【どきどきポヤッチオ】個性的なキャラクターたちとパンから始まる数多のエンディングを創り出すRPG

夏休み…

それは誰もが通り、平等に与えられる特別な季節。

少年・少女にとって「どきどき」で溢れた季節。

普段は出来ないことができる。普段では感じない特殊な感情がこみ上げる。

それらは心と体が普段より「アクティブ」に動くせい。

なんで私の心臓の鼓動はこんなにも高まるんだろう。

今回紹介するレトロゲームはそんなひと夏のどきどきを体験する戦闘のないRPG。

タイトル販売元開発元発売日フォーマットアーカイブス

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・どきどきポヤッチオ

ジャンルアクティブコミュニケーションゲーム

プレイ人数1人

・キングレコード

・スタジオ最前線(PS版)

・M2(GA版)

・1998年9月10日

・PlayStation(プレイステーション)

・有(プレイステーションストア)

本作のセールスポイント

・1000ものマルチイベントと1万ものアニメパターンにより村に生命が宿っているかのような息遣い。

・様々な属性の住民が存在するためプレイヤーの好み子が見つかる。恋愛要素もあり、好みの子を攻略することができる。

・戦闘や経験値の概念がない異色のRPG作品。

本作キャラクターデザインは「海腹川背シリーズ」で有名な近藤敏信が担当。

こちらの作品は様々な媒体で作品が発売されており3DSでも最新作が発売されるほどの人気作です。

どきどきポヤッチオ」や本作の舞台である「プエルコルダン」の名付け親である「近藤敏信」。

ポヤッチオの意味は特になく姓名判断ゲーム「ラブフォーチュン」で出たラッキーネームから名づけられたのは割と有名な話しですね。

とにかく「どきどき~」と付けたかったのでしょう。

行き詰ってフィーリングでゲームでゲーム名を決めるなんてクリエイターらしいといえばらしいですね。

ストーリー

あなたの元へ、いとこのマリアねーさんから手紙が届きました。

「夏休みの間パン屋を手伝ってほしいの…」という内容でした。

あなたは8月1日の夕方、プエルコルダン着の飛行船でやってきます。

船の中ではいろいろありますが、船を下りると手紙をくれたマリアねーさんがお迎えにきてくれています。

さあ、明日から楽しいプエルコルダンでの生活が始まります。

どきどきポヤッチオ説明書より

心のオープンワールドが今開幕!

本作には明確な目的はありますが目標はありません

目的はストーリーでもあるようにいとこのマリアねーさんのパン屋さんのお手伝いをします。

目標は2週目以降慣れてきたら自分で気になるあの子とのエンディングを狙うのもありかもしれません。

ですが1週目はあまりのイベントの多さとキャラクターの魅力で心が右往左往することでしょう。

1週目は何も考えずに「プエルコルダンでのひと夏を楽しむ」ということを目標にしてはいかがでしょうか。

パンの配達

ストーリーでもある通り、主人公はマリアねーさんのパン屋さんを手伝いにプエルコルダンに訪れています。

世界観も何も分からない段階ではまずマリアねーさんのお手伝いから始めてみましょう。

基本的には「配達」もしくは「食材の調達」などが主になります。

その際についでにプエルコルダンの町並みや生活しいる人々の営みを観察することができます。

主人公は自身のメニュー内に「ねーさん」という項目があります。

別にマリアねーさんを持ち歩いているわけではない(個人的にはマリアねーさん持ち歩きたい…)。

これはねーさんのお使いメモや配達するパンなどパン屋のお手伝いに必要なものが入っている項目になります。

パンのお届けは必ずその日のうちに注文した本人に届けなければいけません。

本人に」ですよ。

間違って違う人に配達したり、本人の家族にも配達できてしまうが、配達を達成したことにはならないので注意が必要です。

家族もだめってこれ今の通信販売業界だったら地獄だな…

しかし、必ずしも本人が同じ場所にいるとは限りません。

このゲームの住人は生きて生活をしておりそれぞれの生活リズムがあります。

釣りが好きだったりなどキャラクターの特徴を掴めばお気に入りの場所やよく訪れる場所が把握できるはずです。

また、家族などに同行を聞くのもいいでしょう。

自由の高さにお気づきの方は「パンを届けない」という選択肢もあることに気づくでしょう。

もちろんそれも選択肢の一つです。

ですが、あまりおすすめできません。

マリアねーさんを怒らせれば世界の均衡が歪むと同義で行動が制限されかえってプレイが窮屈になります。

最低限マリアねーさんの笑顔は守りましょう

 

パンときどきポヤッチオ!個性的なキャラクターたちと紡ぐマルチエンディング

やることやっときゃ後は自由。

町の人々とコミュニケーションを取りイベント発生させるのが本番。

本作の楽しみの一つである恋愛イベントは主人公は男性キャラクターだけなので「女の子と仲良くなる」という恋愛要素しかありません。

だからといって女性におすすめできないかというとそうではありません。

どきどきはもちろんの事、絵柄や世界観を見る通り癒されて心温まるイベントも数多く収録されています。

お気に入りの女の子とキャッキャウフフするだけでもとても癒されます。

コミュニケーションは「話す」が基本となります。

ただ話しかけRPG特有の村の名前しか言わないキャラクターではなく一人一人会話を成立させることができます

主人公の持つキーワード、ようは「会話のネタ」を相手に提示することでよりキャラクターの深い話しまで聞くことができます。

色々な人と話すことで会話のネタである「キーワード」が増えるため一度話したことがあるキャラクターでも新しいキーワードを提示することでいつでも新鮮な会話、イベントを楽しむことができます。

これにより親しい友人の情報(気になるあの子の情報も聞き出せるかも!)、好感度アップのためのお役立ち情報を聞き出すことができます。

また好感度を確認するには住人に挨拶をしましょう。

元気よく「オイッス!」と挨拶!オイッスを行うと住人の主人公に対する好感度によって反応が変わります。

気になるあの子にスルーされたらショック…積極的にコミュニケーションやプレゼントを行い好きな子の好感度を上げましょう

こんな振られ方ショックすぎる…

本作の魅力はなんといってもその1000にも及ぶマルチイベントの数々

1万パターンものアニメパターンがあるので活き活きした動き

良いイベント悪いイベントもアニメパターンがあるのでどれも心に刺さりイベントを盛り上げてくれます。

好みのあの子が絶対見つかる!

私は本作の説明書を読んでいてふと思った。

このゲーム世の男子が喜ぶ好みのタイプ網羅してね?」と。

まずは魔法使い属性の「ルフィー」しかも12歳なのにバストのロリ巨乳!

生まれつき体が弱い「リーナ」守ってあげたい!

機械いじりが大好きなオタク女子「チェイン」!

海腹川背似の元気なボクっ子「マリン」。唯一似ても似つかないところは巨乳でないところ。今回ロリ巨乳はルフィーに譲ることに。

ツンデレおませな魔法マニア「ピア」。

真面目な委員長タイプ「シンシア」。

みんなのアイドルキングオブ姉のマリアねーさんこと「マリア」。

クールなメガネッコお姉さん先生「イーリア」。

生粋のロリなのです!「リリィ」。

少女たちの母親。

優しくてたくましい…

お兄さん!

これだけ属性が揃っていれば必ず好みの子はいると断言できるほど個々のキャラクターが個性的な面々ばかりです。

ちなみにわたくしはローザママにやられました!

まとめ

私は作品を紹介する際に説明書を必ず熟読するのですが本作の説明書にはゲームの魅力を全て言い表したようなこんな一文がありました。

何をしていてもエンディングを迎えることができます

この一文に込められた他にはない魅力。

一見この一文オープンワールド系にありがちじゃんと思うかもしれません。

しかし、オープンワールドは「何をしても良い」であるためストーリーやエンディングは一本道でおまけになりがちです。

メインはあくまでその世界観を楽しむこと。オープンワールドの醍醐味であり私も好きです。

しかし、それは裏を返せば何をしても結末は同じ。

ゲームオーバーになるかストーリーを進めるか。

本作「どきどきポヤッチオ」はどんなことをしてもゲームオーバーはありません。

待つのは主人公の行動に影響を受けた展開とエンディングを迎えるだけです。

良いことも悪いこともゲームオーバーじゃ終わらせねえ!

正に自分の人生を歩んできた結果だと言わんばかりに突き付けられる数々のイベント。

まあ人生といってもひと夏なんだけどね…せみみたいだな…

そんな儚い一か月、どきどきたまにドキッとするような素敵な体験があなたを待っています

アーカイブスも配信されていますので配信されていますのでPSP、PSVITA、PS3をお持ちの方は気になった方は遊んでみていただきたい作品です。

キングレコード 1998年9月10日

それでは次もね~

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