どけどけどけーー!
レースはロマン。
それこそ決められた道ではなく、俺達が走る先が道だと言わんばかりのデットヒート。
首都高と聞くとそんなレースが日夜行われてそうなイメージ。
実際にそんなレース行ったら命の保証はない。
それでも燃える男達がいる、ということを漫画や映画にしている。
ハチャメチャ破壊的レースは人々を熱狂させる。
実際に公式で車同士のぶつかり合い、カーファイトなレースは存在します。
しかしそれ以上にぶっ飛んだレースを実現するにはやはりテレビゲームしかない!
今回紹介するレトロゲームはルール無用の爽快バイクアクションゲームです。
クリックすると拡大します
・ロードラッシュ(ROAD RASH)
ジャンルレース プレイ人数1~2人・エレクトロニック・アーツ
・エレクトロニック・アーツ
・1992年11月20日(MD版)
・1994年8月27日(3DO版)
・1996年3月22日(PS版)
・1996年7月26日(SS版)
・MEGA DRIVE(メガドライブ)
・3DO(3DO)
・PlayStation(プレイステーション)
・SEGA SATURN(セガサターン)
・無
・何でもありのバイクレースは爽快感あり。
・背景や障害物が作り込まれており疾走感がたまらない。
・柔と豪を合わせたカーファイト!
スピード無視、道徳無視、法律無視、全てが違法なバイクレース
本作は違法レースであるストリートレースに参加すると言う設定で繰り広げられるバトルレースゲーム。
レースはバイクを用いて行いあらゆる手段…いや隠すのはやめよう…どんな汚い手を使ってでも他のレーサーを妨害して勝利をもぎ取れ!
クリックすると拡大します
登場キャラクターもぶっ飛んでいて、こう言ってはなんだが頭が小さく顔がでかい。
脳みそ入ってるのかと思うぐらいイカれた野郎たちばかりだ。
ビジュアルだけみるとバイクのヘルメットが頭に入るのは疑わしい連中ばかりだ。
レースで重要なのはまずは避けること。
レース場は色んな意味でもレースのためのコースではありません。
クリックすると拡大します
他の車も走ってるし、なんと人も平気で横切ります。
そんな中他のレーサーも妨害に来るので、とにかく避けることがコースというよりかはレースそのものを攻略ポイントです。
そしてぴったりと横付けするレーサー。
クリックすると拡大します
彼らはプレイヤーの走行を殴るは蹴るは武器で殴るは、とにかく攻撃してきます。
目には目を歯には歯を、プレイヤー自身もとにかく撒くか相手をやっつけることが他のレーサーへの対策です。
しかしレーサー同士のバトルに集中しすぎると、目の前い障害物が現れて自身がノックアウト、その逆もあり得ます。
お互いチキンレースのような駆け引きし相手を転倒に追い込みましょう。
本作はキャラクター、バイクに耐久力が存在します。
攻撃を受けたり障害物にぶち当たるとゲージが減少します。
耐久力は大きく分けて2つ、「スタミナメーター」と「バイクの破壊メーター」があります。
クリックすると拡大します
「スタミナメーター」は他のレーサーから殴られたりするとゲージが減り0になると転倒してしまいます。
「バイクの破壊メーター」は転倒したり障害物にぶつかるとバイクの耐久力が減少し0になるとバイクが破壊されレース自体からリタイアしてしまいます。
またリタイア条件には転倒した際に警官の近くだと追いかけられて逮捕される。
逮捕されるとリタイアになるので注意だ!違法レースってことを忘れないように!
本作には、いかれたレースモード「スラッシュモード」、「ビッグゲームモード」、「タイムトライアルモード」が用意されている。
「スラッシュモード」は5つのコースの中から好きなコースを選択してレースできるモード。
「ビッグゲームモード」は8人のキャラクターの中から1人選んで5つのコースを制覇する。
各ステージ3位以内に入るとコースクリアで5ステージ制覇するとレベルが上がっていき、最高5レベルを制覇します。
このモードで賞金を稼ぎ新しいバイクを購入することができます。
バイクには「ラット」、「スポーツ」、「スーパー」の3つのクラスが用意されています。
「ラット」はネズミのように地面に這いつくばる時間が長い廃棄寸前の激安バイク。
出力も低く初心者向き。
「スポーツ」はおしゃれなデザインで出力も高いバイク。
「スーパー」は一見スポーツの出力並みだが、ニトロが搭載されており、実際のレースでも使用することができます。
ニトロメーター分だけ超高速で走行が可能で使いどころ次第では逆転のチャンス増やすことができます。
「タイムトライアルモード」では5つのコースから選択しタイムトライアルを行うモードです。
普通のレースゲームとは違い障害物や妨害ありのレースのため時間を競うレースは非常に高難易度でやりごたえがあります。
暴力的ながらも細かく作られており生々しいバイクアクション
本作のコースはMDのドットグラフィック、3DO版、SS版、PS版の3Dグラフィックのものとも共通してコースの起伏を作っているのが見どころ。
レースゲームと言えば真っ直ぐの道にや曲がりくねった道などドットグラフィックだと仕方ないであろう表現の限界がありました。
しかし、本作は左右だけではなく、上下に山あり谷ありの起伏をつける事でよりレースらしい、もっと言えばバイクレースらしいコースを表現しています。
さらに違法レースっぽく街中も爆走し突き進む姿を表現するために街並みもしっかり表現されています。
一寸先はガードレールの谷底ですがその奥には美しい海もきらめいており、「俺は自由だ!」と叫びだしたくなるほどの疾走感。
暴力的なまでの爽快感もありつつ、挑むコースの景色は安らぎまでも感じさせるほどバイカーの心をうつそんなステージの数々が用意されています。
そんな景色を楽しみつつ走るとふいに…
クリックすると拡大します
ドカーン!っと障害物に突っ込み転倒もあるのでお気をつけて。
クリックすると拡大します
そしてバイクを回収しに行く。
これまた細かい表現なのがバイク転倒の際の挙動。
レースゲームだと転倒やコースアウトなどになると暗転しその場から復帰みたいになりますが、本作はそう甘くはありません。
「自分でバイクのところまで戻って拾いにいってください」と言わんばかりに放置。
あれほど派手に転倒したにもかかわらずレーサーもレーサーで頑丈ですが運営も運営です。
って運営なんていない。
これは違法レースなので誰も助けてはくれません。
バイクを回収しに行くときも気を付けて!
バイクは転倒するとだいたいは後方にあります。
後方に視点切り替えは残念ながらできません。そうすると…
フーーーーンゥーーーー!
とさらに引かれてしまいます。
普通こういう時、無敵状態やろ!って思うかもしれませんが普通のレースじゃないので。
そんなアクシデントも乗り越えつつ栄冠を掴むのが本作の醍醐味であり本作のプレイヤーに与えられた特権!
思う存分暴れ駆け抜けろ!
まとめ
本作、海外産なだけあり大変暴力的でもあるが、それと同時に日本産には少ないリアルへのこだわりが詰まっており暴力的でありながら丁寧に作られている。
ぬるっと滑らかにレーサーを吹っ飛ばす柔と豪を合わせたこだわりの一品。
プロのレーサーにはモラルを欠くレースかもしれないがゲームだからこそが本作の良いところ。
現実を利用して現実と結びつかないのがゲーム。
道徳も破るのもゲーム。
それでもゲームだからこそ許容できるってことって沢山ある。
本作もそんな想像を形にした作品。
最後に、「リアルで真似しちゃダメ絶対!」、フリじゃない…
それでは次もね~