モノだらけの地球と言われているいますが、現代だとミニマリズムが進んでいるので果たして今ピンとくるのか。
でもあるところにはある、それがモノです。
コレクションが好きな私は当然のことながらモノがあります。
コレクターなのにモノがないミニマリストっているのでしょうか。
もちろん倉庫に預けてるとかは無しで。
空気コレクターとか?
空気の缶詰があるぐらいだから袋に少しずつ入れれば…空気抜けるか。
いっそのこと銀河そのものがコレクションとか!?
今回紹介するレトロゲームは宇宙のコレクションである星を台無しにして息子に星の塊を作らせる奇怪な尻ぬぐいアクションゲームです。
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・塊魂(Katamari Damacy)
ジャンルロマンチックアクションゲーム プレイ人数1~2人・ナムコ
・ナムコ
・2004年3月18日(PS2版)
・2006年6月8日(PS2版:Best版として発売)
・2012年11月21日(PS3版:プレイステーションアーカイブスで配信)
・2018年12月7日(PC版:Steamで「塊魂アンコール」として配信)
・2018年12月20日(NSW版:「塊魂アンコール」として配信)
・PlayStation2(プレイステーション2)
・PlayStation3(プレイステーション3)
・PC(Steam)
・Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)
・有
・PS3版:プレイステーションアーカイブスで配信
・PC版:Steamで「塊魂アンコール」として配信
・NSW版:「塊魂アンコール」として配信
・巻き込み大きい塊にする爽快感。
・斬新なデザインとゲームマップ。
・良曲、名曲、珍曲、豪華アーティスト揃いの楽曲群。
ストーリー
アルコールにおぼれて星空を暗闇に変えた大コスモの王様と、親の尻ぬぐいのために地球に飛ばされた王子。
王子は破壊しつくされた星空を取りもどすべく、モノだらけの地球で塊を転がして大きくし、それを暗闇の夜空に浮かべていきます。
はたして王子は、失われた星空の輝きを取りもどすことができるでしょうか……?
「塊魂」説明書より
宇宙王の息子の尻ぬぐいは銀河級
お話しの通りだと宇宙最高の尻ぬぐいを受けてしまった王子。
王様のセリフにあるアルコールに溺れて闇にしたって想像の思うに闇ってゲ〇のことじゃないか…
そんなOPからぶっ飛んでいる本作は非常に斬新なデザインとゲーム性を秘めています。
このデザイン、個人的に王子がドラゴンボール超の「全王様」に見える。
王様が銀河を統べるものとして本作と一致しているところを見ると影響を受けてる?なんて思っちゃったデザイン。
本作を創造したクリエイターは「高橋慶太」で本作のデザイナーとして斬新な作品で注目を集めました。
イラスト、キャラクターデザインはこちらも本作で注目を集めた漫画家、イラストレーターの「クリハラタカシ」が担当。
その尖ったデザインながらも優しい配色で本作の斬新で奇抜、だけどちょっとほっこりする世界観を演出しています。
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変に大袈裟さもあるけど生活感がある散らかり方がまた良い。
タイトルにもなっている通り「塊」とは主人公である「王子」が操作する小さな塊のことで、この塊は回りのものを巻き込むことができます。
つまり超万能なゴミ取りのコロコロのようなものです。
本作はこの塊をミッションの通りに大きくしていくのが目的となります。
目標通り大きくした塊は宇宙に打ち上げて星となります。
ゲームデザインもそうですがこういったオシャレでロマンチックな演出も本作の魅力の一つです。
モノは最初は小さいものしか巻き込めず、塊が大きくなればなるほどもっと大きなものが巻き込めるようになります。
途中障害や激しくモノにぶつかると塊からモノが落ちてしまうので注意しながら転がしましょう。
なんとその辺の人までも巻き込めるようになります。
人間は巻き込まれてゴロゴロと酔いそうですね。
人や生き物、動いているモノは跳ね飛ばして動きを止めてから巻き込むことができます。
想像できますか?この大きさを巻き込めるんですよ?
人間大の大きさだとだいたい1.5mの塊なら巻き込むことができるようになり、そこからはより大きなものを巻き込めるようになります。
もちろんそれ以上のものも巻き込める快感。
家なんか巻き込めた時の支配感はまるで人がゴミのようです!
巻き込むって楽しい!
大きくすればするほど、今まで通れなかったところも通れるようなったり、障害物を取り除けるようになったりと大きくすればするほど良いことが盛りだくさんです。
まずは小さなものから段々と大きく。
目標を設定する上でこれとない良設定!
目標は小さいところから段々大きく、良いモチベーションの上げ方でゲームも盛り上がります。
目標をクリアした後も制限時間内であれば巻き込み続けられるので、どこまで大きくできるか挑戦するのもやりこみ要素として楽しいです。
とにかく本作は小さいものを巻き込んでから大きいものに挑戦するが攻略のコツです。
マップクリア後の例えは牛乳パック何個分など秀悦な例えも必見です。
斬新なのはゲーム性だけじゃない!
ステージ内にはおまけ要素がたくさん!
既に小さいからだ(王子)となって地球の各所を探検するだけでワクワクの本作。
家の室内から大都会までありとあらゆるものを巻き込める爽快感が本作の魅力。
そして本作は各ステージに王様からのプレゼントが隠されています。
プレゼントは王子に装備することができ、格好も変化します。
どれもオシャレな王様の贈り物らしいもので、それを探し出すのも目標以外の楽しみの一つです。
そして星座作成ステージ。
これは王様が宇宙を闇にしてしまったので当然のことながら星座も消えてしまっています。
それの尻ぬぐいかねたステージです。
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星座ステージのマップに配置されたものは少し特殊で例えば、「かに座」であれば、かにをモチーフとし、かにに関連するものが出てきます。
かに鍋なんかも登場して、そこまでかにに関連するのかよ!とツッコミたくなるような小ネタが盛りだくさん。
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ちなみに「はくちょう座」だとみにくいアヒルの子からのパロディ的要素など非常にセンスにとんだマップ構成となっています。
注目されるのはゲーム性だけではなく音楽も名曲揃いです。
こういった斬新でポップなゲームって音楽も斬新かつ変わっていますよね。
本作は歌ものをBGMとして塊をテーマに歌詞を書き下ろしたものを歌手である「松崎しげる」、「浅香唯」、「椛田早紀」、「水森亜土」、「チャーリー・コーセイ」、「新沼謙治」、「松原のぶえ&坂本ちゃん」、「田中雅之」などそうそうたるメンバーが楽曲に関わっており、個性的な楽曲が揃っている。
各ジャンルを凌駕した別ジャンルへの挑戦。
正に塊の部分はゲーム性で魂の部分は間違いなく主題歌や挿入歌の数々のことを言っているのだろう。
ロックからテクノ、ラップ、日本歌謡、クラブ、ジャズなど様々な音楽が収録されているのでサントラもオススメですよ。
一粒で何度も美味しい名曲の数々を一つのCDアルバムで楽しめるのはとってもお得!
2人対戦はお邪魔バトル!相手の苦労をなぎ倒せ!
本作の王子のマイルーム的な存在の「マイコスモス」にはキノコの星があります。
ここは2人対戦することができる星となっています。
本作のもう一つの売りはこの対戦にあります。
本作はソロプレイ時は謎解きというか臨機応変な対応でマップを行ったり来たりするので障害物はあってもあまり王子を狙ってくるモノは現れません。
そこでこの対戦モードです。
対戦モードはマップで制限時間内どこまで大きく出来るかが勝敗の鍵を握っています。
制限時間内にどれだけ大きくはソロプレイでもプレイ済みですが、対戦モードはこれに加えて相手を邪魔することで塊を大きくすることを妨害することができます。
相手にタックルや自身の塊を発射してぶつけることで相手の塊を崩しても良し。
ある程度相手と塊の大きさで差がでたら相手を巻き込むこともでき、相手が脱出するまで動きを封じ込めることができます。
しかし、攻撃ばかりに集中し過ぎると肝心の塊の大きさで負けてしまうのでその辺のさじ加減が大事になります。
制限時間3分という絶妙な時間内にどう行動するか。
ハラハラドキドキ白熱する対戦が行えます。
絵面はほっこりですが中身は熱い対戦が楽しめますよ!
ちなみに対戦キャラクターとして王子の「イトコ」が使用可能です。
まとめ
初代でほぼ確立されたゲームデザインすぎて誰にでもオススメできるゲーム。
それこそ老若男女誰にでもある欲求を満たしてくれる、斬新なデザインで目を引き、転がし巻き込む爽快感と世界観を彩る歌詞付きの楽曲の数々がプレイを盛り上げる。
見て楽しい感じて楽しい、それこそ小人願望というか我々が住む世界を小人として探検したい探検欲も満たしてくれるワクワクのマップも完備した本作。
本作みたいなゲームは他になかなかないので認知度はそれなりに高いですが、まだまだAAAタイトルに比べれば知られていない傑作ゲームなので広い世代、これからの世代にも体験してほしい世界観です。
それでは次もね~