こんにちは、DAISUKEです。
最近、ライトノベルやアニメ、漫画で異世界転生ものが増えていますね。
それだけ需要があるということでしょうが、なぜなのでしょうか。
異世界転生もの魅力的ですよね。
魅力的ですが最近出すぎだと思いません?
今回は私なりに作品の質ではなくジャンルとしてなぜ人気があるかを考えてみました。
異世界転生ものとは
異世界転生ものは最近だと「Reゼロから始める異世界生活(リゼロ)」が有名ですよね。
異世界転生は他の異世界もの時間軸ものとは違います。異世界転生は異世界に行くことではありません。まずは主人公が死ぬことが前提ですね。
死んだ上で新たな世界で生まれ変わる、もしくは肉体はそのままで別世界で生き返ることです。生まれ変わりとはまた違い、魂はあくまで死んだ本人でということです。
その設定を元にストーリー紡がれそれぞれオリジナルのものが世に出てきます。
異世界あの世のことを言っているのかもしれませんね。
新たな環境でやり直し、良い方向に事が運べば「天国」、悪い方向に事が運べば「地獄」と言い直している。
死んでなお上手くいかない人の嘆きを地獄と呼ぶのでしょう。
シュタインズゲートのオカリンは何度もやり直して上手くいかない様はこの世に生を持ちながらあれは正に地獄ですね。
ジャンルから見えてくる傾向
リゼロは異世界転生+時間軸もの。「シュタイズゲート」のように時間をやり直しハッピーエンドへ導く主人公がもがき苦しむのが見どころですが、シュタイズゲートは現実でやり直すことへのもがきですが、異世界転生ものは周りや主人公から自分の置かれている現実すら変えてやり直そうという感情が見えてきます。
しかし、人気のあるジャンルは必ず共感というものが作品に盛り込まれています。
それは、「理不尽さ」です。
これはリアルで常に起こっている出来事で大変共感することができます。
理不尽が共感できる人が多いのは世の中的には残念なことですが少なくとも人類史でこれがなかった時はないでしょう。
理不尽さだけでは物語は面白くありません。
ここに面白さとして「理不尽さを覆そうというする動き」、「理不尽からのハッピーエンド」が魅力として物語のスパイスとなる。
世の中がもしもを求めている
異世界に行くこと自体が冒険とロマンに溢れその世界で活躍したいと思うものが物語に詰め込まれています。
しかし、あえて転生したいと思うのは今置かれた現状、環境に如何に不満があり生まれ変わる世界、人種さえ変えたいと望んでいる人が溢れかえっている世の中の風刺がこの人気の秘密を支えているように思います。
さらにソーシャルゲームの感覚で人生のステータスを引き直したいのかもしれません。
やり直したい、スペックを上げたい考えない訳ではありません。
でも考えてみて下さい。
死んでなお転生できる確率は出せないので置いといて仮に転生できるとして自分の思い通り、少なくとも不満に思わない環境をひきあてるのは天文学的数値の確率です。
物語の主人公も不満に思わない環境を引き当ててる主人公なんていません。
夢ですよね。共感ですね。かっこいいですもんね。それだけ人間の心の共感が多いほどその話しはヒットしやすいということです。
世の中が仮想現実に寛容になったから?
これからVRやAIの進化による疑似体験の精度が上がればそれらの環境改変欲求を満たすことができるかもしれませんね。
疑似体験であれば「ソードアートオンライン」などのMMORPG、「ロックマンエグゼ」や「デジモンアドベンチャー」などの電脳世界への介入が作品として挙げられます。
しかし、これらも設定として必ず「死は現実と同等」という理不尽さがリスクとして存在します。
リスクが存在しないと作品自体盛り上がりませんからね…
ドラえもんの「もしもボックス」って優秀ですよね。
疑似体験を現実にして前の現実に戻せるんですから。
まるでコンピュータの間違えたら戻るボタン押せば上書き保存しても戻れるみたいな。
超優秀なキャッシュ機能ですね。
まとめ
思い出したように箇条書きにつらつらと書きましたが、異世界転生を夢見るのも良いですが良い環境に当たるとは限りません。
VRの疑似体験など昔は疑似世界と現実の区別がつかなくなると大変問題になりましたが、今は積極的にアトラクションなどのみならずビジネスとしても疑似世界は利用されています。
ショッピングサイト、疑似モデルルームの展示会など場所を限定しない施策が行われていて疑似体験の未来は明るいように感じます。
しかし、心の奥に満たされない感情を本当は異世界というもので欲求を満たしたいのでしょう。
私も満たしたいです。
ですが、物語のように現実にリスクがリターンしてくるのは嫌ですね。
そういう意味で物語はやはり物語で楽しみたい。
私は今更ながらときめきメモリアルで恋愛疑似体験でもしてみますか…
みなさんもきたるVR時代に期待し今は物語やゲームで満足しておくことにしましょうか。
それでは次もね~