【ネオコントラ】360度全方向にハードコアでおバカな新生魂斗羅を楽しめ!

ネオ」という言葉はギリシア語で「新しい」とか「復活」という意味があります。

そう聞くとゲームファンとしてはどちらの意味も嬉しいはずです。

しかし、私の感覚ですがタイトルに「ネオ」と付いたタイトルのゲームにあまり良い思い出はありません。

なぜならそれらのゲームは「新しい=新しすぎて元作品の原型がない」や「復活=元開発メンバー不在のまま見よう見まねで作った」そんな作品の名前を借りた面白くないゲームが多かったからです。

これで面白ければいいのですが面白くない!

ゲームだけではなく何かしらの作品にネオとつくと「ネオ=中途半端」感が拭えなずどうしても作品に触れる気が失せるのです。

今回紹介するレトロゲームはそんなネオジンクスを解消に一役買ってくれる、そんな作品を紹介します。

タイトル販売元開発元発売日フォーマットアーカイブス

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・ネオコントラ(NEO CONTRA)

ジャンルアクションシューティングゲーム

プレイ人数1~2人

・コナミ

・コナミ

・2004年11月3日

・PlayStation2(プレイステーション2)

・有(プレイステーションストア)

本作のセールスポイント

・俯瞰視点の新鮮な魂斗羅が楽しめる。

・真面目に不真面目なちょっとしたおバカ要素に盛り上がる演出。

・魂斗羅シリーズのハードコアな世界観、スケールの大きいボスが2Dシリーズさながらの確かなグラフィックを3Dで表現している。

ストーリー

西暦4444年、地球は巨大な監獄と化していた!

宇宙移民政策の推進によって、繁栄の絶頂を極める人類。

が、その輝かしい歴史の裏に潜む、殖民惑星の苛烈なる支配統治という暗い影。

治安を乱す犯罪者はもとより、反体制分子と目された者は容赦無く狩り立てられ、環境破壊によって荒廃しきった監獄惑星「地球」も送り込まれたのだった。

混沌と暴力のみが支配し、正気や理性を保った者では3日と生き残れない、この世の地獄と化した母なる星…

だがここに、闇の秩序とでもいうべきものが誕生した。

その名はNEO CONTRA!

かつて人類を救った精鋭部隊「魂斗羅」の名を冠しながら、各地で大規模な破壊と殺戮を繰り広げる狂気の武装組織。

事態を重く見た連邦議会は、冷凍冬眠されていた史上最強の戦士を蘇らせ、NEO CONTRA壊滅の指令を下す。

初代魂斗羅こと、ビル・ライザーの復活である。

今ここに、魂斗羅vsCONTRAの、熱い闘いの火蓋が切って落とされるのだっ!

「ネオコントラ」説明書より

新生魂斗羅!かつてない360度全方位シューティング型魂斗羅!

魂斗羅シリーズと言えば横スクロールアクション、ときどき正面視点など多視点で描かれる移植の2Dアクションゲームです。

それじゃあ今回の魂斗羅はどこが「ネオ(新しい)」のか、大きな特徴はPS2ならではの3Dグラフィックと魂斗羅と言えば横スクロールアクションゲームですが本作は上から俯瞰するような視点となるのが大きな特徴です。

また新システムとして「ロックオン」が追加されることにより今まで2D視点にしか馴染みのない魂斗羅ファンにも俯瞰視点での3Dの奥行きシューティングで敵への攻撃当てる楽しみの妨げとならないような助けとなる補正機能として一役買っています。

魂斗羅では屈強なおじさん兵士が主人公のイメージ、本作も例外ではありません。

しかし、シリーズ同様こんな屈強なおじさんでも1ミスで死んでしまいます。

魂斗羅はシリーズでもアーマー装備しないおっさんが多いので仕方ないですが本作の主人公「ビル・ライザー」と「柳生・ジャグワァ・玄兵衛」はアーマーの意味…

そこはネオではない魂斗羅ですが過去作品、「魂斗羅としてのルーツ」は守りつつ新生魂斗羅というところでしょう。

また隠しキャラとして魂斗羅シリーズのヒロイン「ルシア」がプレイキャラクターとして参戦するがプレイできる「ルシア」はストーリーに介入はなくボス戦でルシアと戦う場面があるのだがルシアVSルシアという変な構図で戦うことになります。

割と本作の分岐となるキャラクターなので別視点でのストーリーがほしかったところではあります。

本作はそんな俯瞰視点のため横スクロールアクションというよりかはジャンルにもある通りシューティングゲーム要素が強いゲームとなっています。

道中は「ディアブロ」のようなハックスラッシュジャンルのようなゲーム感覚でボス戦では「ゼロガンナー」のような360度全方位から攻めるシューティングやバイオハザードなどのように強制スクロールの中迫りくる敵を倒すなど非常にバラエティーに富んだ「複合型の魂斗羅」と言えるでしょう。

それだけに魂斗羅シリーズの柱に掴まりながらの空中戦などがなくなったのはファンにとっては残念な要素かもしれません。

その代わりに俯瞰視点ならではの回避行動が回避ダッシュなどのアクションが追加されました。

しかし、シリーズほとんどが空中戦などの要素を含んでいるのでこうした魂斗羅は新鮮で作品としても楽しめるので良い作品です。

真面目に不真面目なビルたちの曲芸をご覧あれ!

さて特徴も大いに変えてきた魂斗羅ですが演出面でミスがあったのか開発者の創造力なのかバカゲー寸前のある意味光る演出がハードボイルドさとバカさの両極を担う形となりました。

もうOPからぶっ飛んでいる!

ミッションを行う際傭兵だとヘリや飛行機で降下するか飛び降りてパラシュートで着陸、もしくは百歩譲ってカプセルで隕石のように落下が普通だと思うが本作は一味違う。

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ミサイルに直接掴まりながら大気圏突入。この時点で燃えるだろうと突っ込みと共に落下しミッション開始というある種の爽快さ。

しかし、いざゲームプレイを始めると一撃でやられるキャラクターたちに突っ込まずにはいられない。

着陸で死なないのになんでザコ敵の一撃で死ぬの!っと…

そういう意味でも演出は派手で屈強なおじさん相手でもやはり魂斗羅シリーズの難しさはいい意味で変わらないところです。

お次はヘリでの戦闘。

ヘリの戦闘は魂斗羅シリーズにも度々登場し、ヘリの足に掴まりながら片手で銃をぶっ放すさながらハリウッド級の演出が「ランボー」などを思わせるスケールの大きい演出でゲームファンならずアクションファンを虜にしてきたのですが本作はアクションというよりもう「曲芸」です。

ヘリの上のプロペラにまるでベルトコンベアのように華麗に定位置をキープしているではありませんか!

普通落ちているか足から順番に色んな部位が吹っ飛んでいるところです。

百歩譲って高速で回るプロペラを歩けたとしてもそれをやりながらボスと対面して銃をぶっ放すとか異次元すぎてチャップリンも真っ青のコメディアンぷりですよ。

まあ一応止まった時棒立ちじゃなくて足元てけてけ足踏みしてるから狙って作ってるんだろうな…

しかも俯瞰視点仕様だから見やすいように戦闘パートはヘリの上かと思いきやムービーでも見にくいですがまるでサーフィンのように乗りこなしている。

またサーフィンといえばこんなシーンも…

あるボス敵が逃げる際「待て!」と引き止める「ビル」と「ジャグワァ」。

敵の逃亡を止めようとする二人の作戦は…なるほどミサイルで撃ち落とすんだな!うんうん!

ざっばーん!…は?

何とミサイルは敵を打ち落とすためのものではなく海上での自分たちの移動手段としてサーフボード代わりとして使っているのです。

そのままボス戦…

ミサイルは円柱型なのによく滑らないな…

っと全てをキャラクターの身体能力が異常に高いで説明してしまう魂斗羅正にハードコアそのもの!

またエンディングも何とも真面目に不真面目で経緯はともかくふんどしとパンツ一丁のおっさん二人が何ともホモくさい効果音の中宇宙を泳ぐ最後という何とも危機感0のエンディングも用意されており何故その経緯かは是非プレイして確かめて欲しいです。マジで真面目に不真面目だから!

そんなバカ要素もある魂斗羅ですがハードコアな面は相変わらずです。

敵グラフィックなどは3Dになったことで立体感があり何より2Dでは中々生々しく表現できなかった肌の質感や液体のドロドロした感じがより魂斗羅作品の世界観を際立たせる要因になっています。

また従来の横スクロールとは違い探索しながらステージ攻略を行えるため自由度の高い魂斗羅作品となります。

これら探索要素を活かして敵の撃破率100%を狙うのも楽しみの一つです。

まとめ

新生魂斗羅後にも先にもこれだけ俯瞰視点にこだわった魂斗羅はありません。

後の続編などもやはり魂斗羅らしさを重視して原点回帰していますが私はネオコントラは好きです。

魂斗羅シリーズファンとして大分特徴が違うだけに評価が分かれるところだと思います。

しかし、演出のバカさ加減とそれに反した難易度の高さとやりごたえは魂斗羅作品としても個の作品としてグラフィック面も含めて楽しませることを考えて作られたことが伺えます。

私は魂斗羅シリーズとして有りだなと思わせる良改変作品だと思います。

コナミ 2004年11月3日

それでは次もね~

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