待たずとも遊べる作品はいっぱいあります。

それに遊びつくすころには過去作を忘れてまたプレイしたくなる。そんな好循環を起こす中毒性の高いシリーズです。

カプコン 2005年3月10日

それでは次もね~

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