頭は体の部位でもかなり重い。
体重の約8%もあると言われています。
さらにそんな重さのある頭を支えるのに首や肩に相当な負担がかかります。
度々私も首のこりに悩まされます。
たまに頭を切り離せたら大分負担と少なく楽なんだけどなと思うことがあります。
まあ大事な脳があるので死んでしまいますしやりませんよ。
今回紹介するレトロゲームは無謀にも頭を使って(物理的に)鋼鉄すら打ち砕く強靭な頭の持ち主が活躍するアクションゲームです。
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・ダイナマイトヘッディー
ジャンルアクションゲーム プレイ人数1人・セガ
・トレジャー(MD版、GG版、Wii版)
・エムツー(PS2版、PS3版)
・1994年8月5日(MD版、GG版)
・2006年2月23日(PS2版:「ガンスターヒーローズ ~トレジャーボックス~」に収録)
・2007年7月24日(Wii:Wiiバーチャルコンソール)
・2012年9月19日(PS3版:プレイステーションアーカイブス(「ガンスターヒーローズ ~トレジャーボックス~」に収録)))
・MEGA DRIVE(メガドライブ)
・GAME GEAR(ゲームギア)
・PlayStation2(プレイステーション2)
・Wii(ウィー:Wiiバーチャルコンソール)
・PlayStation3(プレイステーション3:プレイステーションアーカイブス(「ガンスターヒーローズ ~トレジャーボックス~」に収録)))
・有
・Wii:Wiiバーチャルコンソール
・プレイステーション3:プレイステーションアーカイブス
・人形劇のような舞台演出の数々。
・豊富なパワーアップアイテムが主人公ボロ人形の「ヘッディー」を舞台の主役へと変貌させる。
ストーリー
これは人に知られることのない、人形だけの世界の出来事です。
その世界には世界中のさまざまな人形が集まり、楽しく、幸せに暮らしていました。
しかしある日突然、自称「この世界でいちばんエライ人形」キング・ダークデーモン皇帝が現れたから、さぁ大変!!
自分の気に入った人形に次々と魔法をかけ悪い人形へと変えていったのです。
そして、ダークデーモン皇帝は、残った人形たちもクズ人形として、まとめて処分してしまうつもりだったのです!!
次々と街はずれに集められる人形たち。みな、不安な気持ちでいっぱいです…。
しかし、その時!
クズ人形たちの中から1人(!?)の人形が立ち上がりました。
その名は「正義を愛し、悪を憎む」我らが「ヘッディー」。
「世界の平和を乱すダークデーモンめ!このオレがあいつをこらしめてやる!!」と言うやいなや、ヘッディーは皇帝軍の手をふりきり飛び出しました。
こうして頭のとれたオンボロ人形ヘッディーが、とれた頭を武器に、皇帝の城への長い冒険の旅に出ることになりました。
しかし、行く手には数々の難関が待ち受けています。はたしてヘッディーは、無事人形の世界を平和に戻すことができるのでしょうか?
「ガンスターヒーローズ~トレジャーボックス~」説明書より
ただの頭じゃない!ボロ人形の意地と限界突破で世界を救え!
本作舞台は人形の世界。
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主人公は正義感の強いロボ人形…じゃなくてボロ人形「ヘッディー」。
好きなものは「ゼリービーンズ」、嫌いなものは「納豆」と砂糖豆好きにして豆は嫌いという不思議な人形。
ヘッディーは頭が浮いているのではなく頭が取れてしまったオンボロ人形という設定。
そんなオンボロ頭という自分のコンプレックスを武器に世界を救う物語。
人形たちが平等に暮らす世界を「キング・ダークデーモン皇帝」がボロ人形たちを淘汰しようとしている。
「キング・ダークデーモン皇帝」の野望である独裁的な世界を救うのが本作の物語の目的となります。
そもそも彼はなんのとりえもないボロ人形、唯一の武器それが「頭」です。
そのため操作は至ってシンプル。
「頭で攻撃」それと「ジャンプ」です。
あとは取得したアイテムのキャンセル機能ぐらいです。
ですが、「頭で攻撃」は正確には「頭を動かす」ということなんです。
どういうことかというとヘッディーの頭を動かすことにより「様々なアクション、もの(味方のお助けキャラ)に影響を及ぼす」ということです。
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例えば、フックの役割をしてくれる「フックん」。
フックんに頭を飛ばすとつかまることができ、より高い所にのぼることができます。
またフックんを引き寄せることで階段を作ったり、取れなさそうなアイテムを引き寄せて獲得することもできます。
その飛び道具の特性を活かして仕掛けを動かすこともできます。
悪に立ち向かう彼の目の前にはとても頼りになるアイテムとギミックがステージには張り巡らされています。
ヘッディーの頭をパワーアップさせるアイテムを持ってる「モックん」。
ボスの弱点を教えてくれる「ヤックん」。
ヤックんアスキーアートみたいな顔してる…
「フックん」、「モックん」、「ヤックん」とか「シブがき隊」みたいですね。
この中でも特にヘッディーの頭をパワーアップさせたりギミックを変える「モックん」は大変重要なギミックです。
ヘッディーのパワーアップヘッドは制限時間があり、2つ以上持てません。
モックんがルーレット式にアイテムを順番表示してくれますので欲しいパワーアップアイテムを攻撃して取得しましょう。
状況に合わせて最適なアイテムを選択することが攻略の鍵となります。
もし試して必要なアイテムを引き当てることが出来なければ再度取り直しが可能なので色々な方法を試してみましょう。
パワーアップアイテムはなんと17種類もあります。
キングギドラのように3つ頭となる「トリプルドカンヘッド」。
頭がハンマー状となり威力が2倍、重たいものを楽に押せる、固いものをなんなく破壊できる「ガンコ一徹ヘッド」。
頭が爆弾となり、被弾させると爆発する、しかし胴体にキープ状態だと爆発してヘッディーに自身にダメージを負ってしまう「セクシィボンバーヘッド」。
ブラックホールのように敵、アイテムなんでも吸い込む「すべてを飲み込む暗黒バキウムヘッド」。
体が透明になり無敵状態となる「ファントムエアーヘッド」。
ワタシハコドモジャナクテモエイゴワカリマセン。体がちっちゃくなっちゃう「ボク子供だからワカンナイヘッド」。
体に光の輪をまとい敵を蹴散らす天使の情けも容赦ない「エンジェルリングヘッド」。
頭がブタとなるも追尾弾が出せるコンセプトが面白い「おっかけボーキィヘッド」。
一定時間行動不能になるが、ライフが回復する、眠る姿が可愛い「おやすみベイベーヘッド」。
仏の顔なのに一度で充分、頭が重くなり動けなくなる「仏の顔も一度だけヘッド」。
フックんを頼らずとも頭がトゲになり壁に突き刺さり上に登ることができる「串刺しクライマーヘッド」。
火の弾上等!ドラゴンブレスな「火を吹くバーベQヘッド」。
攻撃、移動がスピードがクロックアップ!「暴走オーバードライブヘッド」。
こちらもクロックアップ、止まっている間オラオラできる「ストップ・ザ・ワールドヘッド」。
そしてシューティングシーン(ステージ6)限定で使用可能なアイテム。
頭がロケットになりスピードもアップした高速弾丸ヘッドの「光の弾丸ヘッド」。
紅のヘッドが大空を翔る「紅の翼ヘッド」。
ハヤブサなのにひよこを落とす「黒いハヤブサヘッド」があります。
付加価値があるもの、トラブルになるもの、ステージのギミックに合わせて活躍するものなど正にヘッディー用の舞台衣装が盛りだくさん。
頭の使い方は一つとっても色々ありますね。
本作のボーナスステージなんかではヘディングしてバスケットボールをゴールに入れるという矛盾しているような競技で上手に頭を使う場面も。
ヘッディーの自分の限界を決めないで立ち向かう姿に誇らしさと応援したくなる気持ちが自然と湧いてきます。
良質な劇とBGM、おまけにゲームまで楽しめる正にステージなギミック、アクション満載!
本作の魅力は人形劇、そう正に「劇」を彩る演出がなされていることです。
BGMも劇に合わせて変化するので良質なサウンドも聞きごたえ抜群!
舞台の始まりには提供は「セガ」ですと、言わんばかりの宣伝看板。
始まりからドタバタ劇を繰り広げた後に猫型人形「マルヤマ」に言い放たれる一言もユーザ心理を突いた発言でプレイヤーも一緒に劇に参加しているような気分になれます。
そして舞台袖から係員が舞台セットのチェンジ。
本当にプレイしていても見ていてもワクワクする演出の数々。
画面は少しごちゃごちゃしたように見えますが、よくよく目を凝らすと本当に細かい部分までグラフィックの演出があり劇としても成立しているのが感動的。
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後ろには交響楽団もいてドタバタ劇を盛り上げてくれるシーンやまるでサーカスのような演出も!
舞台は横だけではなくゲームならではの空中など縦の演出も加わり、通常の舞台では実現不可能だけどちゃんと劇しているところが凄い!
また舞台で使用される照明器具。
本作ではその色の変化でヘッディーの体力ゲージを表しています。
知能ではなく物理的な頭一つで様々な表現をしている。
頭で攻撃するだけではなく、物を掴んだり、破壊したり、振動させることでステージに影響を与えるギミックが組み込まれているのもプレイの幅が広がります。
単純なものをここまで奥深く出来たのはシステム、世界観を丁寧に作り込んでいるからだと思います。
ボスキャラクターもとてもユニークなデザインばかりで使いまわし感が全く感じない。
ゲームは大元のシステムはシンプルで世界観は壮大に、物語はゲームが主体だけど、動かし方、それに付与するシステムはシンプルだとユーザが置いてきぼりにならない黄金比のような気がする。
それを感じる作品ですね。
ただシンプルながらになかなか高難易度なので初心者から上級者までの階段登れるユーザを選ばない楽しいゲームです。
まとめ
単純なのに奥が深い、これはゲーム初心者としては嬉しい。
ゲーム初心者がゲームにはまる瞬間はこんなゲームに出会い夢中になっていくからだと思います。
キャラクターデザインはカートゥーン寄りですが、そこまでバタ臭い世界観でもなくカラフルで彩り豊かな表現は可愛いらしいとさえ感じます。
ヘッディーととも劇の結末を迎えられるか。
ヘッディーは頭(物理)を使い、プレイヤーは頭(知能)を使うゲーム史に残るヘッドゲームです。
PS2版【ガンスターヒーローズ~トレジャーボックス~】はプレイステーションストアで安価で購入できますし自由にボタン設定も行えるのでオススメですよ!
それでは次もね~