人間がロボットになる。
かのSFでは腕を手足をサイボーグにしたりしています。
現在は介護用、運搬用に補助ロボットなどが開発されていますが、あくまで人間に「装備」するもの。
人間事態をロボットしようとする動きは現在の倫理的にもアウトですね。
じゃあロボットを人間にするのは?
そもそも機械を人間にすることは可能なのか?
そもそも概念は?
脳が人間なら人間から機械になったと言える?
脳が機械なら機械から人間になったと言える?
今回紹介するレトロゲームはブラック企業から脱げだし人間になるために意志を持った爆弾製造機械のお話しです。
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・ボンバーマン
ジャンルアクションゲーム プレイ人数1人・ハドソン
・ハドソン
・1985年12月20日(FC版)
・1986年(MSX版:【ボンバーマンスペシャル】として発売)
・1990年4月24日(FCDS版)
・2001年12月14日(Palm版)
・2004年2月14日(GBA版)
・2005年12月22日(GBA版:【ハドソンベストコレクションVol.1 ボンバーマンコレクション】に収録)
・FamilyComputer(ファミリーコンピュータ)
・FamilyComputerDiskSystem(ファミリーコンピュータディスクシステム)
・MSX(エムエスエックス)
・GameboyAdvance(ゲームボーイアドバンス)
・Palm(パーム)
・無
・元祖ボンバーマンと元祖ロードランナーのルーツを辿る不可思議な設定の世界観。
・時間差、位置を考える新感覚戦略ゲーム。
・危険と隣り合わせのギリギリハラハラ脱出劇。
ストーリー
キミはあのロードランナーのランナーくんの過去を知っているかい?
じつはランナーくんも、むかしはロボットだったのだ。
まだロボットだったランナーくんは、ボンバーマンとよばれ、爆弾を作る仕事をしていた。
もちろんほかのロボットたちも同じように、悪の手先として地下迷宮のなかで働かされていたのだ。
そんな毎日がいやでいやでたまらなかったボンバーマンは、ある日こんなうわさを耳にした。
❝地下迷宮を抜け出して地上に出れば、人間になれるらしい。❞
ボンバーマンはすぐに決心した。
なんとか地上に出て、人間になろう。
でも、そう簡単に地上に出られるわけがないのだ。
裏切り者のボンバーマンをつかまえるために、たくさんの敵が追いかけてくる。
ボンバーマンの武器は、自分で作った爆弾だけ。
はたして地上に出ることができるのだろうか。
そして、本当に人間になることができるのだろうか・・・・。
「ボンバーマン」説明書より
地獄の地下労働施設から脱出せよ!その先にはキンキンに冷えた地上の解放感が!
知っていましたか?
「ロードランナー」は元ロボットだったボンバーマンだったのです!
ロードランナーは穴をあけたり、様々なギミックを使い敵を回避して目的地を目指すゲーム。
レトロゲームは後の有名キャラクターとして確立するまで副業を行っている下積み時代があるキャラクターもいます。
あのマリオですら配管工事や「ドンキーコング」でレディを助けたり下積みをしてやっと「スーパーマリオブラザーズ」というデビューできたわけです。
しかし、ボンバーマンの方がシリーズも出ていて有名となっておりハドソンの代表的なキャラクターとなりました。
ボンバーマンたちは人間になれなく爆弾製造のみ地下迷宮でやらされ続けた成れの果てだというのに…
しかし、地下迷宮から出たら人間になる?
地下迷宮から脱出したい気持ちは分かるが人間になれる?
しかし、地上を知らないボンバーマンにとっては一部の望み。
そんな可能性があってもいいじゃないか!
そんな動機で物語は始まります。
とにかく爆弾使いになるのが攻略ポイント!
ボンバーマンと言えば対戦型。
一つの四角形の中で繰り広げられるボンバーアクションというのが一般的。
しかし初期のボンバーマンは「ドルアーガの塔」のように迷宮を彷徨いながら地上を目指すダンジョン探索型のアクションゲームとなっています。
ダンジョンの中を時限式の爆弾を使いモンスターを倒していき全て倒すと次の階層への扉に入りステージクリアとなります。
爆弾は十字方向に爆発します。
爆発の有効はモンスターとレンガを破壊することができる。
更にこのゲームのキモは自分の武器、爆弾が自らにも有効であること。
つまり運用を間違えると自爆してしまいます。
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そのため爆弾の位置または爆弾の有効射程が上がる「ファイアーアップ」を取得した後はその射程に合わせて自分も回避する必要があります。
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また爆発までの間、一度に置ける爆弾の数を増やす「ボムアップ」。
移動速度を上昇させる「ブーツ」や任意で爆発を行える「リモコン」を取得することで壁やモンスターの破壊を効率化できます。
そして緊急回避用に追い詰められた時、壁を通過することで危機を脱出できる「壁通過」。
ギリギリまでモンスターを追い詰め爆弾を置いたり、間違って爆弾で自分の逃げ道を封じてしまった場合には「爆弾通過」を取得しておくと攻略の幅が広がります。
そして「ファイアーマン」を取得すると爆風に、「フェニックス」を取得するとモンスターも含め無敵状態となります。
モンスターを倒しつつ壁を破壊し、アイテムで特殊能力を取得していくこと、自分の爆弾の威力や置ける個数を把握して置くことが上位の階層も攻略するポイントとなります。
モンスターも様々な種類がありスピードの速いもの、正確にボンバーマンを追ってくるもの、ブロックをすり抜けてこちらに向かってくるもの。
ステージが進むごとに爆弾の配置、配置した後の導線の確保を瞬時に判断しなくてはいけません。
後のシリーズで登場する爆弾を蹴ったり投げたりできるアイテムはないので、一度設置したが最後覚悟を決めなくてはなりません。
本来であればこれだけ爆弾を爆発させたら迷宮の耐久すらあやうい部分を自爆の危険性を加えることで表現しています。
これが後の新作で対戦型ゲームに発達繋がります。
ボンバーマン対決はいつやってもがむしゃらに、自分の自爆を嘆き、敵への報復を喜ぶパーティーゲームとしても発展していきます。
まとめ
後に対戦型アクションゲームとして大会が頻繁に行われるほどの人気作に。
その原型を作った自爆という要素は常に自分も危険と隣り合わせなギリギリの戦い。
大変恐ろしいことですが、ゲーム性としてはこれ以上ない緊張感。
ロードランナーという道かシロボンさんとしてボンバーマンとして生きるか。
本作は人間(ロードランナー)になるために戦う純粋なロボットとして戦います。
グラフィックはシロボンさんですが、表紙はガチガチのロボット。
ボンバーマンとしてどうしたいかそんな一人のロボットの悩める脱出劇でした。
それでは次もね~