何かを失い何かを得る。
一見残酷な言葉ですが、等価交換と考えれば何だかそう悪くもない言葉です。
しかし、あまりにも得るものに対して失うもののリスクや条件が重すぎる場合があります。
そんなものを知らず知らずに高リスク微々たる対価を得ている場合も多々あります。
そんな一瞬の煌きに命を懸ける人々もいます。
その煌きにより永遠の希望の光を手に入れる事ができるのなら…
今回紹介するレトロゲームはリスクを背負ってでも守らなければいけないもののために体を犠牲にしてまで戦うパイロット達の物語です。
クリックすると拡大します
・R-TYPEⅡ(アールタイプ2)
ジャンル横スクロールシューティングゲーム プレイ人数1~2人・アイレム
・エポック社(GBC版)
・任天堂(Wii版)
・マイクロソフト(Xbox版、PS3版、PSP版)
・アイレム
・Tozai Games SouthEnd Interactive(Xbox版、PS3版、PSP版)
・1989年12月(AC版)
・1991年7月13日(SFC版:【SUPER R-TYPE】として発売)
・1992年12月11日(GB版)
・1998年2月5日(PS版:【R-TYPES】に収録して発売)
・1999年11月12日(GBC版:【R-TYPE DX】として発売)
・2001年10月25日(PS版:【R-TYPES】ベスト版として発売)
・2008年1月29日(Wii版:【SUPER R-TYPE】としてバーチャルコンソールで配信)
・2009年2月4日(Xbox版:【R-TYPE Dimensions】に収録して配信)
・2012年9月6日(3DS版:【パチパラ3D 大海物語2 with アグネス・ラム~パチプロ】に収録して発売)
・2013年11月21日(PS3版、PSP版:【R-TYPE Dimensions】に収録して配信)
・AC(アーケード)
・SUPER Famicom(スーパーファミコン)
・GAMEBOY(ゲームボーイ)
・PlayStation(プレイステーション)
・GAMEBOY COLOR(ゲームボーイカラー)
・Wii(ウィー)
・Xbox(エックスボックス)
・3DS(3ディーエス)
・PlayStation3(プレイステーション3)
・PlayStation Portable(プレイステーションポータブル)
・有
・Xbox版、PS3版、PSP版:【R-TYPE Dimensions】に収録して配信
・新兵装の追加。
・道中、さらにボス戦にも前作より入り組んだステージギミックが用意されている。
・動くことを意識した背景描写。
ストーリー
悪魔復活…
根絶したはずの悪の生命体がより強大な力を蓄え、膨張を再開した。
搭乗機は、最新のテクノロジーと人類の希望を積め込んだ❝R9カスタム❞。
❝第二次バイドミッション❞開始!!
「R-TYPES」説明書より
新たな機体で新たな脅威に対抗せよ!
前作からの変更点はチャージショットである「波動砲」の派生としてショットが拡散する「拡散波動砲」が追加されました。
またクリスタルの種類も2種類増えたことでレーザーの種類もそれにともない増加した。
・レッド(対空レーザー):フォースを合体させた方向に強力なレーザーを発射。
・ブルー(反射レーザー):3方向に発射し地形に接触すると反射するレーザー。
・イエロー(対地レーザー):上下に発射され地形をはうように進むレーザー。
・グリーン(サーチレーザー):敵に反応すると45度で曲がるレーザー。
・グレー(ショットガンレーザー):カプセル形態で射出後、炸裂し拡散するレーザー。
さらに本作には前作の「連撃ミサイル」に加えて、斜め下に発射して一定範囲を連続で爆破させる「対地ミサイル」が追加されました。
前作のシステム的変更点は多くないため前作のプレイヤー、または新規のプレイヤーでもすんなりプレイ感覚を覚えることができます。
その分ステージはより手強いものとなっており前作以上の難易度がプレイヤーを待ち受けています。
本作は前作より短い、全6ステージですが、1ステージ毎の濃密さが進化しています。
ステージ1:遺跡
ステージ2:洞窟
ステージ3:紅の空
ステージ4:資源採掘場
ステージ5:増設基地
ステージ6:バイド帝星
本作はステージが動く動く!
プレイヤーを押し潰し惑わせ、倒しにかかっている。
前作は特定のステージではギミックはあったものの背景事態は入り組んでいるのみでしたが、本作は背景自体が動き敵となっている。
本作はほとんどのステージにギミックが仕込まれており、プレスが動いたり、前作より入り組んだステージが多かったりします。
前作は不気味なステージが多かったのですが、本作は機械的ステージが多く、R-TYPEらしい一面が少し薄らいでいる感じです。
クリックすると拡大します
その分表現が多彩になり、水の表現など細かい部分まで繊細に描かれています。
前作のどぎついインパクトがあっただけに淡白に映りますが、臨機応変なアイレムの表現力の豊かさが前作と本作で証明されたとも言えます。
全く別物!?アレンジ版R-TYPEⅡ
本作はスーパーファミコンにR-TYPEⅡをベースにアレンジされている「スーパーアールタイプ」という作品が存在する。
スーパーは何も大袈裟にスーパーというわけではなくスーパーファミコンで発売されたアールタイプだから「スーパーアールタイプ」だそうで、過度な期待は禁物です。
スーパーアールタイプの一番注目すべきはAC版R-TYPEⅡのステージを大幅アレンジしているところです。
その中でも特筆すべきはグラフィック。
前作の気味の悪い不気味なグラフィックが好きな方はスーパーアールタイプのほうが好みに合っていると思います。
ただし繊細な表現などはやはりAC版の方が優れています。
また処理落ちもあり、BGMなどがずれ、臨場感に欠けるものでもあります。
スーパーファミコン版は物語は同じでもゲーム内容にifを感じるデザインに仕上がっています。
おぞましき裏設定
本作は裏設定としてR9カスタムのパイロットのおぞましい真実が隠されている。
実はパイロットは四肢切断つまり手足が切断されており搭乗するさいに機体の一部として搭載されている設定となっています。
つまり機体の頭脳としてパイロットは手足を失うことになるという残酷な現実が描かれていることになります。
その設定から前作のR-TYPEでは脳みそのみ搭乗されており、人は乗っていないのではないかという憶測が飛び交うほど。
確かに技術の発展順番から脳みそと直接機体を繋げなければならない→手足切断のみで機体に接続できる、となっているため初代はそういった設定だったのではないかというのもあながち間違いではない。
「R-TYPE COMPLETE」ではストーリーで語られており、「多目的探索艇」としてその操作に慣れた男女2人がパイロットに選ばれており特に脳みそだけでの搭乗描写はない。
本作新機体をR9カスタムにアップデートしたことにより、前作の機体より、シンクロ率を上げるために四肢切断する必要があったとも考えられる。
確実に言えることは本作R-TYPEⅡでは命がけでバイドの脅威に立ち向かっているのが四肢切断設定から痛いほどわかるということだ。
この設定はGB版ですが、GB版のパイロットの搭乗シーンがありますが普通に歩いて、腕もありました。
義手とか義足でしょうか?
搭乗時のみ外すのかな?
まとめ
本作は前作の改善というよりかは完成度が高いシステムゆえに表現方法を変えれば他のシューティングゲームのような作品にも通じるのではないかという実験的な面もみられます。
良く言えば変にシステムの大幅改善しなくて良かった、悪く言えば焼き増しな作品に移ると思います。
しかし、物語は続編。
前作の興奮冷めやらぬ内に再度脅威が攻めてきている設定なので、兵装の追加も決して多くないでしょう。
そんな物語の背景まで読んだ設定作りだからこそ違和感なく続編として受け入れられるのかもしれません。
変に続編だからめっちゃ兵装追加したとかなったら前作からそんなに年月経ってないのに追加されすぎじゃない?主人公いらないで他のパイロットで倒せたんじゃない?となってしまいます。
あくまで主人公が最後の希望的立ち位置で最終兵器も主人公機のみの方が切羽詰まった感があって良いと思います。
GB版をプレイしたい方は現在の環境だと3DS版の「パチパラ3D 大海物語2 with アグネス・ラム~パチプロ」に収録されていますので是非。
またHD画質や3Dでプレイしたい方は「R-TYPE Dimensions」がオススメです。
それでは次もね~