シューティングゲームで対戦と言えば何を思い浮かべるでしょう?
銃を用いたアクション対戦ゲームのこと?FPSゲーム?
どれもアクション要素に重きを置いたシューティングゲームです。
じゃあ昔ながらの横スクロールでも良い、縦スクロールシューティングでも良い何を思い浮かべるだろう。
ゲームセンターでもシューティングゲームの2Pクレジットを入れると何が起こる?協力プレイだ。
昔ながらのシューティングゲームで対戦なんてゲーム終了後のスコアで競うしかないでしょう。
そこにやる気を見出すのもいいがやはりリアル対戦での熱は感じられないだろう。
今回紹介するレトロゲームはそんな昔ながらのシューティングゲームで対戦すること実現させた作品を紹介します。
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・ティンクルスタースプライツ ~La Petite Princesse~
ジャンル超絶送り合い対戦ゲーム プレイ人数1~2人・SNKプレイモア
・SNKプレイモア
・ナウプロダクション
・2005年7月28日(PS2版)
・2006年11月22日(PS2版:ベスト版)
・2015年2月18日(GA版)
PlayStation2(プレイステーション2)
・有(プレイステーションストア)
・対人、対CPUというパターンがないだけに毎回新鮮に対戦することができる斬新なシステム。
・キャラクターデザインがある作品に寄せつつも前作より色彩豊かで柔らかく、かわいいデザインのキャラクターたち。
・隠しキャラクター、隠しギャラリー、ネオジオROM版「ティンクルスタースプライツ」の収録などこれ一本で楽しめる充実のおまけ要素。
ストーリー
妖精界の王女が闇の帝王を聖なる力で倒して、願い星”ティンクルスター”を取り戻し、星の力で世界に光と平和をもたらしてからもう3日もの歳月が経ちました。
でも…人々がそのことを忘れかけた頃に新しい災いはやってきたのです。
突然何者かが、妖精界、天使界、悪魔界を繋ぐ星々のバランスがくずれる現象”スター・ディストーション”を起こしてしまったのです。
このままでは世界がバラバラになってしまいます。
それと同時に、頼りの妖精界の王女ロードランもどこかに失踪してしまったという噂が流れます。
その噂を聞きつけた、時の魔法使い”タイム・バターミット”は妖精界の王女の代わりに世界を元に戻すことを決心します。
いえ、以上にタイムはロードランに会ってみたかったのです。
「どんな女の子なんだろう…」
これはこの世界に言い伝えられている、”ティンクルスタースプライツの伝説”の中のもう一つのお話です。
「ティンクルスタースプライツ ~La Petite Princesse~」説明書より
10年の時を経て蘇る新生ティンクルスタースプライツ
元々ティンクルスタースプライツ自体がぷよぷよの対戦システムをあやかって製作されたものですが、本作よりぷよ度がましています。
ルール自体にはそれほど変化はなく基本は自軍に現れる敵を撃ち、連撃を決めて相手ステージにおじゃまキャラを送り込みどちらかの自機が破壊されればゲーム終了で決着です。
ティンクルスタースプライツは落ちものゲームとは違い自機がやられなければよいので割とラリーが続いて楽しくおじゃまキャラも強引に対処できるのでそういう意味で絶妙に融合した作品と言えるでしょう。
ぷよ度についてですが、新たなシステム?として「フィーバー」があります。新生ティンクルスタースプライツ見事に新生ぷよぷよに寄せてきましたね…
「フィーバー」はこの間の連撃させた数だけそのまま敵陣におじゃまキャラを送る事ができます。
極めつけがキャラクターデザインです。キャラクターデザインは本当になんとと言うべきでしょう。前作ティンクルスタースプライツでキャラクターデザインを担当した「藤ノ宮深森」が担当。凄いのが前作とかなり絵柄が違うのもあるのですが、これもかなり近年のぷよぷよ寄りでそっちのほうが驚きました。
今だと絶対SNSで炎上しそう…発売当時はもめなかったんですかね?
私なんかは権利問題うんぬんは会社間にお任せしてゲーマーにとって問題の「楽しいか楽しくないか」そっちに集中してしまいますけどね。
英雄ロードラン不在の世界で頼れるのは新星「時の魔法使い」その名も…
前作の主人公にして妖精界の王女「ロード・ラン」はどこかに失踪してしまったようです。
そんなんですよね…続編で主人公が変わるとだいたい前作の主人公は英雄で悪になってたり最後には水面下で動いていました的な裏方家業に徹して表舞台から消えるんですよね。
さて、そんなロードラン不在の中本作の主人公として「ストーリーモード」で操作するのは時の魔法使い「タイム・バターミット」。
ダース・モールのように箒を2本合わせたツインブルームに乗っています。
余談ですがこういう本来一本で事足りるものをあえて2本にするってかっこよくないですか?ツインギターとかツインファミコンとか!
本作どのキャラクターも共通して「ショット」、「溜め撃ち」、「ボム」を駆使してザコ敵や対戦相手から送り込まれる「おじゃまキャラ」や「ボスキャラ」を倒し、ぷよぷよでいうとことの連鎖、本作では「連撃」と呼ばれる敵を連鎖的に倒し逆に相手に「おじゃまキャラ」や「ボスキャラ」を送り込んで追い詰めましょう。
「溜め撃ち」はゲージレベルごとに効果が変わります。レベル1が「威力の大きいショット」、レベル2が「溜め撃ちショット+エキストラアタック」でエキストラアタックを決めることで敵陣におじゃまキャラを送り込むことができます。
レベルMAXでは「溜め撃ちショット+ボスキャラ送り込み」を行うことができます。
もし自軍にボスキャラを送り込まれた際は送り返すことで自軍のボスは逃げ、敵陣にボスキャラを出現さえ形勢逆転を狙う戦略もできます。
緊急時には個数制限はありますが自軍のザコ敵を全滅できる「ボム」を使用し切り抜けましょう。
全ては回避と相手におじゃまキャラを送り込むタイミングで戦局は大きく変わります。
この戦略敵な攻略方法こそ本作の魅力であり、他のシューティングゲームにはない圧倒的な個性となっています。
ステージ1:森の国 フォーレット
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ステージ2:悪魔の国 ディアブール
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ステージ3:霊界の国 クラウディア
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ステージ4:水界の国 アクエリス
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ステージ5:天使の国 ブルマージュ
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ステージ6:星界の国 ル・モーンド・デレーヴ
ストーリーモードの様々な条件をクリアすることでプレイアブルキャラとして選択できるキャラクターが増えていきます。
なんと前作の主人公「ロード・ラン」もその一人です。
順序は逆になってしまいますが、条件を満たすことでネオジオROM版の「ティンクルスタースプライツ」をプレイすることができますので2倍楽しい!
更にギャラリーモードも完備して3倍楽しいとティンクルスタースプライツの中古がプレミアとなり高騰していく中、割と価格的にも難易度・内容的にも良心的な立ち位置にいるのではないかなと思います。
まとめ
第一作「ティンクルスタースプライツ」がアーケードで稼働してから10年余り移植、移植の連続で続編がリリースされなかった本作。
2005年満を持して続編が発売となりました。
第一作はアーケードからネオジオ、セガサターン、ドリームキャスト、バーチャルコンソール(Wii)、Steamと時代ごとにファンを獲得していきその息の長さは当時の斬新さを現代になって再評価を受ける大きな流れとなっています。
そんな中第2作目はあまりフィーチャーされません。
こちらも発売されて10年以上経っていますがアーカイブスを除きその後の展開はありません。
本作はなんとある条件を満たすとネオジオROM版の「ティンクルスタースプライツ」がプレイできるという超お得版!
この一本でティンクルスタースプライツシリーズ(といっても2作品だが)が楽しめます。
アーカイブスも発売されているので今からティンクルスタースプライツ気になっている方にはオススメしたい一本です。
それでは次もね~