志や心が同じ方向に向いていれば。
これは正でもあり誤でもある気がします。
これは究極の協調性といったところでしょうか。
会社単位だろうと国だろうと世界だろうと進む方向によっては良くも悪くもなります。
そして身近なものだと反抗期でしょうか。
思春期の自制が芽生える危うい年頃をどう戦うか。
自分で切り開くか、誰かに導かれるか。
今回紹介するレトロゲームは大人も子供も心動かされるキャラクターたちと思春期の少年少女の物語です。
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・キングダムハーツ(KINGDOM HEARTS)
ジャンルアクションRPG プレイ人数1人・ウォルト・ディズニー(PS2版)
・スクウェア(PS2版)
・スクウェア・エニックス(PS3版、PS4版)
・スクウェア(PS2版)
・スクウェア・エニックス(PS3版、PS4版)
・2002年3月28日(PS2版)
・2002年12月26日(PS2版:【キングダムハーツファイナルミックス】として発売)
・2013年3月14日(PS3版【キングダム ハーツ -HD 1.5 リミックス-】として発売)
・2017年3月9日(PS4版:【キングダム ハーツ HD 1.5+2.5 リミックス】として発売)
・PlayStation2
・PlayStation3
・PlayStation4
・無
・ファイナルファンタジーのキャラクターとディズニーキャラクター世界観のコラボレーション。
・心の光と闇を描くストーリー。
・ディズニーのキャラクターたちの特徴をよくとらえて演出されている。
ストーリー
子供達の笑い声が響く美しい楽園の諸島、ディスティニーアイランド。
ソラ、リク、カイリーー。
少年達は日々語らい、この島じゃないどこかを夢見ていた。
たた漠然とした想い。
「外の世界」への憧れ。
そんな彼等に突如降り注ぐ運命・・・。
旅立ちはある日突然訪れた。
小さなその世界「ディスティニーアイランド」は闇に飲まれ、全てが消えてしまったのだ。
ーーソラは別の世界「トラヴァースタウン」にいた。
自分が望んだ外の世界。
しかし、そこにはいつも一緒にいたリクとカイリの姿はなかった。
さらに別の世界「ディズニーキャッスル」から来たドナルドとグーフィーは、姿を消した王様の任を受け、「鍵」と鍵の主を探していた。
❝この事件の「鍵」を握っている人間がどこかにいる。我々には「鍵」が必要なんだ❞
王様が残したメッセージ。
この世界に一体何が起きたというのか・・・。
そして、キーブレードを手にしたソラは彼等と出会い、リクとカイリを探す為、旅立ちを決意するーー。
「キングダムハーツ」説明書より
ディズニーとスクウェアが提携した夢のコラボ
ディズニーと言えば数々の世界的アニメーションとキャラクターを生み出し、ディズニーランドなど夢を提供してきた。
スクウェアは世界的にも評価の高いその美麗なグラフィックとオシャレな世界観とキャラクター、ファイナルファンタジーシリーズを初めとするRPGの一大メーカー。
そんな2社がタッグを組んで生まれ高い評価を受けた作品が本作「キングダムハーツ」です。
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本作はFF7、8、10のキャラクターデザインを手がけた「野村哲也」がディレクター、デザインを担当。
オリジナルキャラクターによる今のRPGでは主流ですが全く新しい3DアクションRPGを作りあげました。
さらに「宇多田ヒカル」の楽曲で主題歌「光」の歌詞がとても頭に残り説明書に記載されるほど、キングダムハーツ=宇多田ヒカルの楽曲というのがシリーズ通して定着する音楽になります。
そして思春期の彼らの心を豪華声優陣が熱演!
豪華すぎていやらしい話しどれだけ大きなプロジェクトでお金がかかってるのか考えてしまいました。
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ゲームシステムにおいてのキャラクターの関係性は主人公である「ソラ」と王様のお付きである「ドナルドダック」、「グーフィー」がNPCとして仲間になります。
この3人で冒険、戦闘を行い物語を進めていくことになります。
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主人公である「ソラ」と暮らす「リク」と「カイリ」。
ネーミングがシンプルで分かりやすい「陸海空」を「陸(リク)」、「空(ソラ)」、「海(カイリ)」と世界を表しています。
3人は島で非常に青春していました。
でも私、この男の子2人、女の子1人は凄く不安定な組み合わせ。
最初はみんな親友でいけますけど思春期になるとお互いを意識し出して男女関係のもつれが。
ソラたちを襲いかかる存在も思春期の少年たちの物語ということで心の描写が多い本作の敵ということで「ハートレス(心無し)」ディズニーが意識しているキャラクター作りを心掛けて制作されているのが伺えます。
あらすじでもある通りソラはディスティニーアイランドで3人で暮らしていましたが、ある日闇に飲み込まれてしまいます。
そこから3人は散り散りになり、それぞれの光と闇に導かれていきます。
ソラはキーブレードの持ち主ということでドラルドダックとグーフィーと冒険へ。
リクは責任感と2人の兄貴分ということで行方不明のカイリの救出に焦り、怪しい何かに溺れ始めている。
リクは15歳、ソラとカイリは14歳とリクの方が先に思春期の不安定な時期に入ったような絶妙な年齢設定ですね。
でもこの展開私は好きです。
知り合いが闇落ちして対峙する、間に入る女の子は私の為に争わないで状態。
現実では嫌だけど…
そして2人はカイリを探す目的は同じなのにすれ違っていくことになります。
本作バトルはエンカウントのように画面遷移は起こらずマップに移動マップにそのままモンスターが出現しバトルに移行します。
バトルコマンドは「たたかう」、「まほう」、「アイテム」、「?」の4種類。
それぞれ選択し決定ボタンを押したものをリアルタイムで発動する仕様になっています。
「たたかう」を選択するとブレードを振りまわし攻撃を行います。
連続3回攻撃ができ、さらにタイミングよくコンボを決めるとさらに連続して攻撃を行うことができます。
しっかりと敵にロックオンし敵から目を離さずに立ち回ることが攻撃面でも回避面でも有効な攻略手段となります。
「まほう」は魔法と召喚魔法に分かれています。
魔法はファイナルファンタジーをベースにした技を召喚魔法はファイナルファンタジーでもあった召喚石システムとディズニーのキャラクターたちを召喚してサポートをしてもらうことができます。
イベントを進んでいくと消費MPはそのままでより強力な魔法に変化して成長システムです。
ディズニーのキャラクターと一緒に冒険している感がストーリーでもバトル内でも両方展開され上手くミックスされています。
「アイテム」は主に回復アイテムを使い戦闘時に消費したエネルギーを補充します。
「?」はなんだこのコマンドと思うかもしれません。
これはソラがある特殊なオブジェクトに接触するとその都度何かしらのアクションを起こすコマンドです。
戦闘はまるでディズニーランドのアトラクションで遊んでいるようなカラフルかつ軽快な気持ちの良いアクション。
本作ではRPGのステータス要素に加え、「アビリティ」によるアクション面の強化を行うことができます。
「アビリティ」はアクションを行う際のジャンプの高さや移動速度、コンボ増加など様々な種類があります。
アビリティはAP(アクション)ポイントの分だけ装備を行えるので自分に合った、自分だけの戦闘スタイルで戦えるのも魅力の一つです。
これらを戦闘で多く使用可能になるにはRPG要素の経験値によるレベルアップも必要です。
アクション要素を活かして戦い経験値でRPG要素を強化することでさらにアクションを強化。
この繰り返しがソラを強化する主な流れとなります。
そしてRPGと言えば装備アイテムですよね。
本作は唯一無二のデザインである世界的にも大変有名な武器「キーブレード」を扱い戦います。
キーブレードもシンプルでわかりやすく、武器としても心の鍵としても両立で存在する不思議な武器です。
そしてアビリティとは別にステータス面での強化を行える「アクセサリ」。
武器、アクセサリはソラ以外にドナルドやグーフィーも付け替え可能なのでサポーターである2人の強化も行えます。
このようにアクションを屈指しつつレベル上げでステータスを整えつつ自分のアクションとしての実力補填ができます。
そしてソラたちはそれぞれのワールドに「グミシップ」を使って冒険出かけます。
グミシップはワールドを移動するだけではなくワールド間で邪魔してくるハートレスの戦闘にも使われます。
グミシップはカスタマイズもできワールド間のイベントで欠かせないものなのでしっかり組み立てを行うことが攻略のポイントとなります。
各世界に散らばるディズニーキャラクターたちを救え!
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各ワールドはディズニーキャラクターが登場した世界とシナリオをベースに進行します。
ディズニー好きならシナリオを見ていればピンとくるはず。
このピンとくるが大事でディズニー好きの女性の方を虜にしたのはこのディズニーランドを楽しむ感覚でゲームができること。
そしてソラというオリジナルキャラクターも入れつつ上手くオリジナルのシナリオを作り上げているところにあります。
原作にはない、だけど原作ファンにも楽しめる世界観になっています。
ちょっと原作にはない展開を原作と照らし合わせて考察するのも面白いです。
イベントはバトルとミニゲーム方式で展開、ミッションごとにパズル要素や手がかりを集めるなど色々と用意されています。
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ワールド間ではディズニーのキャラクターたちがそれぞれ問題を抱えており、ハートレスや物語でお馴染みの天敵が邪魔をしてきます。
それらをディズニーのキャラクターたちのサポートのもと一緒に戦ったり冒険したりするのも本作の魅力の一つです。
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物語ごとにソラたちが衣装を変えて活躍する演出もディズニーランドでお客さんが体験するようなコスプレ感覚、さらには操作性まで変わってくるのが面白いです。
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フィールドも魅力的でディズニーの世界観やお家に入りながら冒険できるのはディズニーファンにはたまらないでしょう。
ファイナルミックス版との違い
無印の発売からその後2002年12月26日ファイナルミックスとして様々な要素を追加した完全版として発売された作品です。
北米版をベースに英語音声のインターナショナル版のような位置づけです。
・音声が全て英語に。
・主題歌の「光」を英語歌詞にアレンジした「Simple And Clean」変更。
・難易度の選択が可能に。
・敵、ボスの追加。
・オリンポスコロシアムにゴールドマッチ(アイスタイタン戦)、プラチナマッチ(セフィロス戦)の追加
・バトル、カメラワークのバランス調整。
・楽曲の追加。
・イベントの追加。
・無印のバグを修正。
・隠しエンディング(シークレットムービー)の追加。
などなど細かい調整を加えつつ新要素も追加した完全版。
特にコロシアム関係やイベント関連が追加され、ボリュームアップ。
PS2版ということでネットでアップデートが不可だった時代にとってバグ修正は嬉しい改修ですね。
まとめ
そのキャラクター性から服、腕時計、バッグ、ネックレス、指輪、ピアス、財布、スマホケース、ぬいぐるみなどプレイしていない人やお子さんにもグッズとしても好評です。
ディズニーのキャラクターというだけでなくオリジナルキャラクターのデザインも非常にオシャレでコスプレ衣装などにも用いられるほど。
コスプレはしなくてもキーブレードのレプリカを持っているというファンも多い。
結構ファイナルファンタジーとディズニーは共通して女性にも人気が高いので男女問わず楽しめる作品となっています。
両方好きな人にとってはこれ以上ない作品です。
本作はその人気で映像が強化されたHDリマスターのファイナルミックス版がベースとなった「キングダム ハーツ HD 1.5 リミックス」も発売されているのでPS3、PS4をお持ちの方はそちらがオススメです。
それでは次もね~