もしも太陽系が侵略者に襲われたら?
平和を守るには兵器や人材、資金など莫大な資産がないと到底実現できません。
しかし、ここにはその太陽系の防衛をたった2機の機体に任せるという暴挙かはたまた危機感の欠如か…
理不尽な任命にも関わらず彼らは今日も戦う…
今回紹介するレトロゲームはそんなよくよく考えたらとんでもないマルチタスクな世界観のシューティングゲーム。
クリックすると拡大します
・ギャラクティックプロテクター
ジャンル全方位シューティングゲーム プレイ人数1~2人・セガ
・セガ
・1988年2月21日(セガ・マークⅢ版)
・2014年4月16日(【ファンタジーゾーン コンプリートコレクション】収録)
SEGA MarkIII(セガ・マークⅢ)
PlayStation2(プレイステーション2:【ファンタジーゾーン コンプリートコレクション】に収録)
・有(【ファンタジーゾーン コンプリートコレクション】に収録)
・わかりやすくも体を傾けるほど熱中する全方位360度白熱の防衛戦。
・ファンタジーゾーンキャラクター参戦の親しみやすい世界観。
・ネタとも思える侵略される惑星の変顔のオンパレードが守ってあげたい心をくすぐる「ほっとけない惑星」が全25ステージ。
ストーリー
銀河のかなたからやってきた超巨大彗星が、太陽系をかすめていった。
その影響でアステロイドベルトにあった小惑星や、彗星についてきた隕石が、地球・土星・木星に降りそそごうとしている。
このままでは人類は太陽系とともに滅亡してしまう!
突然に訪れたこの大異変に、外宇宙でスペースシップの訓練を終えたばかりのオパオパとその弟・ウパウパは、地球に呼び戻される。
隕石群は刻一刻と近づいてくる……もう頼みの綱はオパオパたちだけだ。
彼らは完成したばかりのスペースシップに乗り込み、隕石を破壊するために出撃した!
「ファンタジーゾーン コンプリートコレクション」説明書より
顔がうるさい太陽系の惑星たちを侵略者から守る防衛ゲーム
うるさいとにかく顔がうるさい!
表情豊かと言えば聞こえはいいですが本作はファンタジーゾーンの派生作品。
もうちょっと可愛らしくデザインされていても…
しかし、自らの体内に菌を侵入させるようなものなので顔がうるさくてもしょうがないか…と思うような惑星たちの必死さが物凄く伝わってきます。
しかも表情のアニメーションが妙に滑らかなので余計うるさく見える…そんな太陽系の変顔が大いに拝める貴重な作品。
本作は惑星の側面に待機した主人公機を惑星の形に合わせて円の軌道上に移動し侵略しようとする外敵から惑星を守るというシンプルなゲーム。
操作キャラクターとしてファンタジーゾーンでお馴染みの「オパオパ」と弟の「ウパウパ」を操作し行う「全方位シューティングゲーム」です。
360度全方位に移動して敵や隕石から惑星を防衛し侵略が止んだらステージクリア。全25ステージ構成です。
クリックすると拡大します
「地球」、「土星」、「木星」を防衛するラウンドを順番に繰り返していきます。
シャボン玉のようなパワーアップアイテムは惑星に当たると惑星のダメージ判定になるので取らざる負えない。
というかおっせえ!取る間に隕石や敵くるし取らないとダメージ判定になるし…この迷いどころあえてパワーアップアイテムは無視して多数の敵片付けるという攻略手段にでることも考える。
意外と攻略性ありますね。
惑星へのダメージを0でクリアするとパーフェクトのボーナスポイントが加算されます。
今でこそスコアなどのやり込みではなくクリアして満足というユーザーが増えましたがおっさんとかはハイスコア狙いとかで結構やり込むんですよね。
現代っ子との野心の高さの違いなんでしょうか。数字に対する執着心が半端ない。
ゲームシステムを覚える難易度が低いためゲーム事態の難易度が高くても何度も挑戦してしまうお手軽さが本作の魅力であります。
喫茶店などにテーブル筐体があればついついやってしまいそうですね。
ステージが25面ある割には惑星パターンが3種類しかないのが少し残念ですね。太陽系じゃなくて銀河系ぐらいまでいけば良かったのに…
それじゃあオパオパが死ぬか…
そのかわり惑星の顔のバリエイションに全振りしているから仕方ないですね。
周辺機器専用ソフトのためあまり認知されていない派生作品
本作はセガ・マークⅢの周辺機器「パドルコントロール(HPD-200)」を用いて遊びます。
「パドルコントロール」とは音声のボリュームのように時計回り、反時計回りに動くつまみを操作する直感的な操作感を引き出すコントローラです。
直感的なので十字キーよりかは滑らか移動できます。照準を合わせるのがPCのマウスかゲームコントローラーかの違いですね。
滑らかだけどコントロールするものが目的としたポイントにピタッと止まらない、十字キーはピタッと止まるけど滑らかには動かない。
慣れた玄人であればやはりPCのマウス派。パドルコントロールもそんな玄人向けのコントローラーと言えるでしょう。
しかし、専用コントローラーとはいつの時代も忘れ去られるもの。
通常のコントローラー以外に場所をとるコントローラーを所持するのはよっぽどその作品が好きかマニアでなければそうそう所持しているものではない。
現在だと格闘ゲームやシューティングゲームなどゲームセンターの筐体をモデルにしてコントローラもしくは音ゲーの専用コントローラなどはまだ需要がある。
PS2で発売されアーカイブスにもなった「ファンタジーゾーン コンプリートコレクション」なら通常コントローラ操作で楽しめるので嬉しいところですね。
専コンはどのハードでもそうだけど色々ハードルが高い…
まとめ
昔ゲーム嫌いだった親に「ゲームは難しいから」と言われたことがある。その頃ゲームではある程度「暗黙のルール」として確立された要素が様々出てきてゲーム好きではないと理解できない難しいシステムが多く登場しました。ゲームは初心者にとってどんどん複雑化しそれに対抗しようと新たなシステムで独創性をだそうと小難しいシステムが登場する。
年寄りの親にとってそんな目まぐるしく進化するゲームというコンテンツについていけなかったのだろう。
だがある時凄く単純なゲームを与えると「これならできる面白い」と言ったのだ。
この言葉からも分かる通りゲームは面白くないのではなく遊び方が分からないと面白くないのだということが初めてわかりました。
本作は単純ながらも目的がはっきりしていて操作も単純。「移動」と「攻撃」のみ。
しかも画面が固定されているため親いうところの「自分の動体視力でもついていける」といった画面の見易さもあり初心者にも面白さの第一歩としておすすめできる作品です。
いきなりおすすめだからといって自分の好きなゲームばかりおすすめするのはゲームが好きではないどころかゲームって意地悪と思われる要因になります。
ダークソウルのように高難易度ゲームが快感になるのもある程度中毒者になってから…と恐ろしい言葉を残し記事を終わりますかね…ふっふっふ…
それでは次もね~