大空の冒険者…
それは自由に空を駆け巡る何にも縛られない冒険者。
それは国境、はたまた愛の障害する乗り越える。
そんな一見真面目そうでロマンチックな前振りですが本作は「真面目に不真面目」な大空の物語。
今回紹介するレトロゲームは前作ではその高いキャラクター性と癖になるシナリオが大好評であり、キャラものシューティングゲームの先駆けとも言われる作品の続編。
前作から4年後の物語。今回はどんな楽しいドタバタ劇が見せてくれるのでしょうか。
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・ガンバード2(GUNBIRD2)
ジャンルシューティングゲーム プレイ人数1~2人・彩京(AC版)
・カプコン(DC版)
・アトラス(PS2版)
・ゼロディブ(Switch版)
・彩京
・1998年(AC版)
・2000年3月9日(DC版)
・2004年2月19日(PS2版)
・2018年6月21日(Switch版)
・AC(アーケード)
・Dreamcast(ドリームキャスト)
・PlayStation2(プレイステーション2)
・Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)
・有(スイッチで「ガンバード2 for for Nintendo Switch」として配信)
・前作の以上のエンディング数と相も変わらず濃いシナリオが楽しめる。
・疑似タッグを組めるようになりタッグエンディングの敷居が下がった。
・敵メカニックなど前作よりも大きく派手な演出が画面を盛り上げてくれる。
ストーリー
世界各国を舞台に、それぞれの悩みを持つ5人のキャラクターたちが、太古の時代より語り継がれている万能薬を手に入れるために冒険へと出ます。
しかし、万能薬を手に入れるためには「太陽のかけら」「星のささやき」「月のしずく」と呼ばれる3つの秘薬を集め、幻の地下神殿に住む薬の神様のところへ行かなければなりません。
冒険の途中には、秘薬を横取りしようとする女海賊(空賊)を頭にした3悪トリオがあの手この手でキャラクターたちの行く手を阻みます。
3悪トリオより先に3つの秘薬を集め、無事、万能薬を手に入れることができるのでしょうか!?
「ガンバード2」説明書より
満を持して新たに集結する大空の冒険者たち!
前作「ガンバード」から4年その間「ストライカーズ1945」、「戦国ブレード」、「ソルディバイド」、「ゼロガンナー」と次々意欲的な作品を発売するなかストライカーズや戦国ブレードのように「ガンバード」も新作をというファンが多かったはず。
また「戦国ブレード」のSS版ではガンバードの人気キャラクター「マリオン」がゲスト参戦し夢落ちではありますが続編をほのめかす言動もあり、ファンは一喜一憂したことでしょう。
そんな4年越しの新作はきしくも前作の4年後が舞台となっています。
操作キャラクターは前作5人に対し今回は7人に増えました。
一見二人だけ?と思うでしょうがガンバードは「個別エンディング」とキャラクター同士の協力プレイ時の「タッグエンディング」が用意されているので2人増えただけでも組み合わせ自体は凄く増えたことになります。
本作キャラクターデザインは「中村博文」からバトンタッチして前作でガンバードコミックス版を担当した「夏元雅人」。
よりコミカルに描かれたキャラクターたちはギャグなどバラエティー要素豊かなガンバードたちには打って付けの絵柄です。コミックだけに。
前作から引き続き登場するのは我らが天使の「マリオン」!相変わらず可愛い!
4年が経って17歳の大人の乙女のはずが…さらに幼さが増している!
それもそのはず本作の世界観は前作でロリコン科学者である「アッシュ」が魔鏡でマリオンを1年に1歳若返らすように魔人にお願いしたところから始まります。
前作ではマリオンは13歳でそれから4年だから…9歳!
アッシュてめ~!…よくやった!
マリオンの大人びた姿は前作でもちょいちょい出てきましたがやっぱりマリオンは程よくミニマムなのが可愛い!
でもこのままだと程よいどころか赤ちゃんになっちゃう…
マリオンの声優さんはガンバード2でもAC版は「田中千晴」が担当しているのですがDC版などの移植の際に既に声優業を辞めており後任としてポケモンの「ピカチュウ」やワンピースの「チョッパー」役でお馴染み「大谷育江」担当しています。
相棒ポムポムの声優さんも「置鮎龍太郎」から「津久井教生」へと担当が変更しています。
そして本作から参戦の新キャラクターたち!
吸血鬼「アルカード」一見普通の紳士的バンパイアに見えますが彼には意外な秘密と悩みが…
そしてアッシュが好きそうであろう9歳の「タビア」。アッシュと同じロケットパックを装備した彼女。
実はアッシュは叔父であり現在一緒に暮らしている。
アッシュ…流石に親戚は範囲外だよな…そうだよな…
前作ロボット担当「バルナス」に似た「バルピロ」。
バルピロはバルナスの設計図を元に作られているため似ているんですね。
違うところはバルナスには足がありませんでしたがバルピロは改良型で足が付いています。
そして今回前作の褐色担当「ヤンニャン」姉さんに変わる褐色担当としてランプ持ってるけどお前が魔人だろという肥えた体形の「ヘイコブ」。
そして本作は隠しキャラクターとして「戦国エース」、「戦国ブレード」でお馴染みシスコン侍「アイン」が参戦。
更にDC版には目玉中の目玉、販売元のカプコンの作品「ヴァンパイアハンター」シリーズからセクシーヴァンパイア「モリガン」が参戦!
これだけでもDC版買う価値があるというぐらいのご褒美要素。
しかもただ操作キャラクターとして使用できるだけではなくちゃんと個別エンディングとタッグエンディングが用意されているという気合の入りっぷり。
そして前作に続きキャラクターは変わりつつも3悪トリオは今回も登場します。
本作はよりドロンボ一味に近づいたデザインとなっており女首領「シャーク」率いる手下の「ギミック」、「ブレード」の空賊団「クイーンパイレーツ」。
何と声優さんまで前作3悪トリオ、ドロンボ一味と同じ声優さんです。
大空の変態冒険者よ!いざ万能薬を求めて!
本作のシューティングゲームとしてのシステムに大きな変化はあまりありません。
「パワーアップアイテム」を取得すると最大4段階までのショットレベルの強化が可能で3段階目からはサブウェポンが装備されます。
前作、敵に触れると溜め撃ちショットがリセットされましたが本作は敵に触れるとショットのレベルが一段階ダウンします。
「溜め撃ちショット」することができ、キャラクター固有ショットとなります。
「ボム」を使用するとキャラクター固有の技で危機回避することができます。
また本作の新要素として「近接攻撃」が追加されました。
溜め撃ちショット、近接攻撃は強力ながらも前作のように無限に放つことはできず、レベルメーターを消費することで放つことができます。
意外とレベルメーターはジャンジャン溜まるので積極的に使用することができますが、前作よりも技を使用するタイミングが攻略する上で重要になってきます。
前作よりも弾幕が増え、尚且つ彩京弾も健在。
本格的に「怒首領蜂 大往生」に近づいた本作はボムに使用もよりシビアになっているため前作よりやや難易度的に上がっていると思います。
ステージは前作同様1~3ステージは4パターンのステージからランダムに選出され、後半の4ステージ以降は固定。
全7ステージ×2でクリアとなります。
ステージ1~3
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ステージ4
ステージ5
ステージ6
ステージ7
皆さんお気づきだろうか…(ホラーじゃないよ)
AC版ステージ7のラスボス…
明らかにもう誰が見ても分かる…ガンバードを知らなくてもこっちを知っている人のほうが絶対多いであろうあのキャラクター。
薬局でよく見かけるマスコットキャラクター「サトちゃん」と「ケロちゃん」でしょ!
薬の神ってそういうことね!悪ノリしすぎ!
そのため移植版では彩京の「対戦ホットギミック」より「雀犬」そっくりのキャラクターに差し替えられています。
薬の神様ということで気持ちはわかるけど…ドロンボ一味といい程よいパロディもバラエティーの一環となかなかせめてきますが、薬の神様はそのまますぎるからやり過ぎたかもしれませんね。
前作に引き続き楽しみなのがエンディングの寸劇。これが楽しみのファンが多かったでしょう。
前作ではタッグでのエンディングは二人同時プレイとあって一人でタッグエンディングを目指すのは非常にめんどくさかったが本作は自機が死んだらもう片方に切り替わるという疑似タッグを組める機能が付きより快適にエンディングを目指せるようになったのが物凄くありがたい改良点となりました。
アッシュもエンディングのみですが登場し相変わらずのアッシュ節を炸裂させる。
4年前から病的なこだわりは治らないと悩んでいましたが今は吹っ切れたように誰よりもマリオンの成長しないことを願っています。
また前作にもあった濃ゆい要素はアインを加えることでより強固なものに!
きれいなラブストーリーだと思いきや…
強引な愛の形まである意味このガンバードシリーズは様々な愛の形を見ることができる作品です。
大空の冒険者といえどフリーダム過ぎるだろ…
ガンバードシリーズだけではなく彩京作品のキャラクターはリアクションごとの表情が豊富で見ていて本当に飽きません。
対戦ホットギミックのノリで奇怪な要素まで含む彩京作品はやはり何でも試してきたからこその彩京ですね。
本作も前作に引き続き期待を裏切らないエンディングの数々が用意されており、腹抱えて楽しませてくれること間違いなしです。
まとめ
前作よりハード面でグラフィックも向上していて3悪トリオのメカニックも大型で派手になりました。
そういった面を凌駕するかのようにパンチの聞いたキャラクターたちの掛け合いが今回も健在です。
薬の神の件もPS2版移植はそのままラスボス「サトちゃん」のため意外とスイッチ版ガンバード2が出るまではDC版の「雀犬」の方がレアになってしまった変わり種。
モリガンに関しては販売元の関係上DC版のみとDC版は何かとお得でオススメですよ。シナリオもフルボイスですしね。
何故かガンバード2だけスマホに移植されたという経緯も持つ本作ですが、是非初代ガンバードも遊んで頂くとこの世界観の魅力が十二分に伝わると思います。
カプコンとは「ガンスパイク」で共同開発を行ってコラボレーションしているので彩京ブランドが残ればこの流れを続けていってほしいですね。
続編というか派生作品としてまた彩京復活第一弾として2017年8月3日にシューティングゲーム風ブロック崩しの「ガンバリッチ」も配信されました。
彩京復活と聞いてワクワクしているのは私だけじゃないはずです。彩京ブランドらしい挑戦的な一作。
今後どのように復活を遂げるのか、出来ればパッケージで何か発売しないかと期待してしまう今日この頃の私でした。
注)本作おまけモードなどはPS2版「ガンバード1&2」では全て削除されているためおまけモードを楽しみたい方はDC版並びにアーカイブス配信の作品をおすすめします。
それでは次もね~