これで最後だから!
ほんっとうに最後だから!
と言われて何度目の最後だろう。
実質最後なんてなくて一旦休憩など一つの区切りに過ぎない最後という言葉。
世界の最後だってそれは人間の尺度の最後であって地球の最後じゃない。
終わる終わる詐欺。
まるでノストラダムスの大予言に取りつかれのたまう人々のよう。
そう最後が何度もきてたまるか!
常に最後だと思って全力で取り組めなんてできるか!
今回紹介するレトロゲームは敵の最後の攻撃と銘打っている最後詐欺のように最終決戦に飛び立つシューティングゲームです。
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・グラディウスIII-伝説から神話へ-(GRADIUS3)
ジャンル横スクロールシューティングゲーム プレイ人数1~2人・コナミ
・コナミ
・1989年12月11日(AC版)
・1990年12月21日(SFC版)
・2000年4月13日(PS2版:【グラディウスIII&IV -復活の神話-】に収録)
・2001年10月13日(PS2版:【グラディウスIII&IV -復活の神話-】ベスト版に収録)
・2004年9月2日(PS2版:【グラディウスIII&IV -復活の神話-】ベスト版に収録)
・2006年2月9日(PSP版:【グラディウス ポータブル】に収録)
・2007年1月25日(PSP版:【グラディウス ポータブル】ベスト版に収録)
・AC(アーケード)
・SUPER Famicom(スーパーファミコン)
・PlayStation2(プレイステーション2)
・PlayStation Portable(プレイステーションポータブル)
・無
・見方によっては最終決戦に相応しい高難易度。
・グラフィック、演出、BGM共に前作より進化。
・パワーアップ要素が増えより戦略性が広がった。
ストーリー
限りなく深く暗い闇の彼方、幾重にも重なる暗黒銀河……。
その未知なる領域より生まれいでし謎の破壊神❝バクテリアン❞がふたたび活動を開始した……。
❝ダーク・フォース❞、❝バクテリアン❞が自らの野望を達成すべく発動した最後の攻撃である。
❝ダーク・フォース❞は、我々の想像を絶する強大なパワーを持つエネルギーで全宇宙を包み込み破壊と殺戮の限りを尽くす。
侵略の影はグラディウス周辺の惑星を次々と飲み込み、今まさにグラディウス本星に魔の手をのばしつつあった。
グラディウス連邦政府は、この脅威に対処すべくグラディウス全軍を挙げての一大防衛網を敷き総攻撃に臨んだが、このかつてないほどの強大なダーク・フォースを前に必死の防衛も破られようとしている。
そしてふたたび超時空ファイター、ビックバイパーが発進。
全宇宙の命運を賭け、果てしない闇の彼方へと今、飛び立つ……。
「グラディウス ポータブル」説明書より
要素の多さが攻略の難易度を跳ね上げた最終決戦に相応しい理不尽さ
当時はシリーズ最終作と銘打ってだけあり、ストーリー上もバクテリアン最後の攻撃となっています。
後に4や5、外伝が発売されることになりますが、その内容はその記事で紹介します。
とにかく当時は最終作品で海外映画のように3で完結させる流れと同じ(その後新シリーズが始まるのも外国に似た流れ)ように本作は発売されました。
本作は前作にあったパワーゲージ「タイプセレクト」に加えゲージ事に個別に選択できる「エディットモード」が追加されました。
それぞれにしか使用できない武装もあり、モードごとに違った攻略が楽しめます。
本作では画面上の敵を殲滅させる青カプセルは廃止されましたが、その代わりパワーアップゲージが1つ増えてメガクラッシュが青カプセルの役割を担っています。
・スピードアップ(SPEED UP):タイプA,B,C,D共通
機体の速度が5段階に変化する。
・ミサイル(MISSILE):タイプA「ノーマルミサイル」、タイプB「スプレッドボム」、タイプC「2ウェイミサイル」、タイプD「フォトントーピドゥ」
ノーマルミサイル:前方斜め下にミサイルを発射する。前作までは平行な地面のみ滑走可能でしたが、本作は斜面も滑走することができる。
スプレッドボム(タイプセレクトのみ):前方斜め下に着弾すると高威力の爆風が起こる爆弾。
2ウェイミサイル(タイプセレクトのみ):前方上下にミサイルを発射する。
フォトントーピドゥ(タイプセレクトのみ):前方にミサイルを発射する。
・ダブル(DOUBLE):タイプA「ダブル」、タイプB「テイルガン」、タイプC「ヴァーティカル」、タイプD「フリーウェイ」
ダブル(タイプセレクトのみ):自機の前方と前方斜め上にショットを放つ。
テイルガン:前方と後方にショットを放つ。
ヴァーティカル:前方と真上にショットを放つ。
フリーウェイ:前方と方向キーの入力方向にショットを放つ。
・レーザー(LASER):タイプA「レーザー」、タイプB「リップルレーザー」、タイプC「サイクロンレーザー」、タイプD「ツインレーザー」
レーザー(タイプセレクトのみ):貫通力のあるレーザーを放つ。
リップルレーザー:前方に超音波のように広がるレーザーを放つ。
サイクロンレーザー:貫通力のある螺旋状のレーザーを放つ。
ツインレーザー:前方に2本のレーザーを放つ。
・オプション(OPTION):タイプA,B,C,D共通
オプション:自機と同じ武器を放つオプション。最大4つ装備可能。
・?:タイプA,B,C,D共通でシールド3タイプから選択する
フォースフィールド:耐久力は低いが自機の全方位を守ってくれるシールド。
シールド:耐久力は高いが前方のみに展開されるシールド。
フリーシールド:パワーアップのボタンの入力時に前方から流れてくるシールドを自機の任意の方向にぶつけることで好きな方向にシールドを1つ付与可能。
・!:タイプA,B,C,D共通
メガクラッシュ(タイプセレクトのみ):画面上の敵にダメージを与え、敵弾も消滅させることができる。前作では青いパワーアップカプセルがこの役割をしていた。
・ミサイル(MISSILE)
コントロールミサイル:前方に発射した後、方向キーの上下により方向を変えるミサイルを発射する。
アッパーミサイル:ノーマルミサイルの逆で前方斜め上に発射し上の壁をはうように進むミサイルを発射する。
スモールスプレッド:スプレッドボムの逆で後方斜め下に爆弾を投下する。
・ダブル(DOUBLE)
スプレッドガン:前方斜め上に2発、重ねることで前方1発ショットを放つ。
・レーザー(LASER)
エナジーレーザー:ボタンを押し続けることでチャージが可能で貫通力が高いレーザーを放つ。
・オプション(OPTION)
スネークオプション:自機の停止時にヘビのようにぬるっと止まるオプション。基本はノーマルオプションと同じ。
・?
リデュース:自機の当たり判定が小さくなる。
・!
ノーマルショット:ノーマルショットに戻す。
スピードダウン:スピードを1段階下げる。
リメインオプション:残機を消費してオプションを装備する。
上記多種多様な装備が存在するのにも理由がある。
それは本作がシリーズ屈指の高難易度、それは理不尽に似た何かでもある。
その筆頭が当たり判定にある。
それは敵や攻撃の当たり判定がプレイヤーが予想…いや予想どころか肉眼で確認できるであろう範囲を凌駕した当たり判定があるのだ。
通常見た目上当たらないであろう範囲にまで敵や攻撃の当たり判定あるためどうしようもないのだ。
そのためプレイヤーは敵弾を紙一重ではなく十分に余裕をもって避けるほかない。
それを見越してなのかどうなのか、本作には敵に対抗するためのシールドや全体攻撃がある。
しかし、本作それ以前に高難易度のため当たり判定の膨張を見越した作りではないように思う。
それでも多種多様な武装のおかげでかろうじて攻略できてしまうというところが本作の理不尽さ加減かろうじて高難易度という表現に置き換えて挑戦する猛者が多かったのかもしれません。
やはりグラフィックとBGMは素晴らしい。
この世界観を最後まで見てみたいプレイしたい。
多少の理不尽さでも得られる快感に心動いてしまうのは私達ユーザーがゲーマーだからでしょう。
これは中毒ではありません!
夢中になってだけです。
ステージは全10ステージで構成されています。
ステージ1:砂漠
ステージ2:泡
ステージ3:火山
ステージ4:高速ステージ
ステージ5:モアイ
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ステージ6:細胞
ステージ7:溶岩
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ステージ8:植物
ステージ9:クリスタル
ステージ10A:ボスオンパレード
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ステージ10B:最終ステージ
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シリーズお馴染みのボスラッシュをはじめ、1,2を最高の結末で完結させようという意欲。
グラフィックの進化、ステージの増加、オプションの充実度は過去最高の出来栄え。
特にバブルステージの泡が漂う表現やそれが分裂する表現が凄く、グラフィックでは水の表現は最も難しいところでもあるので作り込みが凄いと感じました。
ステージ4の高速ステージは急に3D仕様になるのが突拍子もない演出で驚かされたましたが…ちょっとそこだけ毛色が違う感があり無理矢理挑戦した感があります。
そして当たり判定の理不尽さが望まない過去最高難易度を実現しています。
当たり判定を小さくするパワーアップ装備はあるもののそれもあくまで当たり判定が視認できていたらの話し。
バクテリアンは密かにステルス兵器を作っていて弾の大きさは実際に見えている大きさよりも大きく目の錯覚を利用した兵器なんですとか言われたら納得の設定だったのに…
まとめ
本作理不尽さは多少あれど最終決戦、敵からの死ぬ気の特攻。
当たり判定の大きさはその敵からの気合いの大きさだと思えばなんてことない…
なんて難易度ではない。
ビックバイパーの進化しているとはいえ、私達プレイヤーのスキルが作品に追いつかない程の難易度。
シューティングゲームは本来このぐらい硬派なものだと再度教えてくれる作品になりました。
それでは次もね~