良いもの=続編とは限らない。
劣るもの=前作ではない。
良いもの=バランス。
派手だろうが狂気だろうがコメディだろうがバランスが大事。
くどすぎても、薄味でもいけない。
だからといって独創性や個性も大事。
それも含めてバランスが大事なのだ。
まとまってるなはバランスが良いとは言えない。
ここで言うバランスとは完成度の高いバランスのことを指しています。
今回紹介するレトロゲームは名作再現をするにも再度調整が必要不可欠、名作は参考にできないと思い知らされる作品です。
クリックすると拡大します
・グラディウスIV-復活-(GRADIUS4)
ジャンル横スクロールシューティングゲーム プレイ人数1~2人・コナミ
・コナミ
・1999年2月4日(AC版)
・2000年4月13日(PS2版:【グラディウスIII&IV-復活の神話-】に収録)
・2004年9月2日(PS2版:【グラディウスIII&IV-復活の神話-】ベスト版に収録)
・2006年2月9日(PSP版:【グラディウス ポータブル】に収録)
・2007年1月25日(PSP版:【グラディウス ポータブル】ベスト版に収録)
・AC(アーケード)
・PlayStation2(プレイステーション2)
・PlayStation Portable(プレイステーションポータブル)
・無
・3Dグラフィックで表現されたリアルな世界観。
・時には厄介だがパターンのない動きでランダム性を持たせ、単調にならないような工夫。
・続編と銘打って発売したことがマイナス面に働いてしまったような作品。
ストーリー
人々の記憶からはすでに遠い過去のことであった。
破壊惑星❝バクテリアン❞の名は忘れ去られようとしていた。
惑星グラディウスは復興し平和が当たり前の世になった。
しかし悪夢はふたたび訪れた。
突如出現した圧倒的敵戦力の前にグラディウス防衛軍は降伏寸前となる。
そのときグラディウス星の空にたった一機、白い機体の飛び立つ姿があった。
「グラディウス ポータブル」説明書より
グラディウスの復活かバクテリアンの復活かその両方か…
最終作と銘打ってⅢ発売から10年…
グラディウスはまたしても平穏を破られました。
あれだけ苦労して最終決戦を乗り越えたのにバクテリアンは反撃のチャンスをうかがっていたようです。
本作は10年を経て3Dグラフィックで復活をしました。
完全に3Dグラフィックを活かした演出ではなく。
あえてなのか、往年のファンを意識して平面を意識したグラフィック仕様となり、システムや武装、ステージ構成も旧作を意識されています。
・スピードアップ(SPEED UP):タイプA,B,C,D,E,F共通
スピードアップ:最大5段階までスピードが上昇する。
・ミサイル(MISSILE):タイプA「ミサイル」、タイプB「スプレッドボム」、タイプC「フォトントゥーピドゥ」、タイプD「2WAYミサイル」、タイプE「ヴァーティカルマイン」、タイプF「フライングトゥーピドゥ」
ミサイル:前方斜め下にミサイルを発射し着弾すると地面をはうように進む。
スプレッドボム:前方斜め下に着弾すると爆風で範囲攻撃となる爆弾を投下する。
フォトントゥーピドゥ:前方にミサイルを投下する。
2WAYミサイル:前方斜め上と下にミサイルを発射する。
ヴァーティカルマイン:発射して一定時間経つと縦に爆発する。
フライングトゥーピドゥ:自機の上下にミサイルが発射され地面に接触するとはうように進む。
・ダブル(DOUBLE):タイプA,C,E「ダブル」、タイプB,D,F「テイルガン」
ダブル:前方と前方斜め上にショットを放つ。
テイルガン:前方と後方にショットを放つ。
・レーザー(LASER):タイプA,B「レーザー」、タイプC,D「リップルレーザー」、タイプE「アーマーピアッシング」、タイプF「ツインレーザー」
レーザー:貫通力のあるレーザーを放つ。
リップルレーザー:波状に広がるレーザーを放つ。
アーマーピアッシング:敵を貫通する徹甲弾を放つ。
ツインレーザー:2本のレーザーを放つ。
・オプション(OPTION):タイプA,B,C,D,E,F共通
オプション:自機と同じ武器を装備したオプションを最大4つまで装備できる。
・?(シールド):タイプA,B,C,D,E,F共通でシールドセレクトから選択
シールド:耐久力は高いが前方のみ展開されるシールド。
フォースフィールド:耐久力は低いが機体全方向に展開するシールド。
前作3ではメガクラッシュという画面上の敵を殲滅させることのできるパワーアップゲージの7つ目があったが、本作パワーアップゲージは6つになり、かわりに2で出てきたメガクラッシュ同様の効果である青カプセルが復活しました。
復活したというよりかはⅡのシステムに戻したというのが正確でしょう。
本作は全9ステージで構成されています。
ステージ1:流体金属
ステージ2:植物
ステージ3:バブル
ステージ4:マグマ
ステージ5:モアイ
ステージ6:細胞
ステージ7:高速ステージ
ステージ8:ボスラッシュ
クリックすると拡大します
ステージ9:要塞
クリックすると拡大します
流体金属、植物、バブル、マグマ、モアイ、細胞、高速ステージ、ボスラッシュ、要塞など、どれもシリーズお馴染みというかシリーズそのままのステージ。
それもステージの背景だけではなく構成やギミックも似ているためシリーズファンの方は不服に思う部分もありそうな本作。
その分3Dグラフィックで構成されており、良い見方をすればシリーズのリメイク作品として見れば悪くはないと思います。
変に続編として発売されているので期待値は大きくシリーズファンには肩透かしだったかもしれません。
ですが3Dグラフィックを使ったリアルな動き、ステージは上下に大きく画面が動きステージの広さや攻略の自由度などリメイク作品としてではなく新たな挑戦も盛り込まれており、グラディウスの進化を10年ぶりに模索しているようなそんな作品でした。
まとめ
名目上「復活」と銘打った本作だが、シリーズファンにはなんとも評価は不評。
かく言う私も3Dグラフィックこそ時代の進化を感じましたが、ボスやステージ構成には流石に見覚えのあるものばかりで新鮮さは感じられなかったところが正直なところではあります。
しかし、本作の続編である「グラディウスⅤ」は別の「ガンスターヒーローズ」や「エイリアンソルジャー」、「ダイナマイトヘッディー」で有名な「トレジャー」に外注したところをみると、グラディウスを模索していたというよりかはグラディウスをこれ以上どうにもできなかったが正解なのだろうか。
時代はすでにアーケードやシューティングゲームが活躍の場を失いつつある状況だったのですでにシューティングゲームの開発力を失っていたのか。
どちらにせよコナミ制作のグラディウスは影を潜めてしまいました。
それでは次もね~