【リンダキューブ】狂気・愛憎・闇そして未来へ!全ての王道RPGを否定する勇者魔王不在の生物救済物語

世界が終わるとしたら最後に何が食べたい?

私はハヤシライスです!

世界が終わったら…世界ってなんだろう。

地球のこと?宇宙全体で?

もし宇宙に希望があるなら地球を抜け出し最後のハヤシライスにしないで地球最後のハヤシライスにする選択肢もあります。

でもきっと移住計画には最低限の荷物しか持っていけないんだろうなあ~

ゲームコレクションが持って行けるなら移住を考えようか。

今回紹介するレトロゲームはそんなノアの箱舟的、狂気に満ちた生物選別移住計画と救済のゲームです。

タイトル販売元開発元発売日フォーマットアーカイブス

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・リンダキューブ(Linda³)

ジャンルサイコスリラー+ハンティングRPG

プレイ人数1人

・NECホームエレクトロニクス(PCES版)

・ソニーコンピュータエンタテインメント(PS版、GA版:【リンダキューブ アゲイン】として発売)

・アスキー(SS版:【リンダキューブ 完全版】として発売)

・アルファ・システム

・1995年10月13日(PCES版)

・1997年9月25日(PS版:【リンダキューブ アゲイン】として発売)

・1998年6月18日(SS版:【リンダキューブ 完全版】として発売)

・2007年9月27日(GA版:【リンダキューブ アゲイン】として配信)

・PCエンジン SUPER CD-ROM²(PCエンジンスーパーCD-ROM²)

・PlayStation(プレイステーション)

・SEGA SATURN(セガサターン)

・PlayStation Portable(プレイステーションポータブル)

・PlayStation3(プレイステーション3)

・PlayStation Vita(プレイステーションヴィータ)

・有

・PSP版:プレイステーションアーカイブス

・PS3版:プレイステーションアーカイブス

・PSVITA版:プレイステーションアーカイブス

本作のセールスポイント

・狂ったシナリオに動物スローライフどちらも一緒に楽しめる。

・王道RPGを外れた勇者魔王不在の生物救済ゲーム。

・愛に満ちた物語。

ストーリー

AMD(アフター・マザーズ・デス)1991年。

植民惑星ネオケニアに、超巨大隕石が迫っていた。

衝突まで、わずか8年。

星間連邦政府による必死の移住計画が進む中、突如、未知の知的生命体「アナビス」からメッセージが届く。

「この星の動物をひとつがいずつ集め、他の星へ逃がして欲しい」と。

そして脱出用宇宙船「箱船」は、人類に贈られた。

 

この突拍子もなく確実性もない「箱船計画」に、こともあろうに連邦政府はGOサインを出す。

やがて、箱船の乗務員として、人類という種の雌雄として、若き男女1名ずつが選び出された。

そして今、この困難な使命に挑むふたりの冒険が始まる…。

「リンダキューブ アゲイン」説明書より

狂喜乱舞に狂ったり、ほのぼのライフなシナリオ群

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本作は「ノアの箱舟」ベースの人類ではなく生物救済と移住の物語。

そしてAMD1991年に隕石が迫っているということで「ノストラダムスの大予言」ですね。

水害を取り除きさらに過酷な条件下の生物救済が本作「リンダキューブ」の世界観です。

そんな中「箱船」の乗務員に選ばれた「ケン・チャレンジャー」と「リンダ」が主人公となります。

この主人公二人で生物のつがいを箱船に回収することが本作の目的です。

主人公関連キャラクターたち(ネタバレ注意)

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ただそんな中、冒険的に事が進むはずがありません。

きっかけは小さいですが事は国家どころか世界プロジェクトです。

世界の秩序が人の心が乱れるきっかけです。

世界で何か起きないはずがありません。

それが本作をゆるがす「A」、「B」、「C」、「D」のパートに分かれた4つのシナリオです。

それぞれのシナリオでは動物捕獲数のノルマがあり、期間内にノルマを達成することがメインの攻略となります。

よくリンダキューブの話題において上がる残虐で猟奇的なシナリオは主に「A」、「B」パートで物語の導入部分でありチュートリアル的位置づけ。

ノルマが少ない分シナリオに没頭できる工夫がなされています。

しかも主要キャラクターはフルボイスの大ボリューム。

声優の鬼気迫る狂気に満ちた演技も見どころ!

一番規制されているPS版の「リンダキューブ アゲイン」ですらこのウジ虫がわきそうなグロ表現。

このグロと怪しい施設の数々、誰が何を企んでいるのか考察し探るのも面白いです。

誰がどんな運命に巻き込まれるのか、本当は隕石が落ちて、はい終わりのはずなのに人類はわずか8年でネオケニアに憎悪を残していくのか。

そんな醜さも人間らしいシナリオが展開されていきます。

狂気に満ち溢れているように思えますが、基本的には「ケンとリンダのイチャラブストーリー」です。

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リンダもがさつでボーイッシュな性格ながら小さいころにリンダからプロポーズするほどケンに好意を寄せています。

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ケンにべったりで事あるごとにケンに絡んできます。

意外とコメディ色もある内容もあるのでそれも含めて楽しめると思います。

性格は喧嘩っ早いところもありますが、誰もが振り向くビューティフルボディの持ち主。

プレイしてみてネタバレを避けつつ言うと「リア充爆発しろが狂気的シナリオで描かれている」と言ったところでしょうか。

リンダはシナリオごとに立ち位置や巻き込まれる運命が大きく変わる世界の中心的立ち位置で、彼女を取り巻く物語が注目のポイント。

愛を憎み、愛に嘆き、愛に苦しみ、愛に裏切られ。

いわゆる愛が重い物語です。

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ケンとリンダ事態は純愛で二人が歩み寄っていく姿がとても微笑ましいです。

 

そして「C」パートがメインとなり制限なしの自由度の高い冒険が可能で捕獲ノルマも多いシナリオです。

「C」パートで本作のゲームシステム的面白さが存分に味わえます。

そして「D」パート、これはPS版とSS版にのみ追加された高難易度モード。

通常は期限が8年のところ「D」パートでは「1年」と極端に少なく効率的な攻略が必要になってきます。

「C」パートをある程度クリアしてコツが分かったユーザーでないととても太刀打ちできないモードです。

ですが生物の危機となる緊迫感がより感じることのできるモードですし、やり込むには丁度いい年数と言えます。

ゆったり脱出スローライフを味わうか。

本気の危機感で楽しむか。

PS版とSS版ではそういった楽しみかたができます。

猟奇的シナリオに興味があるのであればやはりオリジナル版、規制フリーのPCエンジンSUPERCD版が最適です。

本作グラフィックはアニメーションと2Dドットのゲーム画面に分かれています。

私はこの2Dドットの良い意味ですよ?同人的なグラフィックが好きです。

なぜならキャラクターの表情が絶妙に読めなく、空間のなびきや動きがない無機質感が勝手に好奇心をそそるからです。

ゆめにっき」、「青鬼」、「コープスパーティー」などフリーゲームで好評を博したゲームはそんな無機質感と静けさがより恐怖を掻き立てました。

アドベンチャー、ホラーや緊迫したシーンやショッキングなシーンを描くには2Dドットはとても相性が良い。

本作にもそんな相性の良さを感じます。

スチームパンク的な世界観とイラストも個人的には好みです。

加えてアニメーションでより感情表現を出しグッと引き込む。

まるで2Dで表現できなかったキャラクターの感情が、アニメーションで開放されているかのようです。

プレイヤーも同じです。

2Dで不安を感じつつ、アニメーションで衝撃を受け、また2Dの無機質感に戻る。

アニメーションの挿入タイミングによっては感情の起伏が変になるほどスリリングなシナリオがプレイヤーを待ち受けています。

動物愛護の方はプレイしないほうが良い、でも人類がやってきた生きるための術が攻略の鍵!

本作の攻略の鍵はなんと言っても「動物」と呼ばれる「クリーチャー」。

これにつきますね。

全ての血肉になるとは上手くいったものだと思うゲームシステム。

主に動物を何するか?

捕獲」、「食料加工」、「解体」、「金品の交換材料」、「武器・防具作成」、「猟犬として調教」、「戦闘要因」とRPGの要素で欠かせないことのほぼ全てを担います。

しかし、これらの要素が今までの「王道RPG」を否定し新しく作り替えていくいます。

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基本的に戦闘は「捕獲」を行い動物を箱船に登録するか、様々な加工を施し利用したり、調教して飼ったりします。

捕獲は戦闘で動物が抵抗しなくなったら捕獲成功です。

そのため戦闘で倒してしまうことはご法度ではありませんが基本的には捕獲するほうがゲームを有利に進行することができます。

そして捕獲した動物を生かすか活かすかはプレイヤーの自由。

食料加工」し回復アイテムとして補充。

解体」して「金品の交換材料」、「武器・防具作成」にしてケンとリンダの能力向上に繋げる。

調教を行い戦闘要員やおとりに使うも良し。

フィールドは季節によって模様を変え、水辺だったところが冬になり凍っていることもあります。

動物によっては有利不利が変わってくるのでフィールドの特性も活かした立ち回りが重要になります。

動物愛護の観点で叩かれそうですが基本的には原始時代から人間がやってきたことです。

それを2人の少年、少女がやったり、その過程が見える作品だから少し変わった風に見えるだけであって漫画やアニメ、ゲームの装備なんてそんなもんです。

モンスターハンター」なんかその良い例です。

でもこの作品が何故、そんな目で見えるのか。

作品から血の匂いがするからでしょうね。

このように冒険しながら全120種類の動物たち全員を8年以内(ゲーム内時間)に箱船に登録していくのが本作の最大の目的となります。

この動物も地球とは違い「ネオケニア」という別の地球のような星で変わった生物がこれまた沢山出てくるので「ポケットモンスター」のブリーダー感覚も味わえますね。

これは小言ですが動物の肉には「あれ」も含まれています。

プレイして見てからのお楽しみですが「動物の肉」には当然「あれ」も含まれています…

世は8年間のハンター時代…ハンター開花が世の動物の事情を一転させて行く…

RPGお馴染みの村や町。

そこに構える「宿屋」、「アイテム・装備屋」。

そんなものは序の口、リンダキューブはハンターと農業の開拓民のための町の施設が充実!

BB牧場」は動物のつがいを預け養育を行うことで様々な動物を生み出すことができる農業の基本。

解体屋」は動物を解体するとお宝や卵、様々な物品に変えられる肉の解体屋さんのような役割。

託卵センター」卵を孵化させる専用の店。

オークション」は珍しい動物が出品されるオークション。

冒険より金品稼ぎに従事して珍しい動物を狙うのもあり?

貸しワナ屋」は動物を捕獲するワナを取り扱う店。

通常、動物の捕獲はある程度ダメージを与え大人しくなったところを捕獲するのだが、ワナは戦闘を回避できる上に自動で動物の回収もしてくれるため効率が良い。

バードライン」は空中で運んでくれる移動手段。

本作は自由度が高く、基本的に最初から制限なくワールドマップを探索できるので遠方の町や探索ポイントに行くには便利な手段です。

代行ハンター」は自分たちの捕獲作業を他のハンターに委託するもので報酬金が多いほど成果を大きく上げてくれます。

インテリアショップ」は攻略に直接関係はしないがケンとリンダの「愛の巣」と言われる自室の模様替えを行えます。

こういったおまけ要素もあって本当に牧場物語ですね。

宝くじ」は一発逆転お金に多少余裕がある時に期間内に買っておけばある時一気に冒険の利便性が高まるようになるかもしれない夢のくじ。

宝くじで余裕ができたらインテリアを買う余裕も出てきてやる気もアップ!

しかし、これらは便利なサービスには高額のお金が必要なので、最初はコツコツ戦闘で捕獲し、余裕が出てくれば資産運用のように便利なサービスで一定の動物は牧場に預けたり、人に狩らせたり、売りに出したりするのが得策でしょう。

まとめ

本作は狂気的なシナリオに目が行きがちですが、よくよくプレイすると「牧場物語のシステム+Serial experiments lainの狂気」を合わせた内容に感じました。

そのため牧場物語をベースに遊ぶと遊び方が頭に入ってきやすいです。

狂気シナリオ、または牧場物語のほのぼの感を取り除いた開拓者ゲームがやりたいという方にオススメです!

開発者が思い描いたものをフルでプレイしたい場合は残虐表現も多いですがPCエンジンSUPERCD版。

しかし、現在の環境だとオリジナルに近いものだとサウンドトラックや開発資料閲覧などおまけ要素も付いたSS版の完全版。

一番遊びやすい環境としてはPS版でPSストアでアーカイブスも配信されているためオススメですよ!

それでは次もね~

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