【ペルソナ3】絆とダンジョン攻略を融合した学園青春RPGのニュースタイル

ペルソナと言えばマーケティングにもよく見かける言葉。

その商品やサービスなどのユーザー像のことです。

そのユーザー像といかにサービスを充実させ重ねることができるかがマーケティングおいての企業とユーザー像のギャップを埋めマッチングさせるものとなります。

欲しいものにマッチングする魅力的な言葉ですね。

例えば守護霊が欲しい。

私を密かに守ってくれる存在が欲しい。

そんなものが実現すると良いですね!

若干ジョジョ感がありますが…

今回紹介するレトロゲームは青春と時間の狭間を駆けるペルソナの物語です。

タイトル販売元開発元発売日フォーマットアーカイブス

クリックすると拡大します

・ペルソナ3(PERSONA3)

ジャンルRPG

プレイ人数1人

・アトラス

・アトラス

・2006年7月13日(PS2版)

・2007年4月19日(PS2版:ペルソナ3フェス)

・2009年11月1日(PSP版:ペルソナ3ポータブル)

・PlayStation2

・PlayStation Portable

・無

本作のセールスポイント

・ギャルゲーのようなフラグ管理やイベントが攻略に直結する斬新なRPG。

・グラフィック、音楽ともにスタイリッシュとなり多くのそうに支持され、なおかつペルソナの世界観は残しつつ昇華させた作品。

・シナリオが豊富で様々な攻略や楽しみ方がある。

ストーリー

Prologue~ペルソナ覚醒

幼い頃に事故で両親を失い、親族に引き取られて郊外へ移り住んでいた主人公。

家庭の事情で高校を移る事になり、10年ぶりにかつて居た街を訪れる事になる。

だが、入居した学生寮が怪物の急襲を受けた事で、図らずもペルソナを覚醒する。

その能力を見込まれる形で、同じくペルソナ能力を持つ仲間たちから、世界の裏に横たわる真実について知らされることになる。

世界の真実ーー

1日と1日の狭間に隠された時間が存在すること。

そこに棲むシャドウと呼ばれる怪物。

そしてシャドウが精神を食らうことによって、人間が次々と口も利けないほどの無気力状態にされてしまう事実。

実は、舞台となる❝私立・月光館学園❞の裏には、学園理事長である幾月修司の管理の下、ペルソナ能力者を1つの学生寮に集める形で特別課外活動部が結成されていた。

目的は「シャドウの被害から人々を守ること」。

主人公はその一員として戦いに参加していく事になる。

「ペルソナ3ポータブル」説明書より

新規一転!新時代のペルソナがここに誕生!

本作はペルソナシリーズの3作目で前作より大幅に改変され戦闘はペルソナシリーズらしさを残しつつもゲーム全体の雰囲気やシナリオ、学園生活にも焦点を当てたストーリーが展開されます。

デザインも一新しゲーム化だけに留まらず、アニメ、劇場版映画化、舞台化、ドラマCD、漫画、小説など様々なメディアミックスを果しています。

イラストのキャラクターデザイン、メインペルソナデザインは「副島成記」、その他ペルソナは前作から引き続き女神転生シリーズでもお馴染み「金子一馬」が担当しています。

更に声優も豪華メンバーによるものでキャラクターの重要性を再認識し構築した作品に仕上がっています。

スタイリッシュに学園生活を描きつつ、ペルソナや女神転生のおどろおどろしさは残したデザインのバランスが良く、多くのユーザー、特に女性層にも人気の作品です。

ペルソナとは人の心の内に潜むもう1人の自分のこと。

そのもう1人の人格「ペルソナ」が覚醒した瞬間からペルソナ能力が身に付き怪物「シャドウ」に対抗する力が手に入る。

キャラクター

クリックすると拡大します

本作はそれぞれ覚醒した「ペルソナ使い」と言われる人物が活躍するRPGです。

クリックすると拡大します

上記初期特別課外活動部のメンバー「主人公(名前任意)」、「岳羽ゆかり」、「伊織順平」、「桐条美鶴」、「真田明彦」に加えて、物語を進めることで「山岸風花」、「アイギス」、「コロマル」、「天田乾」、「荒垣真次郎」などが様々なキャラクターが仲間になります。

エンターブレイン 2010年07月30日
新紀元社 2018年03月10日

学園生活の充実度が攻略の充実度に繋がるRPG

本作大きく変わったのは学園生活の青春を描いたアドベンチャー要素。

アドベンチャーパートでは特別課外活動部の仲間はもちろんのこと学園内や学外の特定の人物と交流を深めることで様々なイベントや自身の扱えるペルソナにも影響するという重要なもの。

本作はスタイリッシュなキャラクターデザインに変更され、より交流や恋愛など青春と書いてアオハル要素が十分に楽しめる要素となっています。

あんなキャラクターやこんなキャラクターと色恋沙汰になることが可能でメインキャラクターは全て攻略可能となっています。

学園生活では授業はもちろんのこと、部活動や生徒会、放課後の学校外の過ごし方など多岐にわたります。

それぞれ生活の中で主人公は「学力」、「魅力」、「勇気」の3つのパラメーターを養っていく必要があります。

クリックすると拡大します

学力などは個性あふれる先生たちの授業中の態度やテストで能力向上。

クリックすると拡大します

魅力、勇気など部活動や課外活動で数値を向上させていくことができます。

放課後は「月光館学園」、「ポロニアンモール」、「ポートアイランド駅」、「巌戸台商店街」、「長鳴神社」、「学生寮」で過ごします。

これら人々と共に過ごすことでコミュニケーションによる「コミュ育成」が行われます。

クリックすると拡大します

育成を行うとそれぞれのペルソナの属性の育成ボーナスが加算され、最高位にコミュ育成を行うとその属性の最強ランクのペルソナを作成できるようになるため非常に重要な要素となっています。

ただここが面白い部分でもあるのですが、コミュ育成を行う各キャラクターのフラグや心惹かれる魅力を持っていないと育たないコミュ育成もあり、その管理が本作、またその後のシリーズの醍醐味となるシステムの1つとなります。

また依頼を行う中で出会う人々もいるので依頼も積極的にこなしましょう。

例えば私のお気に入りの「桐条美鶴」は生徒会長、桐条グループの令嬢なだけあって学力がないとやはり見向きもされません。

フラグを上手く保つことで全キャラの攻略も可能なので周回プレイを行ったりセーブデータを管理しながらギャルゲー感覚でも楽しめるのが魅力ですね。

本作は「影時間」と呼ばれる不思議な時間帯があります。

影時間は本作の戦闘パートにあたります。

影時間は1日と1日の狭間に存在する普通ではない時間帯のことであり、毎晩0時に訪れ、しばらくの後明ける時間である。

影時間の存在が人々を無気力状態にしている原因なのです。

この時間帯に動ける存在が影時間の住人「シャドウ」です。

クリックすると拡大します

本作は「タルタロス」というダンジョンの中を探索しシャドウを倒していきます。

タルタロスに入る際は用事で出撃できない仲間や体調不良で戦闘時のパラメーターに大きく影響されるメンバーが出てきます。

タルタロスへ乗り込む際はいつものメンバーで挑めない可能性があることも考慮に入れましょう。

タルタロス内のシャドウは背後から武器で攻撃すると先制攻撃を与えやすくなるので敵に接触する時は積極的に狙っていきましょう。

逆に背後を取られると先制攻撃を受けてしまうので注意が必要です。

 

バトルはターン制バトルで自分の攻撃やペルソナのスキルを合わせて戦闘を行います。

バトルの基本は相手の弱点属性をつくこと。

相手の弱点をつくと相手がダウン状態になります。

クリックすると拡大します

そのままダウン状態で全敵がダウン状態となりと「一斉攻撃」を行い大ダメージを与えることができます。

ペルソナ自身様々な属性があるので連れて行く仲間、自分の所持するペルソナを使い分けることにより戦いを有利に進めることがダンジョン攻略のポイントとなります。

またダンジョンでは仲間に指示を出すことができるのでダンジョン探索を効率的に進めるには覚えておくと良いでしょう。

バトル終了後はシャッフルタイムというカードを選ぶことで報酬が獲得できます。

今自分に必要なものを選び集中的に集めるもよし、ペルソナを集めて合体の素材とするのも良いでしょう。

本作は前作になかった合体システムも復活しましたのでペルソナ集めもより重要度が増しています。

クリックすると拡大します

タルタロスの階層を影時間に繰り返し攻略をすることで物語を進めていくと強力なボスにも出会うため日常生活の絆や武器の購入などを行い準備を進めておく必要があります。

これらの流れを通して、学園生活や放課後、休日のひととき、中二病爆発の深夜の特別課外活動を楽しみましょう。

スタイリッシュなのはグラフィックだけじゃなくて楽曲も凄い!

本作はゲームシステムやグラフィックに目がいきがちだが、スタイリッシュなBGMが魅力に1つでしょう。

ペルソナ3の楽曲はシリーズやメディア展開の今後を決めるといっても過言ではない重要な役目を担うことになります。

英語歌詞を交えつつ展開されるイベントや戦闘曲は必見。

この流れは後のシリーズにも反映され「ペルソナ3 ダンシング・ムーンナイト」など音楽を主体とした他のシリーズも発売されています。

サントラも必聴の出来上がりとなっています。

ソニー・ミュージックエンタテインメント 2006年07月19日

フェス、ポータブル版の追加要素

ペルソナ3は後に追加要素版が発売されそれぞれに追加要素があるため、現在プレイを考えている方はこちらがオススメです。

フェス版追加要素

・新規イベント追加

・ハードモードの追加

・新規ペルソナの追加

・武器合体システムを導入:通常版はペルソナのみだったが武器の合体要素も追加された

・コスチュームの外観:通常版は装備事態の外見変化はなかったがフェスでは特定の装備が外見変化の対象となりよりスタイリッシュに

・コミュニティの追加

・「永劫」のアルカナが追加

・長鳴神社のお稲荷さんにお参りができるようになる

・依頼の追加

・ゲームバランスの調整

ポータブル版追加要素

・女性主人公の追加

・最低難易度の「BEGINNER」、最高難易度の「MANIACS」が追加

・ゲームバランスの調整

ポータブル版が一番豪華と思いきや、ハードスペック上、アニメーションやシステム的に削除せざるおえない部分(特にグラフィック)があり残念な部分もある。

クリックすると拡大します

しかし、一部グラフィックは削除することによって移動時間短縮など様々な面で遊びやすくなっているため一概に失敗とは言えません。

むしろポータブル版は女性主人公を添えることでイベント、特に性別が変わることで男性側のイベントが充実しており、これにより一気に女性ファンも取り入れた要素とも言えます。

フルで楽しみたい方はフェス版、主人公変えて遊びたい方はポータブル版がオススメです。

まとめ

ネタバレは非常に避けたいぐらいのシナリオ、エンディング群。

ラストをどのように向かえるかもプレイヤーのコミュ育成次第。

ヒロイン、男性キャラも魅力的で男女ともに評価の高い作品となっています。

フェスとポータブル版で独自のシステムはあるものの、ポータブル版は削除された要素もあるので、完全版というなのリメイク作品がでると嬉しいですね。

物語を考察しつついろんな人とたわむれる。

その絆から産まれたペルソナで戦いを挑む。

人気の理由はその絆がパワーとなる構図が少年漫画を思わせるからではないでしょうか。

アトラス 2007年04月19日

それでは次もね~

関連記事(一部広告含む)

よろしければシェアお願いします!