【ぼくドラえもん】日常を描いたある意味ゲームでは珍しい作品!ドラえもんとなりのび太の未来を改変せよ!

ドラえもん」。

その国民的漫画であり、サザエさん、クレヨンしんちゃん、ちびまる子ちゃんと家族で楽しめるファミリー向け作品として世代を超えて愛されています。

今回紹介するレトロゲームは、ドラえもんの日常と本来忘れがちな「ドラえもんの未来から来た本当の目的」が体験できるゲームです。

タイトル販売元開発元発売日フォーマットアーカイブス

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・ぼくドラえもん

ジャンルシミュレーションアドベンチャーゲーム

プレイ人数1人

・セガトイズ

・セガトイズ

・2001年1月25日

・Dreamcast(ドリームキャスト)

・無

本作のセールスポイント

・原作の主要目的である『のび太の不幸な未来を回避する』をドラえもんとして体験できる。

・旧作の主要ドラえもん声優がキャストの作品。

・全48話の原作選りすぐりのストーリーがドラえもん視点から楽しめる。

ドラえもんとは

ドラえもん」は、藤子・F・不二雄による児童向けSF漫画作品。

ドラえもん」と言われるネコ型ロボットがある日未来から、主人公の「野比のび太」家にやってくる。

ドラえもんはのび太の不幸な過去を変えるために未来からきたという。

そのロボットは四次元ポケットから22世紀の様々な「ひみつ道具」と言われる不思議なアイテムを持っています。

それらを使いのび太のサポートを行い、未来を変えようと言うのです。

物語は基本的に一話完結でのび太がダメダメ少年にもかかわらずドラえもんの出すひみつ道具の使い方は良くも悪くも天才的で所有者のドラえもんですら呆れるほどの悪知恵を発揮します。

そのコミカルな展開とちょっと不思議な日常、未来を想像させる独特でありながら老若男女問わず楽しめる作品です。

その国境を問わない未来の想像を詰め込んだ作品は海外でも人気が高く、様々なひみつ道具を使い夢とロマンとこれからの未来を想像し希望を与えています。

小学館 1974年7月31日

本来のドラえもんの目的に原点に帰る作品

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本作は原作の最初の目的、いや今だに続く最終目標『のび太をしずかちゃんと結婚させる』。

プレイヤーは「ドラえもん」となりその目標を達成するために様々な選択やひみつ道具を屈指してのび太をパッピーエンドに導きます。

期間は1年間で4月開始の一話を一週間とし48話でエンディングを迎えます。

考えてみれば、アニメは今だに続いていることから原作開始から50年以上続いているのに対して本作では1年でのび太の人生を大きく弱点させろというのですから鬼畜と言えば鬼畜です。

しかし、それだけひみつ道具を上手く使えば、のび太の運命を大きく変えることができると言うことです。

プレイヤーはドラえもんであって原作のドラえもんではない。

プレイヤーというブレインを内に秘めたドラえもんがどう活躍できるのか。

それが体験できる作品となっています。

もちろん原作お馴染みのキャラクターも登場します。

我らがプレイヤーにして主人公のネコ型ロボット「ドラえもん」。

デザインが斬新かつ親しまれやすいキャラクターで海外含め多くのファンがいる愛される存在です。

お腹に付いている無限に収納可能な「四次元ポケット」からは様々な未来の「ひみつ道具」を出すことができる。

どら焼きが大好物で、ねずみが大嫌い。

ネコ型ロボットなのに耳が無いのはねずみにかじられてなくなったためそのことがトラウマとなっている。

もう一人の主人公「野比のび太」。

泣き虫弱虫、いじめられっ子だが心優しい少年。

勉強もダメスポーツもダメ、ついてないことだらけ。

あやとりが超絶に得意で新技を度々披露できるほど。

こんな構造を考えるなんて実は凄く頭良いんじゃ?

その証拠に心優しい少年とは思えない外道で天才的なひみつ道具の使い方をする時がある。

たまに見る黒いのび太は誰よりも恐ろしいですね…

生まれる時代を間違えたか射的の名手で抜き打ち速度、正確性は本業のしかも名手のガンマンよりも上という天才中の天才。

速いのは抜き打ち速度だけではなくその寝つきの良さ。

どこでも寝られると豪語するその熟睡するスピードは最速0.93秒と1秒未満。

今回のゲームの大きな目的であるのび太の信頼度に大きく関わってくる人物。

そして原作ヒロイン「源静香」。

しずかちゃんの愛称で呼ばれているお風呂好きにも程がある少女。

原作の目的同様、ドラえもんにのび太との縁を結ぶことを望まれる人物。

ふと思ったのだが、しずかちゃんと結ばれないと不幸なのはわかったけれど、ジャイ子と結婚した未来のしずかちゃんとのび太結婚したしずかちゃんの未来、どっちが幸せだったんだろう。

しずかちゃんならもっとモテただろうし「出木杉君」だっていた。

そう考えるとドラえもん、ひいては目的の立案者であるのび太の玄孫「セワシ」はトンデモの無いことをしているのではないか。

クソ真面目な過去改変物だとこんなことを考えてしまうが、ドラえもんはその点ラフに楽しめるのが良いところなのでしょう。

そして不幸の元凶か、はたまた最高の友人となるかの両極端を担うガキ大将の「剛田武」こと「ジャイアン」と「骨川スネ夫」。

この二人に過剰にやられ自信を失い続けるのび太の危険の回避、たまには懲らしめてやることもドラえもんの仕事?となる。

たまにサポートに来てくれるドラえもんの妹の「ドラミちゃん」。

本作ゲーム内でものび太のドラえもん(プレイヤー)に対する信頼度を3ヶ月ごとに報告してくれる。

ドラえもんの妹ということもあって耳はなく、耳の機能としてリボンが付けられているがこれも凄いデザインだと思います。

だって女の子がツルツル頭にリボンをしたデザインであれほどかわいいのだからなかなか思いつけないデザインですよね。

そしてのび太パパこと「野比のび助」、ママこと「野比玉子」。

いつもガミガミやおっちょこちょいな一面もありますが、大人になって二人の苦労がどれほどのものか改めて感じさせられます。

そして愛も感じます。

特にママがお母さんの存在をうらやましがるドラえもんに「なに言ってるの、ドラちゃんだって私の息子よ」という場面。

そう言われればドラえもんにも悪いことはのび太並みに説教されるのは息子だと家族だと思っていないとできないですよね。

あのシーンは本当に涙ものでした。

フルボイスではありませんが要所要所でキャラクターボイスもあります。

声優は何度か変更されていますが、2005年に主要キャラクターの声優が大幅変更されたのでドリームキャスト発売当時のドラえもんを知っている人たちには懐かしいように思うでしょう。

最近のドラえもんだけ知っている人は逆に違和感になるのかピッタリだと思うのか気になるところではありますが、私は現在の声に慣れました。

やっぱり人や道具と同じく愛着がわくとだんだん馴染んできますよね。

ドラえもんの日常を切り取った珍しいゲーム作品

プレイヤーはドラえもんとなり町を散策します。

町ではドラえもんお馴染みの学校や裏山、空き地、しずかちゃんの家などがあります。

原作を知っている方はわかると思いますが、普段ドラえもんは未来を変えるために躍起になっているというわけではありません。

基本、散歩をしたりお手伝いをしたり、昼寝したり、猫仲間とおしゃべりしたりと、のび太が学校から帰宅するまでは割と自由に行動しています。

そのため本作でもま~ったりとドラえもんライフを体験できます。

ですがこれはゲームなのでドラえもんが場所を移動する際の体力が消耗します。

ドラえもんのエネルギーの源は…原子炉という設定もありますが、ここはドラえもんらしく「どら焼きゲージ」が体力の指標となっています。

これを元に様々な場所へ訪れイベントやのび太と仲間たちとの交流をしていきます。

どら焼きゲージを節約したい場合は使用制限がありますが、ご自慢のひみつ道具「タケコプター」、「どこでもドア」を使って体力の消耗を抑えることができます。

またどら焼きゲージは休むだけではなく「ママのお手伝い」を行うとどら焼きゲージが増えます。

ママのお手伝いはミニゲーム形式になっており普段はのび太の放課後での視点で描かれることの多いためドラえもんが普段何をしているかが体験できるゲームならではのモードが組み込まれています。

ミニゲームは「肩たたき」、「草むしり」、「おかたづけ」があります。

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特に「草むしり」と「おかたづけ」で妨害してくる大量のねずみはドラえもんでなくても恐怖だろとツッコミたくなるような多さで襲ってきます。

ねずみがこんなに入られる家って…

 

そしてイベントが発生すると様々な選択が迫られます。

会話形式での選択」、「ひみつ道具の選択」など選択肢によって物語の成功と失敗があり、失敗するとのび太の信頼度が下がってしまいます。

例えばジャイアンがのび太の家の前で待ち伏せして家に入れない場合。

ひみつ道具の「通り抜けフープ」を使用するとジャイアンの死角から家に入ることができます。

このように状況や場面に応じてのび太サポートを成功させることが攻略の鍵となります。

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ひみつ道具は150種類以上も登場し、ひみつ道具それぞれの説明や3Dグラフィックで360度観賞することもできます。

また3Dグラフィックと2Dグラフィックを活かしてゲーム舞台もアニメーションのように動き、奥行きがあるため散策していて凄く楽しめます。

奥行きを活かして物語の舞台を主観で眺めることもできますがドラえもんの目の奥から眺めている演出は何とも笑えます。

3Dのマップはアクションを起こすことができるので気になった場所を調べることができ、原作では触れきれない設定を拝めるファン必見の仕様。

ドラえもんのゲームは何本も出ていますが「大長編」と言われる異世界を冒険する劇場シリーズに多い形式のゲームが多いため、こうしてドラえもんの日常を切り取ったゲームは逆に新鮮なのでプレイしてみる価値有りですよ!

まとめ

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ドラえもんはのんびりとのび太の世話をしているけど物凄いいばらの道を進んでいる気がします。

ドラえもんも目的はあるが特に策がない様子。

当然ですよね。

セワシ君に頼まれただけでどうすればいいのかわからないでしょう。

ドラえもんがのび太の少年時代に現れた』その時点で未来は大きく分岐しています。

しずかちゃんとの仲も、のび太の人柄を知る機会が、のび太の勇気を後押しする自信がなかったためでしょう。

それをドラえもんの道具が後押しする要因として描かれています。

しかし、のび太を勇気づけ後押ししているのは他でもない「ドラえもん」なのでしょう。

彼の存在が彼がどんな時でも味方だというだけでどれだけ心強いか。

劇場版「のび太の結婚前夜」ではめでたくしずかちゃんと結婚していますがそれも『仮の未来の話し』。

藤子・F・不二雄」は亡くなっている亡くなっているため、一度最終回は向かえたものの本当の意味での最終回は見ることはできません。

ですが原作漫画を引継ぎ、テレビシリーズ、劇場シリーズなどそれぞれが思い描く『未来』の話しがこれからも続いていくでしょう。

本作は原作にはないひみつ道具を使ってある意味『真面目に未来を変える』ためドラえもん奮闘する。

そんなドラえもんの原点を思い出させてくれるゲームです。

セガトイズ 2001年1月25日

それでは次もね~

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