平和って一年も続けば、いや一瞬でも平穏だったら平和。
束の間の平和とはこのことです。
未来永劫平和は続いて欲しいものです。
創作物語の続編はだいたい前作の平和をぶち壊して成立する。
続編を望むファンは知らず知らずにその世界の住人の不幸を望むことで続編は制作されます。
間接的に平和反対に関与する。
そんな案外危ないことをゲームでは体験できる。
悪さのためじゃない。
あくまで好奇心を満たして明日も現実の自分に立ち向かうために。
今回紹介するレトロゲームはわずか2年でその平穏を打ち砕かれた名作シューティングゲームの続編です。
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・グラディウスⅡ-GOFERの野望-(GRADIUS2)
ジャンル横スクロールシューティングゲーム プレイ人数1~2人・コナミ
・アイレボ(携帯版)
・ハムスター(PS4版)
・コナミ
・1988年3月24日(AC版)
・1988年12月16日(FC版)
・1992年2月7日(X68000版)
・1992年12月1日(PCエンジンSUPER CD-ROM²版)
・1996年3月29日(PS版、SS版:【グラディウス DELUXE PACK】に収録)
・1997年2月21日(PC版:【グラディウスDELUXE PACK for Windows】に収録)
・2004年2月19日(携帯版)
・2004年11月2日(携帯版)
・2006年2月9日(PSP版:【グラディウス ポータブル】に収録)
・2006年3月22日(PC版)
・2006年7月26日(携帯版)
・2007年1月25日(PSP版:【グラディウス ポータブル ベスト版】に収録)
・2007年4月24日(Wii版:バーチャルコンソールで配信)
・2007年11月13日(Wii版:バーチャルコンソールで配信)
・2009年12月1日(携帯版)
・2010年1月19日(携帯版)
・2010年10月20日(PS3版、PSP版:プレイステーションアーカイブスで配信)
・2016年4月22日(PS4版:プレイステーションアーカイブスで配信)
・2019年4月18日(NSW版、PS4版、XboxOne版、Steam版:【アーケードクラシックス アニバーサリーコレクション】に収録)
・AC(アーケード)
・Family Computer(ファミリーコンピュータ)
・X68000
・PCエンジン SUPER CD-ROM²(ピーシーエンジンスーパー)
・PlayStation(プレイステーション)
・SEGA SATURN(セガサターン)
・PC
・携帯
・PlayStation Portable(プレイステーションポータブル)
・Wii(ウィー)
・PlayStation3(プレイステーションスリー)
・PlayStation4(プレイステーションフォー)
・Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)
・XboxOne(エクスボックスワン)
・有
・PS3版、PSP版、PS4版:プレイステーションストアで配信
・前作「グラディウス」よりグラフィックがパワーアップした。
・パワーゲージシステムはもちろんのことゲージのタイプが4つ選べるようになり戦略的攻略がより進化した。
・「グラディウス」、「沙羅曼蛇」、「ライフフォース」のボスなど他の作品とコラボレーションすることで世界観の繋がりを感じさせる仕様となっている。
ストーリー
今から2年前、惑星グラディウスは突如として現れたバクテリアンからの攻撃にさらされていた。
苦戦を強いられていたグラディウス軍は、最後の手段として超時空戦闘機ビックバイパーの発進を決意した。
敵の真っただ中に飛び込んだビックバイパーは壮絶な死闘の末、バクテリアンの中枢、要塞ゼロスを壊滅しグラディウスに勝利をもたらした。
そして今、バクテリアンの猛威はふたたび惑星グラディウスを襲った。
新たなる敵、特殊部隊ゴーファーの攻撃が始まったのだ。
グラディウス軍はただちに指令を出した。
ビックバイパー、発進せよ!
「グラディウス ポータブル」説明書より
わずか2年でパワーアップして復活を遂げたバクテリアンに対抗する手段はあるのか!?
平和とはなんと脆いものか…。
前作からたったの2年で平和が崩れ去るグラディウス。
そこにまたまた「超時空戦闘機ビックバイパー」の出番です。
本作はMSXに「グラディウス2」がありますが、それとはまったく別の作品となり、ナンバリングも「2」ではなく「Ⅱ」と表記し差別化しています。
「グラディウス2」はあくまでMSX版「グラディウス」の続編となります。
本作はAC版の続編としてサブタイトルにも「GOFERの野望」が付いて発売されました。
本作は前作よりグラフィック、ビックバイパーのパワーアップシステムが進化しています。
パワーアップシステムは前作パワーゲージと呼ばれるゲージがパワーアップアイテムを取得するごとにゲージが変化しゲージごとの武装を装備できるシステムでした。
本作ではそのゲージタイプが4種類あり、スタート時に選択することでプレイスタイルを変更することができます。
その後シールドタイプ変化でき、超時空戦闘機ビックバイパーの進化だけではなくプレイヤーの攻略スタイルもより戦略的となりパワーアップしました。
・スピードアップ(SPEED UP):タイプ1,2,3,4共通
前作同様5段階でスピードアップする。
・ミサイル(MISSILE):タイプ1「ミサイル」、タイプ2「スプレッドボム」、タイプ3「フォトントゥーピド」、タイプ4「2-WAYミサイル」
ミサイル:自機前方斜め下に発射し地をはうように進むミサイル。
スプレッドボム:地面や敵に当たると爆風が広がる爆弾を投下する。
フォトントゥーピド:ミサイルと違い自機の真下に発射され地面をはうように進む。敵が弱いとそのまま貫通する。
2-WAYミサイル:上下にミサイルが発射される。
・ダブル(DOUBLE):タイプ1,3「ダブル」、タイプ2,4「テイルガン」
ダブル:前作同様で前方と斜め上にショットを撃つ。
テイルガン:前方と後方にショットを撃つ。
・レーザー(LASER):タイプ1,2「レーザー」、タイプ3,4「リップルレーザー」
レーザー:タイプ1は直線的、タイプ2は螺旋状に貫通力があるレーザーを発射する。
リップルレーザー:自機前方に徐々に広がるレーザーを発射する。
・オプション(OPTION):タイプ1,2,3,4共通
前作同様最大4つまでオプションが付き、自機と同じショットを放つ。
・?(シールド):シールドタイプセレクトの選択により変化
タイプ1「シールド」:前作同様の前方を一定回数守るシールドを展開する。
タイプ2「ファースシールド」:耐久力はシールドより低いが全方位を守ってくれるシールドを展開する。
またパワーカプセルもパワーゲージを上げる赤いカプセルだけではなく画面上の敵を一掃させる青いカプセルも追加されました。
グラフィックや敵のスケールも進化し、よりスピリチュアルなワクワク感が増したデザインとなっています。
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特に私が気に入ったのは火のゆらゆらした表現で惑星が燃えているグラフィックやフェニックスの体の揺らめきなどグラフィックが移動するだけではなく、実際にグラディウス自体が挙動を持って生き物のように動いているのが生命と戦っている感を感じさせてくれます。
ステージは全8ステージで構成されています。
ステージ1:人工太陽
ステージ2:エイリアン
ステージ3:結晶
ステージ4:火山
ステージ5:モアイ
ステージ6:高速迷路
ステージ7:ボスラッシュ
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ステージ8:GOFER艦内
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本作の攻略方法は基本的に同じだが2つ注意しなければならない点があります。
1つ目は「オプションハンター」、2つ目は「2週目以降の敵からの打ち返し弾」。
「オプションハンター」はオプションの最大装備数である4つ装備した状態で一定時間経つと警告音とともに現れる。
オプションハンターの攻撃から回避失敗するとオプションが取り去られる。
これはオプションをわざと3つにするなど対策はとれるが、その分戦力が下がる。
この絶妙なバランス調整がシューティングゲームをただの反射神経、覚えゲーの域ではなく戦略的攻略の面白さ備えるゲームとしている。
2つ目の「打ち返し弾」は前作にもありましたが、2週目以降の難易度上昇の要素の一つであり、敵を倒すと時間差でイタチの最後っ屁のように弾を放ってくる仕様で油断すると爆風の中から飛んでくる弾に気づかずやられてしまいます。
この2つを頭に入れておくと攻略の手助けとなるでしょう。
前作を復唱したような要素もあるが、それは続編という名に恥じない進化を遂げています。
ギミックも追加というよりかは前作のギミックを昇華させて進化させています。
足すより前作の要素をもっと良くできるだろうという既存の要素への更なるこだわりを見せてくれる作品。
さらにはステージ「ボスラッシュ」では前作の「グラディウス」や「沙羅曼蛇」、「ライフフォース」と世界観を繋ぎ合わせるコラボレーションも工夫の一つでしょう。
まとめ
普通のゲームは攻略方法を見るとあとは実践するのは簡単です。
ですがシューティングゲームは攻略方法を見ても実践するのが中々難しいゲームジャンルです。
そのため画面上で瞬時に戦略をたて、技術を学び行動に移す。
そのため人によって全くプレイスタイルがことなってくる。
さらに本作では機体のスタイルを変更できることで一人一人に数種類の攻略パターンが生まれる。
敵の動きも非常に多彩であり倒しがいのあるゲームとなっています。
それでは次もね~