映像作品のおもちゃはお金がかかる。
ヒーローベルト、フィギュア、プラモデル、カードゲームなど集めだすときりがない。
これらは子供のおもちゃであることが多いため多く集められることは出来なくても少量であれば買ってもらえたり自分で購入することができるだろう。
しかし、この趣味を大人がやればどうなるであろう。
子供と比べて圧倒的な財力を手に大量にコレクションを始めるだろう。
それに飽きたらさらに改造やアニメ作品などをジオラマで作ってしまう方もいらっしゃります。
そんな中、子供時代おもちゃで裕福な家と一般家庭を分けたおもちゃといえばやはり「乗り物シリーズ」、「対戦シリーズ」だと私は思う。
乗り物の車種やバリエーションの他対戦で使うには複数個用意する必要があります。
子供のころ通信ケーブルや複数のコントローラを持っている友達の家に人が集まりませんでしたか?
私はせいぜいゲームでいえばゲームボーイとカセットの最低条件のみです。オプションである周辺機器に手を出す余裕なんてありません。
それに手を出すぐらいであれば新しいゲームソフトを買いました。
話しを戻すと乗り物を走らせて十分に遊ぶには何が必要でしょう?乗り物を走らすコースが必要です。
対戦ゲームで遊ぶには?対戦する人で囲える大きさが必要です。
この両者を満たすには?そう…圧倒的スペースが必要!
乗り物が購入できてもコースが無くただひたすら壁までの距離を走らすことに満足しなければならない!
コースがあってもコースを連結してステージをつくるには大きいスペースが必要。
対戦ゲームは大人数プレイを前提とするためおもちゃそのものが大きいことが多く、置くスペースが必要。
金持ちにしか許されないのかこの道楽!
「許されますテレビゲームならね」
と今回紹介するレトロゲームはお金少量、スペース要らずで乗り物の車種も豊富で使い放題な子供にも子供のまま大人になって夢をかなえたいそこのあなたの願いも叶えるこのソフト!
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・プラレール 夢がいっぱい!プラレールで行こう!
ジャンルシミュレーションゲーム プレイ人数1人・TOMY(現・タカラトミー)
・アートディンク
・2002年1月31日
・PlayStation2(プレイステーション2)
・無
・「A列車で行こうシリーズ」でお馴染み「アートディンク」が開発を行っていて電車シミュレーションとして確かなクオリティに仕上がっている。
・プラレールの列車や線路が無くともこのゲーム一本で色んなレイアウトが作成可能。
・電車からの視点の操作や特殊ギミックなど現実ではなかなか実現できない遊び方ができる。
アイキャッチ画像にもなっている「タイムステーションD51」当時凄い欲しかったな~
こういう基地感があるおもちゃは好きで憧れてました。
「シルバニアファミリー」も女の子向けだけどあの基地感とミニチュア感がたまらない。
男の子は一度は自分の基地が欲しいと憧れるものです…持ち家って憧れる…
プラレールとは
そもそも「プラレール」とは何か?
簡単に説明すると大人が趣味で行うような鉄道模型を子供向けにしたものがプラレールです。
鉄道模型は限りなく本物に近い質感に対してプラレールは車種、電車を走らせたり、ステージをくみ上げる部品はプラスチック製で子供用に販売できるように非常に安価で販売するための工夫がされています。
しかし、その作り込みの奥深さと自由度の高さは大人世代の鉄道ファンも唸らせ幅広い層に人気のおもちゃとなりました。
また「きかんしゃトーマス」などともコラボすることでトーマスの世界観まで再現可能。
個々の電車の名前は知らずともトーマスは知っている子供はそれだけでもプラレールへの親しみやすさが倍増します。
正に鉄道模型界のレゴとなったのです。
また安価で入手できることやある程度分解することも容易なため実際の鉄道の現場で研修やシミュレーションに導入されるほどの汎用性を秘めています。
本作は子供向けとうたいながらも大人向けのPS2ハードに登場させた理由は二つあると私は考えています。
一つ目は「大人にも人気が高い」こと。上記でも紹介しましたがプラレールは大人も夢中にさせる魅力があります。
二つ目は「一番プラレールの良さを引き出せるハードだから」です。当時のゲーム業界で家庭用ゲーム機で一番ハイエンドモデルのハードがPS2でした。
プラレールの良さを引き出すには?まず現実世界に存在するものをゲーム化するのであればやはりハイエンド機で発売することが一番最良です。
例えば実写をゲーム化という現実では存在しないが実写で行ってる作品などは想像の世界なのでどのハードで出しても内容さえ良ければ問題ないでしょう。
ところが実際に存在するものをデジタル化する際に一番難しいのは再現度です。
それこそシミュレーションゲームである本作は「プラレール」をシミュレーションできなければ意味がありません。
PCで出せば良かったのでは?
そうですね。その通りです。しかし、PCには同じような電車のシミュレーションゲーム「A列車で行こうシリーズ」があります。
しかしそこはプラレール3Dの再現度が高く大人も子供にも手に取ってもらいやすいゲーム機は当時PS2だったのです。
言い忘れました…ちなみに本作の開発は「A列車で行こうシリーズ」の「アートディンク」の開発です。
正にタカラトミーの人気鉄道玩具と電車シミュレーションゲームのプロとの夢の競演!
これだけで本作に触れる理由は十分でしょう。
さらにはハイエンド機ならではの容量の大きさを活かして自宅では作れない壮大なプラレールのステージを作成できるというプラレールファンの夢も叶えることができる選択であった思います。
お値段そのまま部品は無限大!
本作は攻略というほどの攻略はない正に自由度が高いゲームにある目的のない自己満足の世界。
しかし自己満足の化身にはこれほど優良な環境はないでしょう。
このゲームでできる必要最低限を網羅すれば後はプレイヤーの創意工夫が試されます。
好きなレイアウトで可能性は無限大
タカラトミーと言えばトミカも有名です。
本作はプラレールと複合的に車道をつくりトミカを走らせることや建物や駅を配置して列車だけではなく街並みもレイアウトとして再現ができます。
レールを敷いて道路を敷き、電車やトミカを走らせて建物や山、木や花などを配置するだけ!
また各種建物や乗り物の連動して動く特殊な組み合わせも存在し、どの組み合わせでどんな動作がするのかも楽しめる上、その組み合わせを駆使して街を動かすことでステージがより活き活きとする見栄えとなります。例えば「バス停」の部品を設置しておくと「バス」がバス停に止まる動作を行うなどがあります。
これらレイアウトに使うパーツや電車、トミカは本作内通貨である「プラ」を使用することでショップでどんどん増やすことが可能です。
プラは乗り物を運転しているときに赤い風船を取ることで取得することができます。
遊べば遊ぶほど自分好みのプラレールへの拡張できる…夢が広がります。
電車、トミカは合わせて80種類以上!レイアウト部品は100種類以上に及ぶボリュームなのでバラエティーに富んだ壮大なステージを組み上げることができる。
購入した車種は図鑑などでも観賞可能でマニアの痒い所に手が届く至れり尽くせりな内容となっています。
ゲームだからできる運転で自分のレイアウトを存分に楽しもう!
本作、現実世界とは一つ大きく違うところがある。
それは「視点変更」です。
ゲームなんだから当たり前でしょ?
それが一味違う!まずは「普通にGO」これは列車を普通に走らせるモード。勝手に列車を走らせその風景を楽しむジオラマ観賞特化のモード。
次に「追尾モード」。これは選択中の列車を自動で追尾してくれる優れモード。まるで子供時代にプラレールを走らせたときに子供がキラキラした目でその電車の行く先を追うようにカメラが移動します。これは乗り物の挙動を見たりアップで見る特化モードですね。
最後にこれが一番現実世界とはかけ離れたモード。その名も「乗り込んでGO」。このモードは実際に列車の運転席に乗り込んだような視点で運転ができるモードです。
現実世界ではスモールライトでも使わない限りこんなことはできないのでファンには嬉しいモードですね。
また自動的に運転させ観賞に特化した「ビューモード」も搭載しており、中でも上記の3つの運転モードの視点に加えて「フライトモード」という今でいうところのドローンで空中から撮影しているような視点で観賞を楽しむことができます。
実際に街のレイアウトを眺めながら列車を好きなだけ運転することに特化したモードです。
これらのモードはトミカの操作でも同様に楽しめます。
まとめ
今までプラレールのゲームは「プラレール 鉄道ものしり百科」、「電車だいすきプラレールがいっぱい」、「ぼくはプラレール運転士」など色々発売されたがあくまでプラレールの車種を操作やあらかじめ用意されたステージを走るものだった。
しかし、プラレールの魅力はステージを作成することにあります。
「ステージ作成」、「観賞」、「操縦」、「ゲームならではの要素」これだけプラレールの魅力である「自由度」を引き出したゲームはあるでしょうか?
シミュレーションゲームとしてだけではなくプラレールが題材のおすすめゲームはと聞かれれば間違いなく本作をおすすめします。
それでは次もね~