【ダイナマイト刑事(リメイク版)】ダイハード級の破天荒さをPS2で更に充実度MAXで進化した!

ダイ・ハード」。

1988年に公開されて刑事とは思えないその破天荒さから続編シリーズ化するほど人気を博したアクション映画です。

その破天荒さとハードコアな世界観が売りで世界一危険な刑事のド派手なアクションシーンが魅力的です。

今回紹介するレトロゲームはゲーム界の「ダイ・ハード」でお馴染み「あいつ」がリメイク作品として帰ってくる!

タイトル販売元開発元発売日フォーマットアーカイブス

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・ダイナマイト刑事(リメイク版

ジャンルドラマチック・ノンストップ・アクションゲーム

プレイ人数1~2人

・セガ

・セガ

・2006年4月27日(PS2版)

・2012年8月22日(GA版)

・PlayStation2(プレイステーション2)

・有

・プレイステーションストア

本作のセールスポイント

・グラフィックをPS2のパワーとともにリメイクされ新モードも追加したパワーアップ作品。

・リメイク版、オリジナル版を両方遊べるお得仕様。

・着せ替え衣装や幻のエレメカゲーム「ペリスコープ」をプレイできるなどおまけ要素が充実。

ストーリー

ここ、夕闇迫るS.F.P.D(サンフランシスコ市警)の署長室に2人の男がいた。

署長席に腰掛けた苦い顔をしている男は、机に肘をつきながら言った。

「君しかいないんだよ。案内役を務めてくれないか」

「署長、俺とあんたは長いつき合いだ。だが、女の子のお守りはごめんだ」

話しかけられたもう1人の男は、決して上等とはいえないフライトジャケットがはだけるくらいの勢いで、署長と呼ばれた男に詰め寄った。

だが、署長と呼ばれた男は動じる風もなく、窓の外に目をやりながら続けた。

「君の手腕と犯人に対する執念は認めよう。だが、君の通った後にはペンペン草もはえやしない。この街を廃墟にするつもりか?」

「おいおい、それとこれとは話が別だぜ」

その時、不意に女性の声がした。

「今までの物的損害、約140億ドル。国が1つ傾くわね」

署長室の扉が開き、礼服を着た1人の婦人警官が部屋に入ってきた。

「シンディ・ホリデイ警部、ただいま着任しました」

長身の婦人警官が機敏な動作で敬礼すると、署長と呼ばれた男は咳こみながらこう言った。

「彼女が今度、我がSWATの隊長として就任したホリデイ君だ。警察学校を主席で卒業したエリート中のエリートだよ」

MA-1の男はひゅうっと口笛を吹いた。

「彼が、我が署でも数々の難事件を解決してきた…」

「よく知っていますわ。ええっと、ミスター・ダイナマイトでよかったかしら…」

あぜんとする署長の表情を見て、MA-1を着た男は溜息混じりに答えた。

「おいおい、俺にはブルーノ・デリンジャーって名前があるんだぜ」

「失礼。よろしく、ミスター・デリンジャー」

「あぁ、ミス・ホリデイ」

「ダイナマイト刑事【セガエイジス2500シリーズ Vol.26】」説明書より

捜査被害額140億ドル!破天荒男の大救出劇!

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1996年にアーケードで稼働し、セガサターンでも移植され、続編として「ダイナマイト刑事2」も発売したベルトスクロールアクションゲーム作品。

キャラクターに対し横からの視点でステージを展開していきボスを倒していくレトロゲームファンにはマニアも多いジャンルです。

本作主人公キャラクターは映画「ダイ・ハード」の影響というか主人公の一人「ブルーノ・デリンジャー」からして「ジョン・マクレーン」だろとまるわかり。

ちなみに本作の相方、女性主人公キャラクターの「シンディ・ホリデイ」も使用可能です。

エイリアンシンドローム」といいセガゲームの着想は映画さながらの緊迫感を再現しようというゲームファンだけでなくアクション好きにもたまらないマニアックな仕様のゲームが多いのも特徴ですね。

映画さながらの緊迫したほぼ無音のBGMとそれと対照的な効果音で世界観を表現したゲーム作品
「エイリアンシンドローム(リメイク版)」バトル6

【エイリアンシンドローム(リメイク版)】3Dという脈動を受けグロテスク系シューティングが帰ってきた!

2019年2月7日

本作はその第一作目をリメイクした作品で、元々が3D作品であるものの、HD環境とPS2のパワーを活かし、今でいうHDリマスターのように綺麗なグラフィックに調整したものとなります。

リメイク作品ならではの追加要素もあり、一作目をプレイした人でもやり込める要素も盛りだくさんです。

3Dグラフィックを一新してこの通り!

グラフィックはより細かく丸みを帯び、しわや服、髪の質感が良くなっていますね。

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しかし、これはHD画質のゲームの共通点でなまじ色や影の表現が豊かになり、雰囲気を出すためにオリジナル版と比べて少し画面が暗いです。

ムービーシーンは緊迫した雰囲気が伝わるのですがプレイ画面ではキャラクターやものが見えにくいのでビジュアル面で進化したのにもったいない。

それに長時間のプレイができないくらい目が疲れる、これが今後ゲーム業界の課題となるのではないでしょうか。

本作は「アクションシーン」と「ビジュアルシーン」、「ムービーシーン」と構成されています。

アクションシーン」では戦闘が展開されます。

ビジュアルシーン」では「QTE(クイックタイムイベント)」と言われる「シェンムー」などで導入されたタイミングよくボタンを押すことでシーンの成功失敗が判定されるシステム。

このシステムは導入し過ぎるとゲーム性を失いますが、映画のようなワンシーンを簡単操作で切り取って演出できる点では優れています。

たとえば本作ではダイナマイト刑事の破天荒さがよく表現されています。

例えば…

狙いは逃走中の奥の男!しかし横の部屋から騒動の様子を見に出てきた女テロリストを…

容赦なくエルボーをかまし、そのまま走りさる刑事…

サクセス!じゃねえよ!

そしてステージを進行させると物語を盛り上げる「ムービーシーン」が挿入されます。

これらを繰り返し物語を攻略していきます。

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本作はテロリストの人質になった大統領の娘を救出するのがミッション。

大統領の娘はすぐ誘拐、人質にされる…

息子はなかなかいないですよね。

娘の方が囚われの姫感はあるけど…

ダイナマイト刑事こと「ブルーノ・デリンジャー」が関わった任務の被害総額140億ドルの男。

140億円じゃないですよ!そこに0が二つ付くから1兆4000億円!

またまた今回のミッションで被害総額が更新しそうです…

20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン 2015年10月7日

ダイナマイトでも刑事でも獣人でも!?幻のゲームの収録した遊び心満載!充実のゲームモード搭載!

本作はリメイク版ならではの様々なモードが用意されています。

まず本作のメインとなるセガサターン版をリメイクした「DYNAMITE DEKA MODE(ダイナマイト刑事モード)」。

ダイナマイト刑事の特色といえば映画さながらの容赦ない「なんでもありの格闘戦」とベルトスクロールアクションでは珍しい倒さずして「逮捕」という選択肢があります。

龍が如くの元となっただけあり、そのなんでもありな格闘戦は正に総合格闘技。

パンチ」、「キック」はもちろん「アッパーカット」に「サマーソルト」。

ダッシュエルボー」、「ジャンピング・ダブルバックキック」、「回転かかと落とし」、「飛び後ろ回し蹴り」、「ダウン攻撃」。

つかみ技もドンとこい!

馬乗り」に「ジャーマンスープレックス」、「ジャイアントスイング」、「フランケンシュタイナー」と様々。

 

そしてなんでもありのその名の通り、周りのものを何でも武器にしてしまいます!

これも龍が如くで好評なシステムですね。

銃器にナイフ、棒状、つかめるものならどんなものでも武器にする。

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ビル中の物を全て武器に変え、殴るは投げるは、被害額なんてお構いなし、ミサイルランチャーだって平気でぶっ放す。

とにかく好きなように武器を持ち奪い暴れまくろう!

そして体力が2倍になる初心者向け「EASY MODE(イージーモード)」。

 

ここからは高難易度モード。

敵味方共に銃撃のダメージが即死級で一発で倒れてしまう「ONE SHOT KILL MODE(ワンショットキルモード)」。

ロボット以外の敵を全員逮捕していく刑事としてはパーフェクトな働きを目指す「ARREST MODE(アレーストモード)」。

自身は無敵状態ですが制限時間内にクリアしなければいけないが大胆なプレイが楽しめる「DEADLINE MODE(デッドラインモード)」。

この高難易度モードはダイナマイト刑事は腐っても?破天荒でも刑事は刑事。

140億ドルの被害総額の男がいかに被害を出さずにクリアできるか。

逮捕しちゃうぞ♡ができない刑事にとっては苦痛で何より難しい任務でしょうね。

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だってこの刑事せっかくスニーキングで敵をやり過ごしたり逮捕できそうなシーンでも…

急に戦闘モードで戦っちゃうんだもん!

ダイナマイトの前にあんた刑事だからね!と初心に帰らせるある種の修行モード。

 

ここからはおまけ要素である特殊モード。

そしてディレクターとして「内田誠」氏が関わったことから「獣王紀」より主人公が獣人となりスピリット(体力)が常時減少の状態で敵からスピリットボールを回収する「ALTERED BEAST MODE(アルタードビーストモード)」。

そして1966年にセガが開発した「ペリスコープ」というゲームをプレイできる「PERISCOPE(ペリスコープ)」。

ペリスコープとは

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ペリスコープ」とは1966年、まだファミコンもない時代に「セガ・エンタープライゼス」が誕生して記念すべき最初のゲーム作品。

ゲーム作品といってもテレビ画面を使ったものですなく、「エレメカゲーム」と言われる、お金を入れると中のものが動いて、コントローラによって操作して遊ぶゲームのことです。

私が小さいころに今にして思うと体験したであろう印象的なエレメカゲームはお金を入れるとレースのコースがベルト式に回転し、コース上にある車を手元のハンドルで左右に操作して障害物をかわすゲームでした。

この「ペリスコープ」は潜望鏡から覗きこんで、往来する敵艦を沈めるゲームです。

潜望鏡から狙いを定めて発射した魚雷は艦隊手前の海の中を這うように光で点滅することで魚雷の移動を見事に演出しています。

命中したときの爆発、沈没演出も見事で今みてもアイデアとして素晴らしくワクワクした気持ちになります。

特に視界の狭い潜望鏡から覗き込み艦隊を狙い撃ちする感覚は病みつきになります。

正に海のスナイパー!

今や現存するのはオランダの「AgraGames Coinop Museum」で所蔵するもののみで国内での現存はない激レアゲームが遊べるのです。

ペリスコープ」収録にあたっても当時の開発資料を元にある意味、本作リメイクよりも困難をへて再現された作品と言えるかもしれません。

また国内および海外でもヒットしいまだにファンも多い「ペリスコープ」はその後のセガの自信の原動力と魂となった作品です。

セガの歴史を知るならまずこの作品といってもよいでしょう。

また「オプション」の「ギャラリーモード」では「ダイナマイト刑事」含め「ペリスコープ」の稼働時の資料も収録されているのでファン必見、充実の内容です。

まとめ

プレイしていてすぐに龍が如くに引き継がれているであろう部分が多く、多種多様な技、周りのものを何でも武器にし投げまくり、破天荒なプレイスタイル。

ダイナマイト刑事」がなければ「龍が如く」がないと考えるとヒット作品は様々なゲームを開発していく中で強みを手に入れ、他の作品で活かすことのできる土壌を築いていった先の会社それぞれの特色なんだと感じました。

バカゲーと比喩されますが、バカできるのがゲームの特権!

第一作「龍が如く」の翌年に発売された本作。

龍が如くの手ごたえから元となるダイナマイト刑事もPS2のグラフィックで再現可能とふんだのか、セガエイジスでは移植ではなくリメイクで挑んだ本作。

しかもエレメカゲームを復刻収録といったセガの魂と龍が如くのような人気シリーズの元となった作品をリメイクということで正にセガを語る上で外せない作品が盛り込まれたスペシャルゲームソフトといってよいでしょう。

しかも本作PS2作品ながらもアーカイブスがあり、おまけモードも充実なので遊んでみる価値ありですよ!

それでは次もね~

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