「あっここWifi飛んでる!」
「見えんのかよ!!」
それは例え見えないとしても現代では確実に人体を通り抜けているであろう電波。
インターネットなどに接続が必要なため至る所、人が住んでいるのであれば電波が飛んでいない場所なんてあるのだろうか?
地下鉄などの注意書きやアナウンスなど心臓ペースメーカー機器への携帯電波の影響などが呼びかけられています。
人体に悪影響はないとはいえ近い将来それの浴び過ぎで現代の人類と昔の人類に大きく違いが出てくるかもしれない。
今回紹介するレトロゲームはそんな電波への影響を示唆した電波に満ちた世界の「シューティングゲーム」です。
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・ラジルギ
ジャンルシューティングゲーム プレイ人数1人・マイルストーン(AC版、DC版、GC版)
・デジタル・ゲイン(PS2版)
・マイルストーン
・2005年10月(AC版)
・2006年2月16日(DC版)
・2006年5月25日(GC版:【ラジルギ・ジェネリック】として発売)
・2006年5月25日(PS2版:【ラジルギ・プレシャス】として発売)
・AC(アーケード)
・Dreamcast(ドリームキャスト)
・GAMECUBE(ゲームキューブ:【ラジルギ・ジェネリック】として発売)
・PlayStation2(プレイステーション2:【ラジルギ・プレシャス】として発売)
・無
・「電波系トゥーンでポップなシューティング」というキャッチコピー通りのギザギザでアニメ調の世界観。
・背景と敵、弾の色合いや構成が良く画面が見やすい。そのため初心者でも楽しみやすくなっている。
ストーリー
世界が電波と、携帯端末に満ちた時代。
守草シズル(かみぐさしずる)は、電波によるアレルギーでクシャミと目のカユさに苦しんでいた。
そんな中、とある企業が電波アレルギーの特効薬とも言えるプログラムを開発中、突如としてテロリスト集団にビルごと占拠された!
なんとそこにはシズルの父も仕事で偶然居合わせていた!
シズルは、相棒の相田タダヨ(あいたただよ)の助けを借りて、端末スーツ小次郎に乗り込み、特効薬と父の救出という目的のもとに、テロリストへ戦いを挑むのだった・・・・・・!
ラジルギ説明書より
意外と移植や派生が多い人気作
本作(DC版)はアーケードからの移植作品だが更に追加モードを搭載したGC版「ラジルギ ジェネリック」とPS2版「ラジルギ プレシャス」が発売されている。GC版とPS2版共通では任意のステージを選択して遊ぶことのできる「スコアアタックモード」が追加。
GC版要素は最大倍率が256倍となりBGMがリミックス仕様になった「まんぷくモード」を追加。
PS2版要素は高難易度モードの「おかわりモード」が追加されている。
また「カラスWii」や「マイルストーンシューティングコレクション2」にも収録されています。
続編としてWiiとXbox360で「ラジルギノア」も発売されています。
また2014年2月19日にはタダヨの口癖でお馴染みのごじゃるがタイトルに入った「ラジルギでごじゃる」が3DSで配信された。
現在は2017年8月21日で配信終了となっている。
こちらは迫り来る敵から敵や弾を画面下まで到達させないで体育倉庫を守る、防衛型シューティングゲームです。
だからダウンロード版のみの販売は嫌いだ!ダウンロード版を発売したのが悪いわけじゃなくていつか遊べなくなるのが日がダウンロード版には必ずくるのが嫌だ。わがままだけどアーカイブスの整備もされてきたが一向に私はパッケージ派から離れられないのはこれも理由の一つです。
トゥーンレンダリングが特徴の電波シューティング
偏見かもしれないがオタクキャラクターである「相田タダヨ」も登場することから電波でオタクな雰囲気を再現したかったのだろう。
オタク=アニメと考えた時に今では当たり前にアニメーションの手法として主流な「トゥーンレンダリング」を採用しています。
「トゥーンレンダリング」とは簡単に言うと3DCGをよりアニメやイラストのような平面に近い見栄えで再現することを言う。
現代のアニメーションなどは物凄くこの手法が使われており、特にスポーツアニメにおいては選手の細かい動きなどが3DCGとアニメーションを組み合わせることでスポーツ選手の動きを元にそのスポーツが未経験なアニメーターでも容易に再現が可能となりました。
このことにより近年のスポーツアニメーションの動きは格段に進化しました。
トゥーンレンダリングを使用することで電波系+アニメ調というこの作品のテーマに合った世界観を見事に表現しています。
見方によっては子供っぽく見えるかもしれないが
シューティングゲームと言えば「作り込まれたドット絵」や「リアルな3Dグラフィック」などが主流なだけにとても珍しいシューティングゲームです。
タダヨの兵器が攻略の頼れる相棒!いつの時代もオタクが世界を救う?
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本作の自機である「小次郎」はメカオタクでありなぜかシリーズを通して表紙を務めるなど主人公よりもキャラがたっている「相田タダヨ」が制作している。
主人公設定は濃いがキャラは弱いな…
相田タダヨは誰かに似ていませんか?そう「ペルソナ4」の「里中千枝」!
どこが?いやいやジャージとかもろそのまんまでしょ!
「相田タダヨ」何とも恐ろしい子…
オタクだからと言って闇の野望を抱える悪に立ち向かえるほどの「兵器」が作れてしまうなんて…
本作の自機である「小次郎」は遠距離、近接、ガードと非常にオールラウンダーで優れた機体です。
・ショット
自機前方でウェポン攻撃を行います。ショットの種類は道中での取得ではなくゲーム開始時に「ワイドショット」、「123レーザー」、「シャボン弾」の3種類から選択します。
・ソード
自機前方に近接攻撃を行います。ソードは近接で攻撃しなければならない分攻撃力が高く、相手にダメージを与えることでアブゾネットゲージが増加します。
・シールド
一定時間攻撃を行わなければ、自機前方にシールドが出現して攻撃を防いでくれます。
・アブゾネット
ソードの攻撃や敵を倒した際に出現するカプセルなどで増加する「アブゾネットゲージ」を消費して自機の周囲に電波を吸収するフィールドを展開します。
アブゾネットの使用中は自機が無敵となりフィールドの敵や弾から電波を吸収することができます。
この電波を吸収することで電波ゲージが上昇してアンテナの本数が増えます。
アンテナの本数が増えると得点倍率が増加し、最大で16倍となります。
高得点を狙うのであれば無敵などの用途以外にも敵の攻撃が集中するエリアなどで使用することが高得点のポイントです。
だいたい電波吸収って主人公電波吸収して目えカユイって言ってんのにこんなに電波吸収したら機体の中地獄だろ…
アブゾネットや電波を増やすアイテムも存在します。
三角のアイテムは2種類で得点が加算される「点」とアンテナの本数を増加させる「電」。
ひし形は1種類でアブゾネットゲージをフル状態にする「網」。
四角は2種類でウェポンが1段階パワーアップする「力」と一定時間シールドを張ることのできる「盾」があります。
ステージ1:学校 〜 駅前
ステージ2:公園
ステージ3:軌道エレベーター工区
ステージ4:ハイウェイ地帯
ステージ5:MPP本社ビル
ステージ3:SWS-T808宇川カスタム
ステージ4:SWS-T808嶋田カスタム
ステージ5:SWS-T808白川カスタム
本作は電波世界ということで電波世界らしく「メールの受信」という要素があります。
これは何かというとサポート役である「相田タダヨ」から攻略のヒントとなるメールが届くことがある。
上級者にとっては邪魔かもしれないが初心者にとっては嬉しい機能なので是非活用してみましょう。
メールの受信は任意で切り替えることができるのである程度ヒントを見て学んだらゲームに集中できるように受信をオフにして楽しむのがオススメです。
稀に迷惑メールが届くこともあり世界観を活かした遊び心のご愛嬌として楽しめる要素の一つです。
また要素として地上の敵を破壊すると様々な絵柄のアイテムが出現する。このアイテムを獲得することもランキングのアイテム回収率に影響するので是非探してみましょう。中には入手難易度が高いアイテムもあるのでクリア後にアイテム回収率100%を目指すと意外とやり込めます。
まとめ
本作のテーマである電波やネットワークが人間に与える影響をシューティングゲームという弾幕に隠してしれっと語っていますが、実はとても怖い、それこそ裏設定の意味で「電波的」なちょっとバグった内容にも受け取れます。
キャラクター紹介「守山シズル」が目がカユイから良いパッチがない?と聞いていますがパッチって?まるで自分たちが電波、それこそネットワークの世界の住人かのような用語が次々と飛び出てくる。未来で進化した人類が何かしらの処方箋のことをパッチと呼んでいるのであれば時代の言葉なのかもしれませんがそうでないのなら一気に世界観がおかしいという意味での「電波」に変わってきます。
そんな怖い一面も想像するとキリがないが、単純に考えるとテクノ世界観を今どき系にポップにアレンジしたシューティングゲームと思うと単純にオシャレなゲームです。
音楽も電波というより小気味いいクラブサウンドでポップな印象も相まって音ゲーのPVを見ているようなノリの世界観であることが想像できます。
サウンドトラックも発売されているほどで2018年7月29日にはサントラの復刻版も発売されるので要チェックです!
凝った作りですが見た目的には簡略された非常に見やすいグラフィックなので「シューティングゲームの弾幕に覆われたグジャグジャしたの苦手だ!」とか「シューティングゲームやりたいけど、どれも目がチカチカする」などでシューティングゲームに手を出しにくい人には本作をおすすめします。
シューティングゲームとして縦スクロールは少し初心者の方には目に厳しいと思いますのでこのゲームで慣れたら割と目で追いやすい横スクロールなんかをプレイしてみてもいいかもしれません。
それでは次もね~