水はとても大切です。
成人で6割が水分で体が構成されていると言われています。
農業で日照りが続くと雨乞いをし「恵みの雨」なんていいます。
プールも冷たくて気持ちが良いです。
しかし水の目的である体を冷やすということは度を超すと必要以上に体温を減らしてしまいます。
その状態が続くと体に異常が現れ、最悪死に至ります。
今回紹介するレトロゲームは水の脅威を描いたサバイバルアクションゲームです。
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・絶体絶命都市2-凍てついた記憶たち-(ぜったいぜつめいとし2-いてついたきおくたち-)
ジャンルサバイバル・アクションアドベンチャー プレイ人数1人・アイレムソフトウェアエンジニアリング
・グランゼーラ(PS3版)
・アイレムソフトウェアエンジニアリング
・2006年3月30日(PS2版)
・2008年2月7日(PS2版:アイレムコレクション(愛コレ!)として発売)
・2015年2月18日(PS3版:プレイステーションアーカイブスで配信)
・PlayStation2(プレイステーション2)
・PlayStation3(プレイステーション3)
・有
・PS3版:プレイステーションアーカイブスで配信
・5人の主人公でさらに分岐する物語が紡がれる。
・前作に続き災害描写、本作は特に水害に着目しているため水や雨の雰囲気が巧みに演出に活かされている。
・ジャンルは同じでも前作とまた違った観点でプレイができるので新鮮味がある。
ストーリー
あれから数年・・・
首都島の壊滅から数年。
失われた第3首都の座は空席のまま、都市開発の波は激しさを増し、様々な都市に及んでいた。
ここ、富坂市もその一つ。
四方の海と山に囲まれた地方都市、富坂市。
この街を変えたのが、限られた土地を有効かつ計画的に開発する地下都市開発計画❝ジオフロンティア計画❞。
この計画は、富坂市に飛躍的な発展をもたらした。
今もなお、その勢いは留まることを知らない。
そして2010年12月、ジオフロンティア計画の第1期工事が完了する。
この日から、富坂市は地上と地下を融合させた都市❝ジオシティ❞として本格的に歩み始める。
折しもこの日はクリスマスイブ。
季節はずれの大雨は祝福の雨か、それとも・・・。
「絶体絶命都市2-凍てついた記憶たち-」説明書より
今回は水害サバイバル・・・心してかかれ!
富坂市これまたジオフロンティア計画と壮大な計画の割にはこれまた絶体絶命都市にしてくれと言わんばかりの海沿いの街となっており、本作は水害に着目しています。
パッケージの色も前作は赤で火事など地震による脅威を建造物で表現していました。
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本作は青いパッケージなだけありより災害の種類として水害など水の表現に力を入れている作品です。
例えば水がパンパンになった扉を開けてみると…
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この水の威力…人を吹き飛ばしてしまう程…
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水によって地盤がゆるみ…
歩いていても…波として襲ってくる…
前作よりも水に足を取られ足場がおぼつかないので「しがみつき」や「ふんばる」が前作よりも重要度が高まっています。
水害というだけあり屋内も水浸しで停電、外も大雨で前作より暗闇を練り歩き探索や攻略が非常に困難になりパワーアップしています。
しかも前作は夏、本作は極寒の冬ということで水害+冬は絶体絶命に拍車をつける世界設定となっています。
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前作は一人の主人公に対してパートナー候補が複数いる状態でしたが、本作は5人の主人公による複数視点で攻略し物語が別の場所で平行に進んでいる構成となっています。
主人公はウェイターのアルバイトをしている大学生「篠原一弥」、同じく大学生だが兄の殺人容疑で逮捕され今回の騒動を機に脱走した特殊な状況下に置かれる少女「佐伯優子」。
タクシー運転手の「柘植明」。
高校生の「西崎佳奈」。
そして災害時に記憶が曖昧になってしまった「速水祐司」。
この5人が主人公としてのそれぞれの視点を描く。
今回は様々な世代の人物が主人公となるため、それぞれの人間ドラマも違ってくるのが本作の見どころです。
そして最終章にはあの人物が…シリーズファンなら必見な内容となっています。
前作同様少しネタの入った装備やアイテムはもちろんのこと、壮大な街並みやグラフィックは進化しており、特に水害に着目したこともあり水の動きを活き活きと恐ろしく描いています。
主人公それぞれが同じ時間軸で同じ災害に合い、別々の防災手段や脱出劇を繰り広げます。
もちろん主人公の分だけマルチエンディングが増え、より物語の全体像が見えてくる作品となっています。
前作では人間最大の生きる糧となる「水分メーター」が存在しました。
本作は水害に着目していることもあり「濡れ」というステータス状態に変更されました。
「濡れ」は体の体温に関係しており濡れれば濡れるほど体の動きが鈍くなってしまいます。
ステータス画面でサーモグラフィーのように映し出されどの部位が冷えているかが分かりますので小まめにチェックしましょう。
さらに濡れの状態が酷くなるとゲームオーバーとなってしまいますので、適度に暖を取り体温を戻し濡れ状態を解消することが攻略する上で重要な行動となります。
冷えは新たな衣服や雨用の衣服などで対策できるため、前作よりも装備の重要性も上がっています。
濡れ状態を解消するにはストーブやたき火などで体を温める。
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食事を行い体温を上げる。
そして人肌で「暖め合う」というちょっぴりワクワクの遭難ラブストーリー。
しかし暖め合うはその密着度からそれなりに「好感度」がないと成立しない方法です。
そりゃそうですよね絶体絶命とはいえ他人とはなかなかそういうことになりませんよね(緊急度にもよりますが)。
好感度を上げるには前作のように水分、本作では暖かさを食事で分け与えたり、選択肢で好感度を上がるように受け答えするなどがあります。
このように絶体絶命だからこそ生存者同士の助け合いが不可欠となります。
これだけではありません。
前作同様に災害の裏で暗躍するなにかや隠された謎。
災害に関わる人全てがその謎を握っているという絶体絶命の中の人間ドラマ。
壮大な森(街)に隠された真実。
脱出どころではない謎の究明など様々なアドベンチャー要素が隠されています。
本作は前作にはなかった「回収おじさん」が便利です。
「回収おじさん」はゴミ箱にアイテムを収納?入れると回収おじさんに会うことでそのアイテムを後から受け取る事ができるシステムです。
さらにはこの回収アイテム、別の主人公に受け継いで受け取ることもできるので、カバンに余剰アイテムが割と出る本シリーズにおいて非常に便利で攻略方法も広がる優秀なゲームシステムです。
是非使用し攻略の手助けをしましょう。
自分以外の誰かの役に立つことができるので素敵ですよね。
まとめ
前作より雰囲気が暗く、土砂や水によって濡れ状態や汚れなどが目立つグラフィック。
前作よりも地盤がゆるく崩れ去る街並み。
前作の良さを残しながら、表現やボリュームをアップした本作。
災害の中にもゆるいアイテム、やり取りなどある意味で本作の温まるの重要性を表現しています。
前作をプレイした人にも嬉しいネタもからめ、初めてプレイする人にはやりごたえ抜群のゲーム内容、難易度。
ハラハラドキドキな刺激的なゲームはしたいけど、ホラーゲームとかは怖くてできないので別のジャンルのゲームをお探しの方にはシリーズ通してオススメなゲームです。
それでは次もね~