【カオスフィールド】ボスラッシュの嵐!弾幕をかきわけ異空間移動し状況を打破するSTG

「ボスラッシュ」。

それはゲームでは本来やり込み要素としておまけモード扱いで本編クリア後に追加実装される要素の1つであることが多い。

ゲームの悪は非常に優しい。最初の村から主人公が成長する度合いに合わせてちょっとずつ経験値の多い敵を配置してくれるしボスもいきなり四天王やラスボスをぶつけてはこない。

悪は意外と主人公の成長を待ってくれるんです。そして主人公が成長し全てのボスを倒せるようになってから一気にボスだけをぶつけてくるボスラッシュに移行する。

そうじゃないとゲームになりませんもの。

今回紹介するレトロゲームはそんなおまけモード「ボスラッシュ」を本編として主人公たちにガンガンボスを送り付けてくる容赦ない敵に立ち向かうシューティングゲームです。

タイトル販売元開発元発売日フォーマットアーカイブス

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・カオスフィールド(Chaosfield)

ジャンルシューティングゲーム

プレイ人数1人

・エイブルコーポレーション(AC版)

・マイルストーン(DC版、GC版)

・デジタル・ゲイン(PS2版)

・マイルストーン

・2004年6月(AC版)

・2004年12月16日(DC版)

・2005年2月24日(GC版)

・2005年12月15日(PS2版)

・アーケード(AC)

・Dreamcast(ドリームキャスト)

・GAMECUBE(ゲームキューブ)

・PlayStation2(プレイステーション2)

・無

本作のセールスポイント

・「オーダーフィールド」と「カオスフィールド」の2つの空間転移を使い分け戦略的な攻略が楽しめる。

・ボスラッシュ構成の異色のシューティングゲーム。

ストーリー

混沌とゆがみの時空「カオスフィールド」。

そこでは人類は謎の存在「アボ」の侵略による壊滅の脅威にさらされていた。

人類はこれに抵抗し、十数年もの長きに渡る戦いを繰り広げていた。

やがて戦いはその舞台をカオスフィールドだけではなく、それと対を成すもう一つの時空「オーダーフィールド」をも巻き込もうとしていた。

二つの時空をまたに掛けたこの戦いに終止符を打つべく、選ばれし3人のパイロットが、いま出撃する。

「カオスフィールド」説明書より

敵弾をかき消し、破壊し、異空間を飛び越えて巨大ボスを撃破せよ!

マイルストーンのシューティングゲーム作品と言えば「ラジルギ」や「カラス」のように3Dをアニメ調の表現する「トゥーンレンダリング」のグラフィックが有名ですが本作はマイルストーンの1作目にしてまだ「トゥーンレンダリング」を採用していない純粋な3Dシューティングゲーム。

しかし、1作目からシューティングゲームの常識を逸脱した道中なしのボスラッシュ形式を採用してくるところが後の挑戦的なシューティング作品につながっているのだと思います。

それに後のあの陰湿な雰囲気の世界観も既に出ています。

本作は非常にスタイリッシュで通常のシューティングゲームよりボスとの戦闘時間が長いのもあり、ボス戦に特化した戦闘が楽しめます。

本作ステージという概念はなく「フェイズ」という段階で構成されています。

これはボス戦の数を表しており、合計5フェイズのボス戦で構成されています。

いわゆる「ボスラッシュ」構成が大きな特徴となります。

各フェイズ3つの場面に分かれていてそれぞれの場面で登場する敵機と戦います。

敵耐久力を0にするか残りタイムが0になれば次のフェイズに移行します。

つまり倒さなくてもクリアできる耐久型攻略も可能となっています。

ボスラッシュのみと聞いて道中がないだけにゲームとして物足りないのではないと感じるかもしれません。

ですがボス戦のみだからこそボス戦しか考えない戦略を使い分けての攻略が本作の醍醐味となります。

 

弾幕を搔き分けチャンスで全弾叩きこめ!

本作はボス戦オンリーということでボス戦闘に合わせた自機の能力となっています。

もはやマイルストーンお馴染みの「ソード」。後の作品は主力攻撃として使用しますが、本作は攻撃用より敵弾をかき消す防御用として使用することがほとんどです。

また本作の特殊技を使用する際に使用する「METAストック」を消費し「ウイングレイヤー」、「ロックオンショット」を使用することができます。

ウイングレイヤー」は自機の分身を作り出し一定時間敵弾を防ぎウイングレイヤーと接触した部分は攻撃判定となり敵にダメージを与えることができます。

ロックオンショット」は自機レーダーの範囲内の敵及び敵弾をロックし攻撃します。

これら攻撃手段として使用することはむしろ少なく敵弾を打ち消しながらひたすらショットをぶつける。

「ロックオンショット」は部位破壊などが複数ある敵の砲弾などを破壊し攻撃の手を緩める手段として有効です。

ラジルギ以降は近接戦が主力ですが本作ではある意味シューティングゲームらしく遠距離攻撃が主力となります。

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また本作主人公機となる3人のパイロット「HAL(ハル)」の「Mixed Blue(ミクスドブルー)」、「IFUMI(イフミ)」の「Flawed Red(フロードレッド)」、「JINN(ジン)」の「Fake Yellow(フェイクイエロー)」から選択することで「ウイングレイヤー」、「ロックオンショット」の性能も変わってくるのでこれら選択でも全く違う戦略で攻略を楽しむことができます。

 

2つの次元を行き来する異空間シューティング

本作上記でも記述した通り道中はありませんが別空間があります。

それは「フィールドチェンジ」と呼ばれる異空間転移の特殊技があります。

この「フィールドチェンジ」を使用することでプレイヤーは「オーダーフィールド」と「カオスフィールド」というフィールドを自由に行き来することができます。

ではこの2つのフィールドどのような違いがあるのか。

オーダーフィールド」では敵の攻撃緩やかになりアイテムが出やすくなるフィールドです。

カオスフィールド」はオーダーフィールドにいる時に比べ自機の攻撃力がアップします。しかし、敵の攻撃が激しくなります。

一見ずっとオーダーフィールドにいればよさそうですがオーダーフィールドとカオスフィールドでの自機の攻撃力は段違いに違います。

そのため特殊技など一気に決めにかかる時にカオスフィールドに切り替え敵弾が襲ってくる前に叩くのも1つの手です。

またフィールドチェンジを使用すると敵弾が消えるので緊急回避としても使用できます。

しかし、注意が必要なのがフィールドチェンジを使用するとある程度時間経過しないとフィールドチェンジが使用できません。

そのためボスを撃破してもそのまま次のフェイズに移行して体力ゲージが満タンな次のフェイズのボスを相手にしなければなりません。

 

フェイズ1

ボス

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フェイズ2

ボス

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フェイズ3

ボス

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フェイズ4

ボス

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フェイズ5

ボス

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ボス戦だけのため楽勝なんてとんでもない!

道中ずっとボスにまとわりつかれているようなものですから。

オーダーフィールドも弾が緩いというだけで弾幕の勢いはそれほど変わらないため少しの時間しか稼げません。

しかし、このゲームをプレイしているとそのコンマ何秒の違いも難易度に大きく関わってくるという奥深さも感じることができます。

ボスラッシュオンリーゲームにザコ敵登場!?アーケード版から移植の追加要素版

カオスフィールドDC版以外にもGC版の「カオスフィールド エクスパンデッド」とPS2版の「カオスフィールド ニューオーダー」と別機種にも移植されておりそれぞれに追加要素があります。

GC版とPS2版の追加要素

「エクスパンデッド」版

・ザコ敵の追加

・ボスの攻撃パターンの変化

 

「ニューオーダー」版

・任意のステージを遊べる「チャレンジモード」の追加

ボスラッシュが売りの本作にザコ敵を追加など少しコンセプトから外れてしまいますがもしカオスフィールドにザコ敵がいたらというオーダーフィールド、カオスフィールドに続く第三のフィールドのパラレルワールド敵世界観を楽しむことができます。

まとめ

マイルストーンの代名詞「トゥーンレンダリング」を使用する前の作品とあって特色が少し違うところが目立ちますが、間違いなく後のマイルストーンシューティング作品の基礎となる作品です。

しかし、明らかに毛色も違います。

ラジルギ以降は平面のグラフィックが特色となる中本作は3D空間を存分に使った空間と奥行きを使用して浮遊感を演出しています。

そういう意味でも後の作品の基盤となりつつもそれ以降カオスフィールドのような作品もないため今や珍品のような作品となっています。

ステージではなく一つのフィールドとして幅、奥行き、別空間まで正に空間シューティングというジャンルに相応しい異色のシューティングゲームです。

マイルストーン 2004年12月16日

それでは次もね~

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