人類は飛行機を作ることで飛行を可能にしました。
しかし、大空の冒険者が現実に未だいないようにグライダーや鳥人間コンテストのような割と短距離かつ人間の制御に制限があるものばかりです。
そして時代は無人飛行物「ドローン」の流行と活用に時代は進化しています。
一人で自由に大空を冒険は多くの危険が付きまとい現実的ではないのでしょう。
しかも冒険と言ってもラピュタのような空に浮かぶ島がない限りは結局移動手段として空を使うだけで冒険するのは地上。
それでも人類は鳥のようにほぼ生身で飛んでみたいというロマンを追い続けます。
今回紹介するレトロゲームは大空をほぼ生身で飛び空の仕事を生業とするガンナーたちが主役の3Dシューティングゲームです。
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・スカイガンナー (SKYGUNNER)
ジャンル痛快!ドタバタシューティング プレイ人数1人・ソニー・コンピュータエンタテインメント
・ピクセルアーツ
・2001年9月27日
・PlayStation2(プレイステーション2)
・無
・巨大戦艦を相手に3D空間を縦横無尽に駆け回るシューティングゲーム。
・シューティングとして取っ付きやすいスチームパンクと可愛らしいキャラクターデザインが特徴。
ストーリー
ここは、空を飛ぶことが難しくない世界。
戦闘艇を操り、大空を舞台にさまざまな依頼を請け負う者たちがいます。
銃のついた戦闘艇に乗る彼らは、ガンナーと呼ばれています。
今回のお話は「リーヴ博覧会事件」。
リーヴの街で活躍するガンナー、シエルとコパンが天才的犯罪者ヴァントルとはじめて出会ったときの物語です。
博覧会の開催を記念してリーヴに寄港した豪華客船メルヴィーユでは、永久機関の披露パーティーが開かれていました。
パーティーの最中、永久機関を狙って天才的犯罪者ヴァントルが現れます。
ヴァントルから永久機関を守るため、大空へ飛び立ったシエルとコパン。
メルヴィーユのパーティー会場にいた新人ガンナーのファム。
リーヴ市警の敏腕警部アルディ。
それぞれが自慢の戦闘艇に乗って、ヴァントルに向かって行きます。
永久機関はどうなってしまうのでしょうか。
そして、ガンナーたちは……。
事件は、こうして幕を開けました。
「スカイガンナー」説明書より
可愛いけどスチームパンクと機体の重厚さも残した世界観
本作プレイしてまず思ったのが「ラストエグザイル」に似ているというところが第一印象です。
スチームパンクな飛空艇デザインと「ガンナー」という飛空士。
飛空艇を奪う時の誘導の仕方などとても世界観が似ています。
しかもオープニングムービーはそのラストエグザイルを作った「GONZO(ゴンゾ)」なのだからこれはもう意識して作ったのでしょう。
あの世界観をゲームで再現したい。
そんな思いが各所に込められているゲームです。
それだけに世界観的にはどんぴしゃなんですけどゲーム性はどうでしょう。
本作は空に関する依頼を請け負う「ガンナー」と呼ばれる戦闘艇を操る3人の視点からストーリーは描かれます。
「シエル」、「コパン」、そして「ラストエグザイル銀翼のファム」の主人公と同じ名前の「ファム」。
世界観はラストエグザイルのほうが前だがファムの命名自体は銀翼のファムより先なのでなんだかインスパイアしあっているような不思議な作品です。
キャラクターデザインはデフォルメで可愛らしく日本漫画とアメリカンコミックの中間のようなデザインをしています。
その証拠に「佐々木少年」漫画化もされている。
基本構成は「ストーリーパート」と「戦闘パート」を繰り返しです。
「シエル」、「コパン」、「ファム」視点でそれぞれストーリーが存在し選択によって戦闘パートの機体が変わってきます。
戦闘パートでは3人のガンナーの機体「ファム」は「ブランジェ」、「シエル」は「アヴニール」、「コパン」は「シュバリエ」が専用機体となります。
本作の機体は非常に繊細で確認を怠ると難なく墜落してしまいます。
これだけキャラクターが丸裸な機体だったら当然かもしれません。
飛行中に注意しなければならない点は「敵からの攻撃」、「バランスメーター」、「燃料計」です。
敵からの攻撃は当然気を付けるとして敵からの攻撃に被弾すると「バランスメーター」が揺れる。
このバランスメーターが機体を墜落させないための命綱となります。
バランスメーターが限界突破すると機体が墜落していきます。
しかし、そこで諦めない!
墜落の際に制限時間以内に決められた回数ボタンを連打することで復活できます。
そして「燃料計」、燃料がなくなると墜落関係なしに問答無用でゲームオーバーとなります。
これを回避するために「パワースライド」、「EXアクション」、「オプションウェポン」を使い分けましょう。
「パワースライド」は機体が回転して平行移動する回避技でパワースライド中は無敵状態となります。
「EXアクション」各機体ごとに固有の攻撃、回避技を持っています。
・シエル:スチームブレーキ
空中で急ブレーキをかけて滞空状態となります。その状態で機銃を打つと強力な「ヘビーバレット」となります。
・コパン:ローリング
回転して敵の攻撃をはじき返すことができます。ここまではパワースライドとほぼ同じですがローリングは回転で敵と接触するとダメージを与えることができます。
・ファム:アクティブターン
ターゲットとして狙いを定めている敵の方向へ急旋回することができます。
「オプションウェポン」各機体に共通で搭載された特殊武器です。
・猟犬ミサイル
敵に麻痺させて、移動力と攻撃力を低下させる。
・花火ミサイル
命中すると爆発し広範囲に攻撃を巻き込むことができます。
・クロスミサイル
クロスミサイルを命中させた場所に機銃を当てると大ダメージを与えることできます。
・カボチャ爆弾
投下型の爆弾です。
・コウモリミサイル
ターゲットを追尾するミサイルです。
「EXアクション」、「オプションウェポン」いずれも機体温度が上昇してします。
機体の「温度計」が限界を突破するとオーバーヒート状態となりこれら特殊技が使えなくなります。
巨大戦艦を仲間と一緒に撃墜せよ!
本作の魅力はやはり巨大戦艦に挑むこと。
一般的な2Dシューティングとは違い360全方位に敵を倒す攻略方法が隠されています。
後ろから回り込む、死角から攻撃する、弱点を狙う、砲弾など攻撃手段を叩く、まわりのザコ敵から始末する、サポートを行い攻撃は仲間に任せるなど攻略方法の幅は多種多様です。
3Dシューティングゲームということで狙いが定まりにくく難しいイメージでしょうがロックサイトに範囲内だとある程度ロックされるのでターゲットを視点の中心に捉えながらの攻略がおすすめです。
敵キャラクターもいかにも大親分は顎がしゃくれていて手下の子分は小さくてポンコツで良いやられっぷりです。
手下は戦艦の周りをちょこまか動くザコ敵として主人公たちを牽制してくるのですが、やっつけた際もパラシュートで脱出するなど可愛らしい世界観にあった残酷さはない演出がほっこりしますね。
親分の「ヴァントル」の企みも世界征服とかではなく盗みなのが人殺しなどはない優しい世界観ですね(盗みは残酷ですけど)。
まとめ
世界観は「ラストエグザイル」、システムは「エースコンバット」など意外と総合的に見ると本格的な作品です。
エースコンバットは続編がありますがこの手の続編やリメイク、アーカイブスも発売されていないので貴重であり現状中古で購入してPS2で遊ぶしかないのが残念な作品です。
意外と本格的な作りの為、見た目は取っ付きやすいですが操作感は慣れが必要です。
しかし、操作感なんてどのアクションゲームでもそうで単調すぎてもやりがいがないですし対戦ゲームなんかは力に差が付きにくいため張り合いがありません。
だからといって難しすぎるわけではないのでアクションゲーム、シューティングゲームの基本として遊べるのでおすすめですよ。
それでは次もね~