謎という分野では過去に戻れば戻るほどその謎は深まる。
それは科学や理論で証明できないことが多くあるからだ。
そんな時代だからこそ、今でいうマジックのように火を出したり、相手の死角から攻撃しあたかも消える攻撃のように見せたりと謎を作ることで勝機をつかんできた。
豊臣秀吉の一夜城は正に大掛かりな謎を呼ぶ大奇術。
今でこそ解明されているものの当時は謎でしかなかっただろう。
そんな謎を視覚的にではなく本物の謎を創造し変換できるのが物語やテレビゲームである。
今回紹介するレトロゲームはそんな謎に包まれた城を攻略していくアクションゲームです。
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・謎の村雨城
ジャンルアクションゲーム プレイ人数1人・任天堂
・任天堂
・ヒューマン
・1986年4月14日(FCDS版)
・2004年8月10日(GBA版)
・2008年8月19日(Wii版:バーチャルコンソールで配信)
・2013年7月3日(N3DS版:バーチャルコンソールで配信)
・2014年7月30日(Wii U版:バーチャルコンソールで配信)
・FamilyComputerDiskSystem(ファミリーコンピュータディスクシステム)
・GameboyAdvance(ゲームボーイアドバンス)
・Wii(ウィー)
・Nintendo3DS(ニンテンドー3DS)
・Wii U(ウィーユー)
・有
・Wii、N3DS、Wii U:バーチャルコンソール
・道中では怒涛の飛び道具ラッシュ。
・城内では間合いを見切る達人戦。
・任天堂にしては異色のマイナーアクションゲーム。
ストーリー
時は江戸時代。
これは四代将軍徳川家綱が天下を治めていたころの、ある地方の城下町の物語である。
多くの謎につつまれた城❝村雨城❞の中には、巨大な石像❝ムラサメ❞が祭られていたーー。
ある嵐の夜、天上を引き裂くような雷鳴とともに、金色に輝く流れ星のような物体が村雨城に落ちた。
それからである、城内から異様な叫び声聞こえてきたのは。
正体不明の生命体が❝ムラサメ❞にすみついたのだ。
❝ムラサメ❞が鳴く。
その噂はまたたく間に広がった。
一方、ナゾの生命体は村雨城以外の4つの城の城主達をも謎の力で支配し、4色の❝謎の玉❞手渡した。
その玉を手にした城主達は、玉の力で忍軍を操って暴れ始めるのだった。
城主反乱と❝ムラサメ❞の噂に事の重大さを感じた幕府は、その城下を元どおりに治めることと噂の真偽を確かめるために、剣法指南役の青年剣士❝鷹丸(たかまる)❞を密かにその城下に送り込んだのだった。
しかし、その密命もすぐに❝ムラサメ❞の知るところとなり、鷹丸が江戸を出たときからすぐに、魔の手が忍びよってきた。
城主の放つ忍軍・妖術使いが攻撃してくるのであった。
村雨城までの道のりは、青雨城、赤雨城、緑雨城、桃雨城の4つの城と、それらの城と城とをつなぐ街道の道中だ。
4人の城主を倒し、4つの謎の玉を手に入れれば、いよいよ❝ムラサメ❞が待ちうける村雨城だ。
それまでの城とはちがう不気味な城内を、敵を倒しながら進まねばならない。
❝ムラサメ❞との死闘に勝った鷹丸がそこで見たものは?
ナゾの生命体の正体とは・・・・・・!?
「謎の村雨城」説明書より
謎に集中できない怒涛のラッシュ
本作は「ゼルダの伝説」のように真上から見たローグライク仕様のアクションゲームです。
ゼルダの伝説は謎解きとアクションでしたが本作は非常にアクションに特化したゲームです。
主人公の剣士「鷹丸」は剣士であり、剣を用いて戦います。
盾などガードアイテムはないため敵の間合いを計ったりして回避したり、飛び道具であれば剣で弾くこともできます。
飛び道具として小柄も使用可能ですが、鷹丸は剣士でありながら巻物を取得することで忍術の飛び道具が使用可能となります。
また忍術の中には武器だけではなく様々なパワーアップや効果を付与してくれるアイテムが存在します。
・忍法火炎の術:火炎を放つ。
・忍法風車剣の術:手裏剣を放つ。
・忍法イナズマの術:画面の全体をイナズマで攻撃することができる。
・忍法透明の術:一定時間姿を消して無敵状態となる。
・忍法速足の術:移動のスピードアップをする。
・忍法水ぐもの術:水の上でも地上と同じスピードで移動できるようになる。
・忍法羽矢の術:飛び道具のスピードアップをする。
・忍法復活の術:体力が全快する。
・忍法分身の術:残機が1UPする。
・忍法無敵の術:透明の術より長い時間無敵状態となる。
・忍法飛車筋連射の術:飛び道具を十字方向に放つことができるようになる。
・忍法3連の術:飛び道具が一回で3発同時に発射できる。
・忍法4連の術:飛び道具を4連射できる。
これら忍術は狸の置物や玉手箱から取得できます。
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任天堂お馴染みの姫を助けるボーナスもあり助けると分身の術同様に1UPするのですが、時折般若に化けていることもあり罠である可能性もあります。
狸、玉手箱、般若に化けている。
どれも化かす気満々の見栄えで謎感を出しているのかプレイヤーにアイテムを与えないように牽制しているのか。
とても多くの忍法が使えますが、特段主人公が強くなりすぎるという事はありません。
それは敵の数がとても多いからです。
本作のステージ構成としては道中から城の内部に潜入し城のボスを倒す。
以上の流れを4ステージ+村雨城行います。
道中は城下町から城下町へマップを遷移して進みます。
道中は忍者や天狗など影に潜む敵が現れます。
森の中からどしどし現れ主人公の鷹丸を襲います。
待ち構えているというよりかは湧いてくるといった多さ。
どこからか敵の基地のゲートでもあるんじゃないかと疑うレベル。
お城に入ると忍者に加え侍衆が襲いかかり、飛び道具は少なくなりますが今度は間合いが重要となり、刀を振り下ろしたり、矛の攻撃範囲などを見極める必要があります。
怒涛の攻撃、高難易度で骨太アクション、時代には合っているように見えるのですが、任天堂らしからぬだったのか。
とにかく任天堂が開拓できなかった世界観を垣間見えるような作品です。
まとめ
任天堂のソフトらしからぬゆえにゼルダの伝説人気もあいまってか中々マイナーな作品。
移植数も少ないが近年ではアーカイブス化も進み遊べる機会が多くなりました。
任天堂の作品だけあって任天堂作品のスマブラなどネタとして要素で度々登場する場面もありますが、マイナーなため元ネタは何なのか、もしかして他ゲーム会社のコラボだと思う方も多いでしょう。
マイナーですが実写化もされている不思議な作品。
逆に任天堂作品で実写化はキャラクターものならいざ知らず、人間で実写化は珍しいというか珍作ですね。
任天堂はファンタジーよりなイメージがありますが、初期はこういった歴史ものも挑戦してたんですね。
まあ元々花札の会社ですし、本来そっちよりだったはずなんですがね。
それでは次もね~