こんにちは、DAISUKEです。
「スターウォーズ 最後のジェダイ」遂に2017年12月15日公開!
「スターウォーズ フォースの覚醒」の続編に当たる今作。
衝撃のラスト(ファン的にも)を迎えた前作。
今回は初めて「4DX」という上映システムで観賞してきました。
4DXの体験記事は下記にまとめましたので興味ある方は是非!
関連記事 ⇒ 粗削りだが新時代の映画上映!4DXの魅力を体験してみた
スターウォーズファンとして複雑だった前作を振り返りながら本作について語ります。
本作をファンは見るべき?
ファンは見るべき・見届けるべき!!
というのが私の結論です。
どんな作品でも「公式で制作」されている以上作品の動向を追わざる負えない。
それがスターウォーズを好きになったものの弱みです。
前作のハリソン・フォード演じる「ハン・ソロ」の突然の死(死体は確認されていないが)が昔からのスターウォーズファンには衝撃だったでしょう。
何故なら続編を作らなければスターウォーズの世界でハン・ソロは生き続けることとなったのですから!
第一作「スターウォーズ 新たなる希望」公開から40年、シリーズ完結の「スターウォーズ ジェダイの復讐」もうすぐ35年。
35年ごしにまさか英雄的キャラクターの死を見せられるなんて!
スターウォーズの間では賛否両論が飛び交いました。
ですが、スターウォーズ作品のこだわりや遊び心を忘れているわけではありません。
あくまで新しいスターウォーズ時代、つまり昔の価値観から一歩踏み出た作品といってもよいでしょう。
新しい時代背景、新しい主人公、新しい悪と新しい世代にファースと共に受け継いだのだろう。
だから昔のファン向けには作られていないのかもしれません。
本作の見どころ
ファーストオーダーの逆襲となるのか
スターウォーズシリーズはジェダイとダークサイドの優勢劣勢が交互で描かれるシリーズ構成となっているが、前作は「スターキラー(旧三部作のデススターのようなもの)」内部コアを破壊してレジスタンスの優勢として幕を下ろした。シリーズの法則でいくとファーストオーダーの逆襲、追い込まれるレジスタンス。悲しい結末となるのか?
スノークって何者?
新シリーズで暗黒面の長として突如登場して帝国軍に変わりファーストオーダーとしてダークサイドにカイロ・レンを引き入れた張本人。
顔はシスやダースベイダーの火傷状態のように皮膚が滅茶苦茶になっている。
暗黒面は顔を傷つけなきゃあかんのか。
カイロ・レンも前作でレイにライトセーバーで傷つけられるし…
スノークの詳細については誰も語らず、只々カイ・ロレンを引き入れたファーストオーダーの長という情報のみです。
本作でスノークがどこからきて何者なのかが明かされるのか?
レイが暗黒面へ?
新三部作主人公であり、前作でサブタイトルの通りフォースが覚醒した「レイ」。
初めてミレニアムファルコンを操縦したのにも関わらずその操縦技術はかつてのアナキンやルークを彷彿とさせます。
また初の女性主人公ということで非常に注目を集めました。
そんなレイはルークの家族の絆とは別に母性を持って暗黒面に寄り添おうとしている。
本作ではフォースに目覚めた例はカイロ・レンとフォースで対話するシーンが多くあります。
カイロ・レンはルーク、レイは親に見放されたと感じている者同士惹かれあうものがあったのか。
ルークすら感じられなかったカイロ・レンの心の傷・闇をレイは温かく包み込むように問いかける。
そしてその心から逃げているルークに対して苛立ちも表し始めている。
このルークとの心の確執が暗黒面への入り口となるのか。
はたまた生みの親もわからない、そのぶつけようのない寂しさが暗黒面への入り口となるのか。
落ちこぼれルーク?
ルークは伝説のジェダイとし全宇宙にその名を知らないものがいない程の人物。
しかし、ルーク自身、幼少期からのジェダイとしての訓練を受けていないため、ジェダイとしての功績はそれほどでもない。
どちらかというとその乗り物の操縦技術でデス・スターを破壊した功績のほうが大きい。
ジェダイとしての活躍はあるものの、ハンソロやチューバッカなど周りの活躍が大きい。
みんなで宇宙を救う感が出ていてジェダイだけが主役じゃないぜ!な感じが旧三部作の良さでもありました。
結果ダースベイダーを致命的なダメージに追い込んだのはシスですし、予言通りシスを最終的に仕留めたのはダースベイダーである。
ルーク自身の功績はその心の優しさ・強さからダースベイダーを改心させたことである。
そのため前作の「カイ・ロレン」という暗黒面を自身の育成で生み出してしまい自信喪失してしまう。
ルークは過去作を振り返るとジェダイマスターが弟子を育てる姿目の当たりにしていません。
それはそのはず、自分が最後のジェダイ(希望)だったのだから。
マスターとして未熟なのは当たり前といえば当たり前です。
そんなルークが立ち直り前線に復帰することはあるのか。
スターウォーズの主人公といえばルークなので、その動向は全世界が注目するところでしょう。
レイアがフォースを使う?
今までレイアはルーク同様「アナキン・スカイウォーカー」の娘なだけあってフォースの才能を持ち合わせているが、今まで気配を感じ人の状態や感情を受信するのみだった。
しかし、本作は命の危険が生じた際にフォースを操っていると思わしきシーンが何度もあった。
フォースの修行をしていないレイアがファースを感じることができても操ることはできないはず。
何故レイアがそのような芸当ができるのか。
「スターウォーズ ジェダイの復讐」から30年後の話しなのでその間にもレジスタンスと戦う上で習得が必要と感じ修行したのか。
真相はわかりませんが何かがあったのかもしれません。
しかし、戦闘時の修行は受けていないのかライトセーバーを使用するシーンはありませんでした。
映像の演出なのか私の誤認識だったかもしれませんがフォースを使用しているような、そう思わせる神々しいシーンが本作にはありました。
本作はレイア役のキャリー・フィッシャーの遺作でもあります。
悲しいかな最終作の完成を待たずして亡くなられたのは非常に残念です。
しかし、スターウォーズ新シリーズでハン・ソロとの再会を果たすシーンはスターウォーズファンにとっても嬉しいものでした。
ご冥福をお祈りいたします。
意外なフォースの使用方法
スターウォーズシリーズでも「フォース」とは?
ファースは自然界のありとあらゆる場所に存在するエネルギーのことです。
そのエネルギーを感じ、対話し操ることができる才能を持ち修行を行ったものがジェダイとなる。
通常はドラゴンボールの気のようにフォースにより人の安否や感情を感じ取り対話。
物体を自由自在に操る。
協力なフォースの持ち主などは過去や未来を見通す力もあるとか。
そんなフォースですが今回は意外なフォースの使用のされ方がありました。
それはフォースにより3Dホログラム映像のように自分の分身を作り出す技。
この技を使いどんな戦いが繰り広げられるのでしょう。
やっぱりレジスタンスの活躍!
スターウォーズシリーズの見どころはジェダイと暗黒面の戦いと思われがちですが、その間様々な作戦を立て基地に潜入したり、潜入先でのひと悶着が見どころです。
新シリーズでは「ポー・ダメロン」のようなハンソロ的頼れるリーダーの存在とファーストオーダーに反発し自らレジスタンスに加わった元ストームトルーパーという異色の立場の「フィン」。
このコンビが大活躍するシーンは前作も展開を熱くさせる名二番手として輝きました。
本作もこの二人が未来の希望に向かって戦う姿に興奮間違いなしでしょう。
さらに今回新たにキーとなるレジスタンスが登場します。
続編三部作完結の最後の作品に向けて
続編のエピソード9はスターウォーズ本編三部作の完結の作品となります。
完結に向けてこのエピソード8は鑑賞者に向けて何を心に残してくれるのか。
更なる伏線があり、謎を残すのかが期待されます。
感想
前作で伝説のジェダイ「ルーク・スカイウォーカー」の居場所を突き止めたレジスタンス。
レジスタンスを抜け単身、ルークのもとへ向かうレイ。
そんなレイにジェダイの面影を嫌いひっそりと隠居生活をするルーク。
前作でルーク一人探し出すのにどれだけ犠牲者が出たか…
ちょっとお騒がせルークだなと思ったものです。
しかしそこはレジェンド、リアルジェダイレジェンドとしての風格がありました。
同じ役者マーク・ハミルなだけにやはり興奮しました。
前作は最後に振り返ってちらっ程度だったので、今現在のルークの人となりと心情が本作では見ることができます。
ルークは殺人未遂犯でしたね。
えっ?今まで様々な敵を倒してきたのに今更?と思われるかもしれません。
しかし、ルーク自身の大罪がルークを臆病者にしています。
映像美は流石現代のCG技術といったように素晴らしいです。
そのため特に目新しさを感じるものはなかったです。
最後のジェダイを見る前に旧三部作の再放送をみたのですが逆に新鮮でした。
あの張りぼて感!今あのクオリティで制作したら批判が殺到しそうです。
私は好きですね。
リアルで表現できないものをどのように表現するかの工夫が随所にされています。
懐古厨ですね私も。
本作は目新しいCGの凄さというものは今や当たり前になってしまいましたので当たり前のようにみてしまいました。
ですが「見えないものへの表現」、「画面のカットがない流れるようなアクション」の2つは圧倒的に進化しています。
見えないものは「フォースの表現」。フォースの表現は「浮遊させる」、「押す」、「引く」、「感じる」です。
今回レイとカイロ・レンは別々の場所にいつつも対話はまるでお互いの触れいているようなお互いの心に潜り込むような表現がより雰囲気で感じることができました。
マスターが弟子に対して怯えているなと心を見透かしたような会話ではなく、強力なフォースを持つ者同士の生々しいまでの心の光と闇の探り合い。
人間に秘められたフォースの感情がむき出しになるシーンが本作は多かったです。
画面のカットがない流れるようなアクションは目まぐるしく行われる戦闘や感情がカットや画面のアップなどで違和感を感じさせず、一つの画面に調和したような深み。
それぞれの表現を分けないことで一つの画面にありとあらゆる表現を行うことができる。
時間以上に見ごたえのある映像に仕上がっていました。
レジスタンスの長としての決断が迫られる中、レイアの代理として将軍を務めた「ホルド中将」の決断にも涙なしでは語れません。
あの頑として物事を貫く精神と冷酷だが誰よりもレジスタンスのために命を捧げる覚悟はレジスタンスのメンバーに多大なる勇気と希望を与えてくれました。
レジスタンスもポーを筆頭にがむしゃらにファーストオーダーに立ち向かう姿はスピンオフ作品「ローグワン」を彷彿とさせる熱い展開ばかり。
弱小ながらも抵抗するその姿は物語の主題であるスターウォーズに相応しい銀河の戦いを演出していました。
残念だったのがカイロ・レンのマスクの破壊。
カイロ・レンはその心の未熟さから前作でも直ぐにキレて物や施設に八つ当たりをしていましたが、本作はトレードマークのマスクに八つ当たりし破壊…
あのマスク姿かっこよかったのに…ダースベイダー同様マスクでこもったボイスがイカしてたのにな。
君はダースベイダーになりたかったんじゃないか?
そこじゃないか…
カイロ・レンの心の不安定さがにじみ出ています。
まるで若き日のアナキン・スカイフォーカーを見ているようです。
そういう意味では君ダースベイダーの素質あるよ。
またカイロ・レン同様、若さゆえかレイも心が乱れる乱れる。
元々勝気な少女だったが、カイロ・レンの言葉に心が揺れる姿は正義とは何かがわからなくなった若き日のアナキンのよう。
今回、レイとカイロ・レンは似た者同士なのではと感じました。
お互いに見捨てられた絶望と信じるものがわからなくなる恐怖を抱えています。
その若き日の悩みはルークのような老人が付け入る隙もないぐらい沸騰していく感情の高鳴りとそれに合わせたライトセーバーの荒々しい戦闘シーンは見ごたえがあります。
まとめ
本作はスターウォーズファンにとって待望の新作だが、旧三部作のファンは複雑な思いでこの映画を見終わることになるでしょう。
賛否も曖昧でファンだからこそ複雑だけど、けなすのはあまりにも愚かな行為であることが観賞していただけると感じてもらえると思います。
本作を観たものは黙って悶々としながら続編を待つほかない。
それは本作の答えが続編にあり、現時点で新シリーズを決定づける何かが足りないためである。
それだけ考えさせられる作品となっていた。
本作は新規で観賞される方は当然ルークなどのレジェンドの登場で沸き立つことはない。
その上でどれだけこの作品に引き込まれるかは未知数である。
手放しにおすすめはできませんが、これをきっかけにスターウォーズに興味を持っていただければ、みなさんの世界が広がることは間違いなく言えます。
それでは次もね~