【マーズマトリックス】吸引力の変わらないただ1つのSTG!バリアで攻撃を吸収し跳ね返せ!

避ける打つ避ける打つ緊急回避とこの3行動を軸に各オリジナル要素を加えシューティングゲームは今日まで進化してきました。

敵の攻撃パターンが独特のもの、キャラクターを用いたもの、別ジャンルを融合したもの様々あります。

今回紹介するレトロゲームはシューティングゲームの基礎に敵弾を吸収要素を加えた作品です。

タイトル販売元開発元発売日フォーマットアーカイブス

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・マーズマトリックス(MARS MATRIX)

ジャンルシューティングゲーム

プレイ人数1~2人

・カプコン

・タクミコーポレーション

・2000年(AC版)

・2000年11月9日(DC版)

AC(アーケード)

Dreamcast(ドリームキャスト)

・無

本作のセールスポイント

・AC版からドリームキャスト版の変更点が更にゲームを盛り上げる追加要素満載。

・ポリゴンレンダリングを採用した奥行きがあり浮遊感のある迫力のグラフィック。

・攻防一体の爽快シューティングゲーム。打って交わして吸い込んで跳ね返すが病みつき。

ストーリー

人類が火星に移住計画を実行してから半世紀。

かつて不毛のこの地を人類の住処にしてからのことである。

火星にはいくつかの自治区が形成され、総合的な管理は、地球連邦がMDA(Mars Development Agency)に統括させていた。

表向きは、火星移住民の自治が認められているように見えたが、その実態は地球の完全なる支配下である植民星にすぎなかった。

西暦2309年12月8日突如として地球に向けて出された「独立宣言」の通信を残し、火星からの連絡が途絶えた。

以後いかなる連絡手段に対しても紅い星は沈黙したままであった。

同日、事態を重く見た地球連合軍は月面に配備されている軍を火星に派遣する。

数百隻の艦隊と、数機の実験機を乗せて……

「火星独立戦争」の幕開けである。

「マーズマトリックス」説明書より

攻撃、成長、吸収、反射と手に汗握る攻防一体の攻略が熱い!

本作「マーズマトリックス」はマイルストーンのシューティングゲーム「カラス」のように成長要素を備えたゲームです。

特定の敵を破壊するか、吸着弾をぶつけることで経験値アイテムが出現します。

レベルアップは最大8ランクで通常ショットが強化されます。

そして本作最大の特徴が1つのボタンで全てのショットや特殊技を発動する要素です。

その名も「1トリガーF.C.S.(火器管制システム)」。

基本操作はショットボタン連打か長押しのタイミングで制御します。

ショットボタン連打による「ノーマルショット」。

少しの間ショットボタンを押し放して発射する中距離ショットの「ピアシングキャノン」。

このショットは敵に接近するほど攻撃力が大きくなります。

そして本作を攻略する上で最も使いこなしたいのが「ギガウィング」でも「リフレクトフォース」として登場した吸着バリア。

本作では「モスキート」と呼ばれ本作の特殊技ゲージである「GHBゲージ」が満タンになると使用可能。

ショットボタンをしばらく長押ししてバリアを展開することで敵弾をバリアに吸着することができます。

吸着した敵弾をショットボタンで発射するか吸着する際に敵と接触することで敵弾を敵に誘導して攻撃に変えることができます。

本作は敵機にぶつかっても死亡とはならないので敵弾を吸着し敵機に接触して大ダメージを与えましょう。

映画やアニメでよく見る誘導ミサイルを誘導して逆に相手に当てるみたいなプレイができるというわけです。

最後は「グラビティホールボム」。

ショットボタンを押し続けGHBゲージを全て消費することで強力なボムを発動することができます。

これら4ショットを使い分け攻略を進めていきます。

特に「モスキート」の使いどころを調整しながら攻略を進めるのがポイントとなります。

本作の自機である全領域汎用戦術攻撃機「MOSQUITO」は通常ショットが「ワイドブラスター」でスピードが「ノーマルスピード」のオレンジ色の機体「MOSQUITO01」。

通常ショットが「レイザーショット」でスピードが「ハイスピード」の青色の機体「MOSQUITO02」の2機から選択して出撃します。

ステージは全6ステージ構成です。

ステージ1

ステージボス

ステージ2

ステージボス

ステージ3

ステージボス

ステージ4

ステージボス

ステージ5

ステージボス

ステージ6

ステージボス

切れのあるテクノサウンドとリズミカルなショット音と切り裂くようなモスキートの音が世界観を盛り上げます。

良いサウンドのゲームはショット音などまわりの効果音まで曲としてマッチするのでサントラ単体で聴くのとはまた違う自分のプレイスタイルじゃないと奏でることのできない世界観を創り出すことができるのも醍醐味の一つです。

直接的な近接攻撃はないものの「ピアシングキャノン」や「モスキート」による誘導攻撃など敵機に近づいたプレイが重要になってくる本作は避ける以外になすすべない今までのシューティングゲームの機体たちとは違い別のアプローチから攻略を楽しめる画期的なシューティングゲームと言えるでしょう。

DC版は本作のパフォーマンスを最大に活かす改良版!

本作はAC版からDC版に移植される際に主にやり込み要素に重視した要素が追加されました。

AC版からDC版の変更点

・スコアのカンスト値が二桁増加

AC版で「999999999999」だったのが「99999999999999」と二桁増加しました。

AC版ではじゃんじゃんスコア稼ぎができたので意外とカンストになるのですが、それではせっかくのスコア稼ぎの楽しさが半減してしまうとの配慮かスコアの桁数が増加。

 

・やり込みオプションが購入可能なショップが追加

「アレンジモード」、「スコアアタックモード」や自機の速度、GHBゲージ回復速度などを設定できる「スペシャルオプション」などやり込み要素を購入できるモード。

購入に使用するお金はゲームで獲得したスコアが$に変換されショップで使用することができます。

またショップではギャラリーモードの閲覧種類も購入することができ、繰り返しプレイしてゲームの充実度を向上させる工夫がなされています。

 

・アレンジモードの追加

ドリームキャスト用に新しい敵配置で製作された完全新作のモード。

 

・スコアアタックモードの追加

ステージを限定して得点を争うモードです。

 

・オープニングムービーが追加

上記のようにAC版での物足りなく感じたスコアの面と家庭用ならではのオリジナルステージ追加や自分で遊びたい設定を自由にできることもあり非常に気軽に遊べる正にDC版は完全版に相応しい出来栄えになっています。

まとめ

ジャケットがかっこいい!それがこのゲームに対する第一印象でした。

マーズマトリックスの文字はレーザーが反射してできたような細く糸を引いたようなデザイン。

ドリームキャストと本作機体の色を合わせたようなグラデーションの背景。

斜め前方に飛び込む機体がまるでジャケットから飛び出しそうな立体感。

右下には左上のマーズマトリックスの英字のタイトルとは相対的な漢字表記で「弾丸地獄」と本作のキャッチコピーが印字されています。

いわゆる最初はジャケ買いしてしまったのが本作との出会いでした。

「ギガウィング」に続きカプコンとタクミのコラボシューティングゲーム作品。

ギガウィングのようにキャラクターがいないため思ったよりセールス的に思うように伸ばせずアーカイブスもなく家庭用もDC版のみのためプレイできる機会が少ない作品です。

現状ドリームキャストでしかプレイできないのが悔やまれる作品であり、サントラも素晴らしいだけに何とかアーカイブス作品として「ギガウィング」共々復活しないかと待ち望んでいる作品の1つです。

ソニー・ミュージックエンタテインメント 2001年1月11日

それでは次もね~

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