【レスキューヘリ エアレンジャー2Plus】空のレスキュー隊の力強く繊細な救助活動に人命救助のドラマを見るヘリコプターゲーム

2017年は「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」の3rdシーズンが放送され、2018年には「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」が公開され話題を集めたドクターヘリ。

人間ドラマと救命現場の過酷さと命のやり取りが描かれていました。

そんな世間に便乗したわけではないのですが今回のレトロゲーム紹介はこちら。

ヘリコプターでドラマさながらの救助活動を行う熱きレスキュー隊員の一員となろう!

タイトル販売元開発元発売日フォーマットアーカイブス

クリックすると拡大します

・レスキューヘリ エアレンジャー2Plus

ジャンルドラマチック救助アクション

プレイ人数1人

・(株)アスク

・(株)アスク

・2003年10月30日

・PlayStation2(プレイステーション2)

・無

本作は2001年3月29日発売の「レスキューヘリ エアレンジャー」の続編として2002年3月28日に発売された「レスキューヘリ エアレンジャー2」に新たなステージを追加した追加要素版。

本シリーズは様々な災害現場からヘリコプターを使い救助を行うアクションゲームです。

本作のセールスポイント

・「防衛庁」監修の元リアルに近いミッションとヘリコプターの操作や挙動を再現されている。

・リアルなミッション以外にもゲームならではの一風変わったミッションも用意されている。

・淡々と救助することが如何に難しいか、少なくとも簡単なことではないことが分かる理不尽だが真に迫ったものがゲーム性からにじみ出ている作品。

ストーリー

様々な災害から救助を行なうために設立された民間レスキュー会社「SERCH AND RESCUE社」は、より多種多様な災害に対処するため組織を大幅に拡大し現在は01~03チームのエアレンジャーチームを中心に、地上救助のランドレンジャー、海上救助のシーレンジャー、新設された災害救助犬を要するドックレンジャーの各チームによって活躍している。また、同社はより多くの優秀なパイロットを確保するため、ヘリコプターライセンス取得までを教えるアルファアビエイションスクールと業務提携し、人材成功にも力を入れ始めた。

03チームの指揮官に任命されたリンは、経験豊富な救護員・ボブ、新人ながら優秀なコ・パイロットのレイチェルをチームに迎え入れたが、肝心のパイロットが決まらず、03チームにはリンが臨時パイロットを兼任していた。

そんなある日、山岳地帯で遭難事故が発生。03チームが救助に向かった……。

レスキューヘリエアレンジャー2プラス説明書より

熱意とガッツだけじゃ命は救えない!繊細なヘリの操縦が攻略で重要不可欠

本作は様々なシチュエーションの救助活動を行うわけだが、その上で本作の全てと言っても良い重要要素!

それは…「ヘリの操縦」です。

本作はただ敷かれたルートの上を進み目的地に着いたら救助出来るわけではない。

悪天候な時、視界が悪い時、または動くものだったりと様々だ。

それらを安全に救助するためにはやはりパイロットの操縦技術が試される。

開発協力を防衛庁が行っているので細部までリアルな挙動で作り込まれている

・上昇、下降

ヘリコプターの基本動作だが安全な位置までいき下降するのは風や重力を考慮するとなかなかに難しく

真っすぐ降下するにはそれなりに慣れが必要だ。

・前進、後退

この前進・後退がまたリアル!プロペラが地面と平行ではなく、前進すれば前に傾き、後退すると後ろに傾く。

・旋回

戦闘機などの旋回と違い小回りも利くがその分ブレも多いほか意外とヘリのブレードと障害物との距離感を

間違えて衝突することもある。しかしマスターすると救助成功率がグンと上がるので是非マスターするべきテクニックである。

・機首方位変更

上下、真横の動きには柔軟だが旋回や方向転換など斜めの動きにはめっぽう弱い。

このテクニックも是非マスターしよう。

・ホバリング

ヘリコプターの特殊な動きであり操縦の醍醐味。これをマスターしないことには救助活動は行えない。

ホバリングは空中静止状態を保つことで一点集中での救助活動が可能。

・真横移動

こちらも前進・後退同様機体を横に傾けることで真横に移動する。

機体の位置取りの操作として最も使うであろうアクションの一つ。

風に左右されやすい動きなのでメーターをよく見て操縦することをおすすめする。

・トルク

「メインローター(ヘリの羽部分にあたるブレードを回している部分)」が回転すると、それと反対方向に回転する力が発生する。

これを「トルク」といいます。トルクのままだと機体が回転してしまいます。それをヘリコプターの尻尾部分のローター「テイルローター」によって機体の回転方向を

微調整することによって思い通りの姿勢を保つことができるのです。

思ったよりヘリコプターの操作は奥が深いですね。

それにトルクというマニアックな挙動までこのゲームは再現しているだけあって下手糞な操縦だと機体が揺れる揺れる。

上手くレスキュー隊員を下ろせないばかりか遭難者そっちのけで自身が大事故になることも。

クリックすると拡大します

本作は状況に応じた様々なヘリコプターの機種が用意されている

小回りの利き救助に適した汎用機。大人数搭載かのうな大型機。ビルの隙間も通り抜けられる偵察用小型機。

その上位互換機たちなどマニアックな機種が登場する。

一筋縄ではいかないレスキュー隊員の日常

レスキュー隊員の日常は過酷なもの。それをミッション形式でプレイしていく。

一見レスキューというと災害救助のミッションばかりだと思うかもしれません。

本作は国で運営している消防団や自衛隊のように災害時の救助活動のみではありません。

彼らは民間のレスキュープロいかなる救助活動をも彼らは引き受けている。

そのためミッションの種類は多種多様。

災害救助はもちろん「遊覧飛行」、「逃走車の追跡」、「ヘリコプター競技大会への出場」、「誘導作戦」、「バスジャックから乗客を救助」など

それはもうハリウッドさながらの救出劇!

レスキューという名のヘリコプターシミュレーションゲーム

プレイヤーを惑わすのは何も災害や災難だけじゃない。

ヘリコプターは小回りが利き救助に向いた乗り物であるがその実とても操縦が困難である。

機体のホバリングなど安定した操縦技術はもちろんのこと低空飛行や風による影響をとても受けやすい。

また救助という人命救出活動なだけあってゲームオーバー条件も厳しく設定されている。

ヘリの墜落や救助失敗はもちろんのこと燃料切れやレスキュー隊員の落下、着地地点の誤りなどそれこそ災害とヘリコプターの考えうるミッション続行不可能な条件が再現されている。

この条件が意外とゲームのバランスに丁度良いスパイスを与えている。

救助に慎重になりすぎると救助失敗や燃料切れ。急ぎ過ぎるとヘリの墜落。風の影響や建物の配置を考慮し上手にレスキュー隊員を降下させないとレスキュー隊員の落下。

どれが欠けても、バランスよく行わないといけない。

救助対象の安全の心配、機体の耐久や燃料の心配、レスキュー隊員の仲間の心配、本来分業のはずがプレイヤーは一人のためそれらを一手に気を配らなければならない。

そのバランスができそうでできないというチャレンジ精神をくすぐる良い塩梅となっている。

良くも悪くもお手軽感はなく、派手さもないためわざわざ手に取ってプレイしたいという人も少ないだろう。

しかし、確実に作り込まれた玄人向けのゲームを欲している人にはこの上ないゲームではないだろうか。

このゲームはフライトレベル(操作難易度)が設定できる

下から「ビギナーズ」、「スタンダード」、「プロフェッショナル」となっている。

特に顕著なのがトルクの調整とローター耐久度の難易度に大きな差がありどちらもヘリコプターの墜落に大きく影響してくる。

真のゲーマーが探しているゲームは一般大衆受けしないものやゲーマーであればあるほど人気ゲームでは物足りなくなってくるはず。

その時に良作を探し出そうにも情報が少ない。そんなゲームを認知されたい共有したがために記事を書いているが正にそんなゲームです。

まとめ

クリックすると拡大します

私も学生時代何度もゲームショップを訪れゲームのパッケージを見ているが印象に残っているものは人気ゲーム、もしくは凄く不人気なゲームばかりだった。

しかし、いざ収集に踏み切ると丁度中間にあたる「人気はないけど良いゲーム」になかなかお目にかかれないことに気づいた。

そんな中引き当てたこのゲームは派手さはなく、人気のキャラクターがいなくともゲームの本質だけで勝負しているゲームはやはり光るものがある。

だが光るものがあるだけで世間ではあまり光っていないのも事実である。

そんなゲームを私の保護下に置き紹介し眠るゲーム達を誰かの保護下でまた脚光を浴びることを信じて。

本作はそんな日に当たらずとも輝くゲームをお探しの方、ヘリコプターシミュレータが好きな方におすすめしたい

個人的には「ボブ」は印象に残るキャラクターになった。なぜならボブを救助に送る度に「ボブ降下」と秀悦なアナウンスが流れるためボブをアイテムみたいに使ってしまった。

「ボブ降下」、「ボブ降下」…

もしかしたら今後レスキューロボットやドローンの技術が進歩して無人救助機などが活躍する場面が増えてくるとこういったレスキュー隊員による人間ドラマを描かれなくなるかもしれない。

人命が助かるならドラマなんて必要ないかもしれない。

それだけに今後こういったゲームは貴重になってくるかもしれない。

そうした時に本当の意味で様々な作り込みが凄いリアルなゲームたちが歴史の証言者になってくれる日もそう遠くないはずです。

それでは次もね~

関連記事(一部広告含む)

よろしければシェアお願いします!